みなさんは、お子さんに何か習慣づけをさせていることはありますか?
日常生活をスムーズにおくるためにも大切な生活習慣はいくつもありますが、いざ習慣づけさせようとしても何をどうしたらいいのかわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、小さいうちに身につけておきたい習慣づけやマナーをいくつか紹介します。
子どもが大きくなってから「教えておけばよかった……」とならないよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
みなさんは、お子さんに何か習慣づけをさせていることはありますか?
日常生活をスムーズにおくるためにも大切な生活習慣はいくつもありますが、いざ習慣づけさせようとしても何をどうしたらいいのかわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、小さいうちに身につけておきたい習慣づけやマナーをいくつか紹介します。
子どもが大きくなってから「教えておけばよかった……」とならないよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1歳ころからさまざまな習慣を身につけておくと、以下のような力が身につきやすいといわれています。
・自己管理する力
・自立する力
・考える力
・頑張ろうとする力
・自発的に行動する力
吸収しやすく伸びやすい幼児期からさまざまな習慣を身につけておくことで、子ども自身の土台が仕上がり、その後の性格形成にもつながってきます。
また、習慣づけすることで生活リズムが整い、より健康的に過ごせるようになるため、学生や社会人になってからの生活にもとても役立ちます。
難しいことをする必要は全くありませんので、あくまで生活の中でできることを無理なく定着していけるように、大人が積極的に手助けしていきましょう。
早くからの習慣づけは、子どもがこれから生活していくうえでとても大切なことだとわかりました。
では、具体的にどのような習慣づけをさせていくといいのでしょうか。
ここでは、3歳の娘を持つ現役ママである筆者自身が、身につけさせておいてよかったと感じた習慣づけやマナーをいくつか紹介していきます。
脱いだ服は脱ぎっぱなしにせず、自分でカゴの中に入れるようにする習慣です。
家のあちこちで、脱ぎっぱなしの服がそのまま放置されている…… なんてことはありませんか?
まだ幼いからと、脱いだ服を大人がカゴまで持っていったり、脱ぎっぱなしのまま散らかしていたりしていると、服は脱ぎっぱなしにするものだと学んでしまいます。
脱いだ靴下や着替えは洗濯カゴにいれる、パジャマなど再度着る予定の服は一時置き場としてカゴを用意し、そのカゴに入れるようにするなど、小さな工夫で身に付く習慣ですので、ぜひ試してみてくださいね。
また、ある程度の年齢になったら、脱いだ服は畳んで入れる習慣を身につけられるとなお良いでしょう。
日頃の遊びの中で、お洗濯ごっことしてハンカチなどを一緒に干したり畳んだりする練習をすると、楽しく身につけられますよ。
食事を運んだり片付けたりする習慣です。
無理なく運べそうな食事は、子どもにお願いして自分の席まで運んでもらいます。
1歳〜2歳から徐々に身につけさせたい習慣ですが、いきなり食事を運ぶのは難しいので、カトラリーを運ぶところから始めるといいでしょう。
食器を持つときは「両手で」「まっすぐ持って」「周りを見ながら」運ぶように声がけするのがポイントです。
また、食べ終わったお皿も自分でキッチンまで運べるようにしていきます。
食べた後の食器をそのままにする人、意外と大人でも多いですよね。
小さいうちから身につけておくことで、無意識に皿洗いをする人への気配りができるようになります。
こちらもいきなりシンクまで持っていくのは難しいと思いますので、置いておく場所を決めたり、キッチンで待っている大人に渡したりと、発達に合わせて下膳の仕方を知らせていきましょう。
保育園や幼稚園に持っていくものの準備や、帰ってきた後の片付けをする習慣です。
登園準備や片付けを大人が全てしていませんか?
