近ごろは、「寒くて忙しい年末に掃除するのは避けたい!」と考える人が増えています。
気候のよい秋の掃除が推奨される傾向にありますが、気付けば11月も過ぎてしまった……という人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、大掃除の中でも特に強敵の「キッチン掃除」を重点的にご紹介。
気持ち的にも余裕がある今のうちに、キッチンの汚れを落としてしまいましょう。
近ごろは、「寒くて忙しい年末に掃除するのは避けたい!」と考える人が増えています。
気候のよい秋の掃除が推奨される傾向にありますが、気付けば11月も過ぎてしまった……という人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、大掃除の中でも特に強敵の「キッチン掃除」を重点的にご紹介。
気持ち的にも余裕がある今のうちに、キッチンの汚れを落としてしまいましょう。
キッチンの汚れ落としにおすすめなのは、「中性洗剤」。
酸性・アルカリ性汚れのどちらにも対応できるので、キッチンのあらゆる場所の掃除に使えます。
ただし中性洗剤でも落ちないガンコな汚れは、汚れの性質に合わせたアイテムを使うのがおすすめです。
例えば水回りの汚れなら、水垢やヌメリ、黒ずみなどがあります。
中性洗剤で落ちないときは、個別にアイテムを使い分けることで簡単に落とせますよ。
水回りをすっきりきれいにするためのポイントをご紹介します。
水垢とは、シンクの周りに付いた白くてザラザラした汚れのこと。
水道水に含まれる成分がシンクに残留し、固くこびり付くと発生します。
水垢はアルカリ性の汚れなので、掃除では「酸性」の洗浄剤を使いましょう。
おすすめは、クエン酸を使う掃除方法です。
100mlの水に小さじ1/2~1杯程度のクエン酸を混ぜ、クエン酸水を作ってください。
水垢にたっぷりとスプレーして10分程度おき、スポンジでよくこすりましょう。
落ちが悪いようであれば放置時間を長くするか、メラミンスポンジでゴシゴシするのがおすすめです。
なおクエン酸を使用する際の注意点は、「ゴム手袋を着けること」「塩素系洗浄剤と混ぜないこと」です。
手荒れしたり有毒ガスが発生したりする恐れがあるため、注意してくださいね。
ちなみに、塩素系洗浄剤などにはパッケージに「塩素系」「まぜるな危険」のような表示がありますので、確認してみてください。
ヌメリは、食品汚れや油汚れに雑菌が繁殖したものです。
排水口などがヌメって汚れている場合は、菌を根本からやっつけてきれいにすることが必要。
塩素系の洗浄剤を振り掛けて放置し、少しこすれば1発できれいになります。
とはいえ、「食べ物を扱うところだし塩素系は避けたい……」という人も多いかもしれませんね。
なるべく体にやさしい素材で掃除したい場合は、重曹(弱アルカリ性)とクエン酸の合わせ技がおすすめです!
排水口に、重曹とクエン酸を「重曹1:クエン酸1/2」の割合で振り掛けましょう。
その上から200ml程度のぬるま湯をかけ、しばらく放置してください。
泡がシュワシュワと湧いてきて(※)、ヌメリ汚れをひきはがしてくれます。
※発生する泡は二酸化炭素です。
15分程度おいたらお湯で洗い流し、残った汚れをスポンジなどでこすればOKです。
重曹×クエン酸は排水口のつまり対策にも有効なので、定期的に使うと掃除が楽になりますよ!
シンクや蛇口の根本などに表れる黒ずみは、カビ。
空気中に漂っている黒カビ菌が皮脂や水分などをエサとして繁殖したものです。
放置すると根が深くなってより一層落としにくくなるので、しっかりきれいにしましょう。
根を張ったカビは、漂白剤で確実に殺菌するのがベター。
黒ずみに直接漂白剤を塗りつけて、時間をおいてから洗い流しましょう。
このとき部屋に空気がこもらないよう、きちんと換気してくださいね。
シンクと同様に汚れがたまりやすいのがコンロ周りです。
油を使う場所であるため、汚れのしつこさはかなりのもの。
しっかりきれいにして、ピカピカのキッチンを取り戻しましょう。
コンロ周りの掃除のコツを紹介します。
コンロに付く焦げや油汚れの多くは酸性です。
きれいに汚れを落とすために、酸性を中和するアルカリ性の洗浄剤が一般的に重宝されています。
おすすめは、重曹を使った掃除方法です。
重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、元々自然界に存在する素材。
そのため人体に悪影響がほとんどないうえ、水に流しても環境を汚す心配がありません。
100円ショップなどで気軽に購入できるので、常備しておくとよいでしょう。
重曹を使う場合は、まず「重曹スプレー」を作ります。
水100mlに対し、小さじ1杯程度の重曹を入れてください。
よく混ぜたら汚れに直接スプレーし、しばらく放置。
