【プランターでもOK】始めるなら5月がベスト! 家庭菜園で夏野菜を育てよう

公開日:2023/05/18

【プランターでもOK】始めるなら5月がベスト! 家庭菜園で夏野菜を育てよう

これから家庭菜園を始めてみようと思っているなら、断然5月がおすすめです。5月は“育てやすい夏野菜”を植えるのに最適な時期で、ホームセンターなどにも苗が種類豊富に出回ります。そのほか、夏の日差しを遮る“グリーンカーテン”の準備を始めるのも5月がベストシーズン。気候も温暖で安定していることから、外での作業もしやすく、野菜の成長も早いので、ぐんぐん大きくなる様子を観察するのも楽しいもの。この記事では、5月に植えるのにおすすめの夏野菜や、栽培に失敗しないためのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

5月に植え付ける“夏野菜”とは?

“夏野菜”とは、一般に春に植え付けて夏期に収穫する野菜のことをいいます。代表的なのは、トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、オクラ、カボチャ、枝豆、ゴーヤなど。栄養豊富で夏バテ防止にもひと役買ってくれる野菜です。また、つる性のゴーヤやキュウリについてはネットなどに這わせ、窓の外やベランダ、外壁などを覆う“グリーンカーテン”にもおすすめです。

苗からはじめれば簡単&失敗知らず♪

5月は夏野菜を育てはじめるには絶好のタイミング。5月に苗を植えれば、6月から9月頃まで収穫が楽しめます。その時、家庭菜園初心者の方はタネから育てるよりも、苗を買ってきて植える方がおすすめです。昔から農家には「苗半作」という言葉があり、これは「苗がしっかりできていれば、作物作りの半分はうまくいったも同然」という意味なのだそうです。苗はプロにおまかせして、しっかり育った苗で、まずは気軽に野菜作りをはじめてみましょう。

 

とはいえ、種から育てたほうが良い場合もあるので注意。例えば枝豆もそのひとつです。基本的には葉物野菜なら種から(リーフレタス、チンゲン菜など)、実物野菜なら苗から(トマト、キュウリ、ピーマンなど) と覚えておくとよいでしょう。

植え付けは梅雨前に終えるのがポイント!

実物野菜の多くは、種まきや植え付けの時期が遅れると株の生長が収穫適期に間に合わなくなり、収穫期間があっという間に終わることになります。また、高温と多湿が続く環境は幼い苗のストレスになるため、植え付け後すぐに梅雨に入ると病気にかかりやすくなってしまいます。5月植えの野菜は、種まき時期と植え付け時期が遅れないようにしましょう。

育てやすい夏野菜は、ベランダのプランターでも栽培OK

成長が早く、すぐに収穫ができる夏野菜は、プランターを活用して自宅のベランダといった限られたスペースでも栽培できます。まずは苗の状態で購入ができ、水やりと肥料だけでしっかりと成長し、病気に強いものを選びましょう。

家庭菜園は子どもの食育にぴったり

子どもと一緒に家庭菜園を作ると、野菜が育つ過程を知ることができ、水やりなどのお世話をすることで野菜への愛着が湧いてきます。自分が育てた野菜を大切に思うことから、食べ物や農家の方に感謝の気持ちを持つことにもつながります。なので、家庭菜園は子どもの食育にぴったり。野菜嫌いの克服にもきっと役立つはずです。

家庭で夏野菜を栽培する3つのポイント

地植えにしろ、プランターにしろ、以下のポイントを意識すれば成功するはず! なお、虫がついてしまったら、初心者は無農薬栽培にこだわらず、家庭用の農薬などを使って害虫の駆除を優先しましょう。

① 水やりの頻度を意識する

土の色が薄くなり乾燥している状態であれば、たっぷり水をやります。暑い時間帯に水をやると土の中で水の温度が上昇し、根を痛めてしまいます。水やりは朝か夕方の涼しい時間帯を選びましょう。

② 日当たりのよい場所を選ぶ

枝豆、オクラ、キュウリ、トマト、ナス、ピーマンなど、夏野菜の多くは1日6時間以上直射日光の当たる場所を好む陽生植物です。ただし、シソについては日陰を好む陰生植物のため、直射日光の当たる時間は1日1~2時間半程度の場所にします。このように、日当たりがよければいいというわけではなく、それぞれの植物に適した場所を選ぶことが大切です。

③ 風通しのよい場所を選ぶ

プランターを密に置くなど、風通しが悪いと害虫が発生しやすくなり、野菜がうまく成長しない恐れがあります。また、栽培中に黄色くなった下葉が出てきたら、カットすることで風通しをよくできます。

おすすめ夏野菜8選と気になる収穫時期

初心者でも失敗しにくく、料理に取り入れやすい、家庭菜園向けのおすすめ夏野菜をご紹介します。栽培期間の短いものを選べば、初心者でも失敗のリスクは格段に下がります。

トマト・ミニトマト【見栄えのよさ抜群】

大玉になるほど育てるのが難しくなるため、初心者はミニトマトがおすすめ。収穫量が多く、栽培の楽しみを得るのにも最適です。

 

収穫の時期:7月~8月

ナス【調理方法が多い】

5月に植え付けをしてから、6月中旬には収穫をはじめられます。収穫できるまでの期間が短いので、育てやすいのが魅力です。

 

収穫の時期:6月~10月中旬

ピーマン【栄養が豊富】

さまざまな料理に活用できるピーマンは、高温乾燥に強く、耐病性にも優れているため、初心者でも育てやすい野菜です。栄養豊富で、ビタミンCやビタミンE、β-カロテンによる抗酸化作用にも注目です。

 

収穫の時期:6月~10月中旬

枝豆【おつまみに最適】

種をまいてから約3か月で収穫が可能。栄養素も豊富に含んでいて、疲労回復や夏バテ解消に役立つビタミンB1も摂取できます。病気になることは少なく、害虫と水切れにだけ注意すればOK。

 

収穫の時期:7月中旬~8月

オクラ【ねばねばがクセになる】

日当たりのよい場所を好むため、ベランダのプランターでも育てやすい。成長過程でレモン色の美しい花を咲かせるため、視覚的にも楽しめます。

 

収穫の時期:7月~10月上旬

キュウリ【水分が多く食べやすい】

95%が水分でできており、サラダにして手軽で食べやすいキュウリ。つる性のため、グリーンカーテンにするのもおすすめです。

 

収穫の時期:6月~8月中旬

ゴーヤ【丈夫で栽培しやすい】

ニガウリの別名を持つゴーヤは、沖縄料理に欠かせない存在。つるがよく伸び、葉も大きいため、グリーンカーテンにぴったり! 地植えにすると、根がしっかりと張り、真夏の炎天下でも毎日のように収穫できます。

 

収穫の時期:7月中旬~10月上旬

シソ【たくさん収穫できる】

庭にあると薬味などに使えて便利なシソ。湿り気のある土壌を好み、やや日陰でもぐんぐん育ちます。

 

収穫の時期:6月下旬~8月



まとめ

5月に苗を植えて早ければ2〜3か月で収穫できる夏野菜。庭がなくてもベランダでプランターを使って育てられるならトライしてみたいですよね。

採れたてを味わえるのは、家庭菜園ならではの醍醐味。実がなる野菜も多いため、育っていく様子を観察することで、子どもの野菜への見方が変わり、野菜を口にしてくれるようになったなんて話も聞きます。

家庭菜園で収穫した野菜を使って、夏野菜カレーを作ることを夢見て、今年は我が家でも家庭菜園をはじめてみたいと思います。

文/Ai Kano

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