保育園・幼稚園のころから、自分のものは自分で準備・片付けする習慣をつけることで、小学校に上がってからも自分のものを自分で管理できるようになります。
大人にとっても、忙しい朝夕の時間に余裕を持って子どもと関われるようになりますよ。
自分で準備できるようにするポイントとして、子どもがわかりやすい場所にまとめて置き場を決めておくといいです。
アイデアとして、持っていくものをリスト化した「お支度ボード」を用意しておくと、何が必要でどこまで準備が終わったのかを子ども自身で把握しながら準備できるのでおすすめですよ。
また、朝の準備は当日の朝にバタバタとするのではなく、前日の夜、決まった時間に荷物をまとめておくよう習慣づけすれば、朝余裕を持って過ごせるようになりますよ。
食べこぼしたものは自分で掃除できるようにする習慣です。
小さいうちはどうしても食べこぼしが多いもの。
どうしてもこぼす瞬間を見てしまうとすぐに片付けたくなりますが、グッとこらえて食べ終わった後に子どもにティッシュを渡しましょう。
大人だけが苦労するのではなく、子どもと一緒に掃除をすることで、子ども自身に食べこぼしの後の片付けの大変さに気づかせたり、掃除しなくて済むよう上手に食べようという気持ちを持てるようにします。
年齢が上がってくるにつれ食べこぼしは少なくなりますが、自分で掃除する習慣づけをしておくことで、「食べ方、きれいだね!」と言われるような丁寧な食事ができるようになるでしょう。
挨拶をしっかりできるようにする習慣です。
朝起きたら「おはよう」、誰かに会ったら「こんにちは」、何かをしてもらったら「ありがとう」、間違ったときは「ごめんなさい」など。
最近では小学校入試などでも重要視されているという挨拶やコミュニケーション。
まずは大人が普段から挨拶するよう心がけ、お手本となることが大切です。
大人の行動を見て、どのタイミングでどのような挨拶をするべきなのかがわかるようになります。
恥ずかしがってなかなか子どもが自ら挨拶できない場合は、「ありがとうしようか」などと声をかけて促し、挨拶できたらその場でしっかり褒めてあげましょう。
そうすることで子どもの自信になり、挨拶の気持ちよさを感じられるようになるでしょう。
先日、買い物中に娘がレジの店員に「ありがとう」と伝えると、「大人でもできない人多いのに偉いね!」と言われました。
小さいうちから身につけておくことで、無意識のうちに言葉がでてくるようになり、周りの人へ良い印象を与えられるようになるのだと改めて感じました。
時間を守って行動する生活習慣です。
テレビやゲームなどをお子さんに好きなだけさせていませんか?
大人が忙しいと、時間に制限を設けず好きなだけさせてしまうことが多いと思いますが、これを続けていると活動の切り替えができなくなってしまったり、他のことがおろそかになってしまう可能性があります。
大人になってからも、いつまでもダラダラとスマホをいじっていたり、平気で時間を守らなかったりしてしまうでしょう。
時間を守ることを早くから身につけておくことで、自分自身で時間管理ができるようになり、上手に切り替えて行動できるようになります。
何時になったら次のことをするのか、お子さんと一緒に確認することで、時間を意識しながら活動できるようにしていきましょう。
時計を見るのが難しい場合は、タイマーをセットして音がなるまで、時計の数字をキャラクターや子どもがわかるマークに変えるなどして、子どもの発達に応じて時間がわかるような環境を作りましょう。
ここまでいくつか身につけておきたい生活習慣を紹介しましたが、気をつけて欲しいことが「いい子」にさせようとしないこと。
無理にいい子に育てようと押しつけてしまうと、「いい子症候群」になりかねません。
「いい子症候群」とは、いい子になろうとして自分の気持ちを抑えてしまい、他人の顔色をうかがって行動してしまう性質のことを言います。
「いい子症候群」になってしまうと、自己主張ができなくなってしまったり、「イヤ」と言えず無理してしまったりします。
手がかからなくて偉い!と強制的にいい子にさせようとしたり、叱ってまで身につけさせようとするのではなく、あくまで自発的に、子どもが自然に身につけられるようにすることが大切です。