いつの間にかじわじわと値上がりしている光熱費。2023年5月16日には電力大手7社が申請していた家庭向け電気料金の値上げを政府が了承したこともあり、この夏さらに電気代が高くなってしまう可能性が大! そこで本記事では夏の節約アイディアをご紹介します。
エアコンの使用方法を工夫する
電気代が値上げの可能性があるとはいえ、熱中症などの心配もあるのでエアコンを使わずに夏を過ごすのは難しいですよね。まずは、電気の使用量をできるだけ軽減できるエアコンの使い方を知ることが夏の光熱費節約の第一歩です。
エアコンのこまめなオン・オフはダメ!?
電気代をできるだけ節約しようと、エアコンをこまめにオン・オフしている人はちょっと待って! エアコンはスイッチをオンにしてから設定温度まで部屋を冷やす間が一番電気代がかかります。
なので、室温が上がりやすい夏の日中などでは、エアコンをオフにして室温があがったところを再度冷やしなおすよりも、一回冷えた部屋の温度をキープする使い方のほうが消費電力を抑えることができます。外気温などの条件にもよりますが、日中に30分程度家を空けるくらいならば、エアコンはつけっぱなしにしている方が節約になるみたいですよ。
エアコンの弱運転は節約にならないってホント!?
上にも書いたように、エアコンは部屋を設定温度まで冷やす時に電気を多く使います。もともと冷えた部屋ならば弱運転でいいのですが、暑い部屋で弱運転からエアコンをスタートさせると部屋が冷えるまでに時間がかかり、そのぶん電気代がかかってしまいます。まずは部屋を短時間で設定温度まで冷やし、そのあとに弱運転に切り替えるようにするといいでしょう。
とはいえ、ずっと部屋の温度を見張っていなければいけないのはちょっと面倒ですよね。そこでおすすめなのが自動運転です。自動運転は部屋を一気に冷やし、あとは弱運転で設定温度をキープするという、一番電気代のかからない動きを自動でやってくれるからです。この夏は、意外と賢いエアコンの自動運転に頼ってみてはいかがでしょうか。
フィルターの掃除はこまめに行おう
シーズン前にエアコンの掃除をする人は多いと思いますが、シーズン中もフィルターのお掃除はこまめに行うのがマスト。エアコンのフィルターを掃除することで、電気代を4%程度節約できるといわれています。フィルターは2週間に1回は掃除をするのがおすすめです。
室外機は直射日光が当たらないようにする
日光があたり、室外機やその周囲の温度が高くなってしまうと、エアコン使用時の電気代が高くなってしまう事も……。室外機に直射日光が当たらないようにカバーなどを使えば電気代の節約に効果的です。
参考:エネチェンジ
エアコン以外でも節約!
夏の光熱費節約と聞くと、エアコンの使用量の調節や使用方法の工夫が真っ先に思いつきますが、すぐにできる夏の光熱費節約ポイントはまだまだあります。
トイレの暖房便座の温度を下げる
トイレの暖房便座の温度設定、気にしたことがないという方は意外と多いのでは? もし、暖房便座の温度が1年中同じならば、暖かい季節の間は便座暖房の温度を下げてみてはいかがでしょうか。便座が温かくなくても平気という方は、いっそのこと便座の暖房はオフにしてしまうのもアリ。ちなみに、便座の温度だけでなく温水洗浄の温度も下げるとより節約につながります。
冷蔵庫の見直しをする
冷蔵庫は、ものが詰め込まれている状態と半分程度の状態とでは電気の使用量が変わってくるそうです。冷蔵庫の中がいつもパンパン……というご家庭は、まずは冷蔵庫の中身を半分ほどに減らすことを目標にしてみましょう。冷蔵庫内の中身を減らして隙間をつくり、冷気が庫内をスムーズに循環するようになればOK。冷蔵庫の中がすっきりしたら、温度の設定を「強→中」や「強→弱」にしてみると、より節約になりますよ。
また、冷蔵庫内の温度を上げてしまわないよう、扉を開閉する回数や、開けっ放しにしている時間も意識して減らすようにしましょう。
洗濯はすすぎ1回コースで
洗濯機を使用するときは、すすぎ1回コースにすれば水道代の節約ができます。洗濯洗剤もすすぎ1回コース対応のタイプを選べば問題ありません。すすぎ1回コースにすることで水道使用量を約3分の1も抑えることができるので、水道料金節約につながります。洗濯ものが増えがちな夏は特にすすぎ1回コースがおすすめです。
さらに水道料金を節約したい場合は洗濯にお風呂の残り湯を使用するという方法も。洗濯機に残り湯用のポンプが備え付けられていない場合は、ホームセンターなどで販売されているバスポンプを使用すれば問題ありません。オンラインショップでも1,500円~3,000円ほどで販売されています。
お風呂は節約ポイントが多め!