そのままスポンジなどでこすると、汚れがゆるく落ちやすくなります。
なお、「仕上げの拭き上げが面倒……」という方は、ゴム手袋の上に軍手をはめる「軍手ぞうきん」がおすすめ。
軍手をはめた手でコンロ周りをこすれば、細かいところまでピカピカになります。
軍手ぞうきんはシンクの拭き上げにも使えるので、ぜひ試してみてくださいね。
五徳とは、コンロなどでフライパンや鍋を置く数本足の台のようなものです。
五徳もコンロと同様に、重曹スプレーで掃除できます。
「汚れがひどくて落ちない……」という場合は、大きな鍋に水と重曹を入れて沸騰させ、五徳を入れてください。
重曹は、熱を加えると汚れを分解する効果が強まります。
しっかり沸騰させたら冷めるまで待ち、その後スポンジやブラシでゴシゴシしましょう。
汚れが浮き上がって、だいぶ落としやすくなっているはずです。
細かい汚れは歯ブラシを使うときれいに落とせますよ。
コンロ周りの壁は、油の飛び散りで汚れています。
先ほどの分量で重曹スプレーを作り、壁に吹き付けましょう。
濡らしたクロスなどで力を入れて拭いていくと、汚れが落ちてきれいになります。
水拭きのポイントは、上から下に同じ方向で拭いていくこと。
行ったり戻ったりしていると、汚れが広がってしまいます。
汚れが落ちにくい場合は、水ではなくぬるま湯やお湯を使うのがおすすめです。
グリルが油汚れでベタベタになっている場合は、アルカリ性の「セスキ炭酸ソーダ」がおすすめ。
一方焦げ付きがひどい場合は、重曹を使ってきれいにできます。
いずれの場合も、「浸け置き」で汚れをゆるめると簡単です。
セスキ炭酸ソーダを使う場合は、ぬるま湯1Lに対し大さじ1杯分のセスキ炭酸ソーダを加えてください。
ぬるま湯の中にグリルをしっかり浸けて、1時間程度放置すればOKです。
一方重曹の場合は、ぬるま湯1Lに対し大さじ3杯を加えます。
同じようにグリルをしっかりと浸けて、1時間程度放置してください。
時間がたったらグリルを取り出し、スポンジやブラシでこすればOKです。
キッチン掃除で重要なのは「効率」です。
ダラダラと掃除をしていてもきれいにならず、掃除がイヤになってしまうことも。
キッチン掃除に取り掛かる前に、覚えておきたいポイントを紹介します。
キッチンの汚れは、汚れの中でも強敵な「油汚れ」を含みます。
ゴシゴシこすったくらいではびくともしないケースが多く、真正面から取り組むとモチベーションが下がってしまいます。
「これは手ごわい」と感じたら、早めに「浸け置き」にスイッチしましょう。
頑張ってゴシゴシするよりも、洗浄剤入りの水で汚れをゆるめた方が、素早くスッキリと落とせます。
また、浸け置きできない壁などはキッチンペーパーなどをあてた上から洗浄剤をスプレーするなどの「パック」がおすすめ。
さらにラップなどでカバーすると洗浄剤の蒸発を抑えることができるのでやってみてください。
キッチン掃除で大切なのは、最後までやりきること。モチベーションが下がらないよう、手のかからない方法を選択するのがおすすめです。
キッチン掃除を始める前に、必要な道具をそろえておきましょう。
基本アイテムは以下のとおりです。
柔かいクロス
スポンジ
中性洗剤
歯ブラシ
ゴム手袋
軍手
このほか、「重曹」「クエン酸」「セスキ炭酸ソーダ」も、キッチン掃除の定番アイテム。
掃除をする! と決めたら、100円ショップで材料を集めておくとよいかもしれません。
キッチンがきれいになったら、なるべく長くきれいな状態を保ちたいもの。
キッチンに汚れが付着するのを防ぐには、どうしたらよいのでしょうか?
日常で気を付けたいポイントを紹介します。
キッチンの汚れは、「汚れたらすぐに拭く」が鉄則です。
油を使った後や水仕事が終わった後は、ひとまずきれいに拭き上げましょう。
汚れを放置すると、油汚れはより頑固に、水汚れは水垢になります。
軽い汚れのうちに手を打つのが正解です。
「汚れたらすぐに拭く」を実現する方法としておすすめなのが、常に掃除用のスポンジやクロスを置いておくこと。
「汚れたらすぐに拭く」を習慣付けやすく、キッチンをきれいに保てます。
「汚れたらすぐに拭く」を徹底していても、やはりある程度は汚れます。
週に1回くらいは、しっかり掃除が必要です。
ただしキッチンの隅から隅までを掃除するのは、時間も手間もかかります。
モチベーションを下げずに取り組めるよう、掃除の場所を限定しましょう。
「今週はシンク」「来週はコンロ」と掃除場所を区切れば、1回の掃除負担はごくわずか。
ちょっと頑張れば終わるので、掃除のモチベーションが下がりません。
ここまでにいろいろご紹介した内容とキッチンに関連するほかの掃除場所をあわせて一覧表にしました。
それぞれ放置した後は、スポンジや布などで拭いたり、こすり洗いをしたりしてください。
また、洗浄剤も掃除場所なども必ず説明書を見て、適切に掃除をしてください。