暑さ指数が33を超えると予想されるときに発令される熱中症アラート。猛暑が続く夏は頻繁に発令されますよね。しかし、小さな子どもは自身ではなかなか対策ができないので、パパやママが意識して熱中症対策を行う必要があります。本記事では子どもの熱中症対策におすすめのアイテムをご紹介します。
子どもの熱中症
子どもは一気に大量の汗をかくことができないなど、汗をかく機能が大人よりも未熟で、汗による体温調節機能が十分ではありません。そのため、子どもは大人よりも熱中症に注意が必要です。
また、一度熱中症になってしまうと、大人よりも重症化しやすいのが子どもの熱中症の特徴のひとつ。子どもは大人よりも体内の水分量が多いので脱水状態になりやすいためです。
参考:クラシエ
子どもの熱中症を防ぐには
子どもの熱中症を防ぐために「水分を多めにとる」「熱や陽射しを避ける」「地面の熱に気を付ける」「室内遊びでも油断しない」という点を特に気を付けてあげましょう。特に小さな子どもは自分で症状をうまく伝えることができず重症化してしまう事もあるので、注意して様子を見てあげてくださいね。
子どもの熱中症対策アイテム
子どもの熱中症対策にピッタリのアイテムはドラッグストアや100円ショップ、バラエティショップなどで販売されています。子どもだけでなく、大人の熱中症対策にももちろん◎!
ドリンク類
夏のお出かけに欠かせないアイテムといえばドリンク類。定番のスポーツドリンクは発汗により失われた水分と電解質をスムーズに補給でき、体液に近い成分を適切な濃度で含んでいるためすばやく吸収してくれるというメリットがあります。塩分が多めに含まれているドリンクも熱中症の予防におすすめです。
ただし、ペットボトル飲料は子どもの月齢に合わせて選ぶ必要があります。また、糖分が多く含まれている可能性があるので飲みすぎには要注意!
ゼリー飲料
ゼリー飲料は、ドリンクを飲むのが苦手な子どもでもお菓子感覚で水分補給ができます。凍らせておけば、体もひんやりクールダウン。ゼリーはさっぱりしているので、暑い日でも食べやすいですよ。熱中症対策向けのゼリー飲料も発売されているので、ストックしておけば安心です。
塩分タブレット
塩分タブレットも子どもの熱中症対策のマストアイテムのひとつ。塩分タブレットは汗をかくことで失われる塩分を手軽に補う事ができます。
タブレットは暑い気温の中でも溶けにくいので、外出の際に持ち歩くのにも適しています。塩分以外にも「ビタミン」や「クエン酸」、「ブドウ糖」が配合されているものが特におすすめです。
塩あめ
塩あめは塩分タブレット同様、汗で失われる塩分を手軽に補う事ができます。塩あめは食欲増進効果も期待できるので、夏バテで食欲があまりない……という時にもピッタリです。販売されている味の種類も豊富! 子どもには食べやすいフルーツ味がおすすめです。
帽子・日傘
帽子は直射日光を防ぐことができるマストアイテム。日本人は髪が黒色に近い人が多いので、特に日光を吸収しやすいそう。おすすめの色は白など熱を反射する薄い色ですが、黒でも被るだけで効果は期待できます。
日傘も帽子同様に直射日光を防ぐのにとても効果的なアイテム。傘を自分でさすことができる年齢の子どもは日傘をさす習慣を身につけるといいかもしれません。登下校時に日傘をさすことを推奨・許可している学校も増えてきています。
帽子用断熱シート
帽子用の断熱シートは、帽子の内側にセットすることで日差しによる頭部へのダメージを軽減してくれます。DAISOで購入できる断熱シートはカットしてサイズ調節ができるので子どものサイズに合わせて着用可能。
帽子の内側にセットするアイテムは他にも、冷やして使うクールパットのような製品もあります。ネットやバラエティショップでも販売されているので是非チェックしてみて下さいね。
首を冷やすクールリング・ネック用保冷ジェル
熱中症対策におすすめなのが、首を冷やすネック用クールリングや冷やして使う保冷ジェル。首の付け根は大きくて太い血管の近くなので、その部分を冷やすことで血液の温度が上がりにくくなり、効率的に体を冷やすことができます。体感温度も下げることができるので一石二鳥。キッズサイズのものも数多く販売されているので、子どもが気に入ったものを選んであげましょう。
クールタオル
肌に触れると冷たく感じる接触冷感素材のクールタオルも熱中症対策におすすめ。保冷ジェルなどは、時間が経つとどうしてもぬるくなってしまいますが、クールタオルは水に濡らして軽く絞るだけで何度でもひんやり冷感を体感でき、体のクールダウンに最適。長時間のお出かけやレジャーにピッタリです。首に巻いたり、肩に掛けたり頭に巻いたりできるサイズ感のものを選ぶと便利! 子どもの部活動などでも大活躍してくれます。
瞬間冷却パック
レジャーなどで長時間外にいるときは瞬間冷却パックがおすすめです。使いたいときに叩くとひんやりする冷却パックは、自宅で冷やして持ってきた保冷剤の効果があまりなくなった……という時に大活躍してくれます。
暑くてバテそうな時は、瞬間冷却パックで首前面の左右両側、脇の下や鼠径部(そけいぶ:脚の付け根の前面)を冷やしてあげると体のクールダウンに効果的ですよ。
冷却シート
手軽に体を冷やすことができる冷却シートは持ち運びしやすいサイズ感なので、荷物にならないというメリットがありおすすめです。冷却シートを使用する際は、おでこではなく、瞬間冷却パックと同様、首前面、脇の下や鼠径部など太い血管の近くに使用することで熱中症対策に効果的。子どもが少し暑そうだなと感じたらすぐに使用できる手軽さもパパ・ママにとってうれしいポイントです。
使用方法に注意が必要! ハンディタイプ扇風機
ここ数年、よく見かけるようになったハンディタイプの扇風機。夏の暑さ対策に欠かせないアイテムの1つになっていますが、熱中症対策として使用する際には使い方に注意が必要です。
汗は乾く時に体の熱を奪って体温を下げる働きがありますが、扇風機で風を当てると体温が下がる前に汗が乾いてしまい、体温を下げる効果がなくなってしまいます。また、暑い中で扇風機を使用すると、体に熱風を吹き付けている状態になっている場合があります。これらが原因で体温が上がりっぱなしになり、逆に熱中症になってしまう可能性があるそうです。
熱中症対策としてハンディタイプの扇風機を使用する際は、水で濡らしたタオルを首などにあて、そこに風があたるように使用するのがおすすめ。タオルの水分が蒸発しながら体の熱を奪ってくれるので、効率的に体温を下げてくれます。
また、ベビーカーなどに扇風機を取り付ける際は、なるべく高い位置につけ、必ず風が下向きになるようにしましょう。ベビーカーの低い位置に扇風機を取り付けると、地表付近の熱い空気が子どもに当たり続けてしまう恐れもあるので注意が必要です。
参考:東京ファン株式会社
まとめ
文/丸山寛子