お風呂にも節約できるポイントがいくつかあります。
まずはお湯の設定温度。お湯の設定温度を下げることでガス代の節約になります。ぬるめのお湯に浸かるとリラックス効果もあるのでおすすめですよ。
使用するお湯の量にも注目しましょう。シャワーを使うときは、無駄なお湯を使わないようこまめに止めながら使いましょう。シャワーヘッドを節水タイプのものに交換するという手もあります。また、お風呂にためるお湯の量を減らすと、お湯を温める量が減るためガス代の節約に大きく貢献します。
家族で何人も入浴する場合は、追い焚きをしなくても済むよう時間をあけず入るようにしましょう。その時に、お風呂に蓋や保温シートを活用すればさらに節約が期待できます。
夏の光熱費節約にピッタリ! おすすめアイテム
ここからは、夏の光熱費節約に一役買ってくれるアイテムをご紹介。数百円~数千円で購入できるお手頃価格のアイテムですが、これらを活用することで、より節約が期待できますよ。
遮熱カーテン
お部屋の窓に使っているカーテンを遮熱カーテンにすることで光熱費の節約につながります。遮熱カーテンは、冷房で冷やした空気が窓の外の熱で温まってしまうことを防いでくれます。「お部屋が暗くなってしまうのは嫌……」という人は、遮熱レースカーテンをチョイスすれば解決します。
日よけシェード・すだれ
日よけシェードやすだれは、窓から入る太陽光を遮ることで室内の温度の上昇を抑えることができ、暑さ対策や光熱費の節約につながります。日よけシェードはホームセンターはもちろん、100円ショップなどでプチプライスで購入することも可能です(100円商品ではない場合もあります)。
サーキュレーター・扇風機
エアコン使用時に、サーキュレーターや扇風機を一緒に使用することで、冷房の空気が部屋の隅々まで行き渡り室温を均一に保つことができます。そのため、冷房の風量を強くしたり設定温度を下げたりする必要がなくなり電気使用量の節約につながります。1日数円程度の節約ですが、毎日続ければ1か月で数百円以上の節約につながるかも。
扇風機をより快適に使用できる保冷剤タイプの後付けアイテムを活用するのもおすすめです。冷凍庫で冷やして使う扇風機専用の保冷剤は、エアコンの設定温度を下げなくても室内に冷たい風を巡らせてくれる画期的なアイテムです。
クールリング
夏の定番になりつつあるクールリング。首に装着して使用するクールリングは、28℃以下でひんやり冷たくなるという画期的なアイテムです。アウトドアやお出かけのお供として使用するだけでなく、室内でもクールリングを使用すれば冷房の設定温度を低くしなくても快適に過ごせて光熱費の節約にもなります。
接触冷感アイテム
触れた瞬間にひんやりと感じる接触冷感アイテムを活用するのも節約につながります。敷きパットや枕カバーなどを接触冷感タイプに変えてみたり、室内に接触冷感のラグを敷いてみたりするだけで、就寝時や室内で過ごす時間が快適になります。
ニトリなどの家具ブランドやホームセンターで手に入りますし、プチプラでお探しならば、しまむらやDAISOをチェックしてみるのがおすすめです。
まとめ
文/丸山寛子