連日猛暑日が続いていますが、お子さんの体調管理はできていますか?
暑い日が続くと、食欲がなかったりだるそうにしていたり、子どもの体調不良がみられる方も多いでしょう。
実はその症状、夏バテかもしれません。
今回は、子どもが夏バテをしてしまう原因や、その防止策について紹介します。
お子さんの夏バテを少しでも防げるよう、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
連日猛暑日が続いていますが、お子さんの体調管理はできていますか?
暑い日が続くと、食欲がなかったりだるそうにしていたり、子どもの体調不良がみられる方も多いでしょう。
実はその症状、夏バテかもしれません。
今回は、子どもが夏バテをしてしまう原因や、その防止策について紹介します。
お子さんの夏バテを少しでも防げるよう、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
夏バテというと働く大人がなってしまうイメージが多いですが、実は大人よりも子どもの方が夏バテをしやすいということをご存知でしょうか?
そもそも夏バテとは、夏の暑さにより体に起こるさまざまな不調の総称のことです。
熱中症との大きな違いとして、熱中症は急激に体調が悪化するのに対し、夏バテはなんとなく調子が悪い状態が続きます。
一昔前までとは違い、最近は朝から夜まで蒸し暑い日が続いていており、夏バテも熱中症も真夏だけの症状ではなくなってきています。
大人は自分の体調の変化に気づきやすいですが、子どもは自分で体調の変化に気づくのは難しく、とくに遊びに夢中になっていると、いつも以上に体調不良に気づきにくくなってしまいます。
また、大人に比べて体温調節機能も未熟なため、大人よりも暑さを感じやすいと言われています。
子どもが夏バテになる主な原因として
・体力の消耗
・汗をかきにくい体になっている
・暑さによる食欲不振
・睡眠不足や生活リズムの乱れ
・発汗による水分・ミネラル不足
などがあげられます。
最近は、平均気温の上昇により小さいうちからエアコンのついた快適な部屋で過ごす子が多いです。
しかし、それが原因で汗をかきにくい体になってしまいます。
汗をかきにくい状態が続くと、少し暑いところにいるだけで体に熱がこもったり、体に水分がたまって内臓の働きが低下したりして体調不良につながりやすくなってしまいます。
また、外気との温度差が大きいことで自律神経の乱れにもつながり、体温調節を上手にできなくなり体の不調を引き起こす場合も多いです。
さらに、この時期のお子さんに多いのが夏休みによる生活リズムの乱れです。
毎日夜遅くまでゲームをして睡眠時間が短くなってしまったり、朝ごはんを食べずにだらだらとおやつやジュースばかり口にしていたり。
生活リズムの乱れも自律神経の乱れや疲労感につながりますので、お子さんの生活リズムを見直してみましょう。
子どもが夏バテになると、大人と同じように以下の症状がみられます。
・体のだるさ・疲労感
・食欲不振
・胃腸の不調
・やる気が出ない
・不眠
・手足の冷え
基本的に生活習慣を整えることで夏バテは解消しますが、夏バテに気づけず症状が進行してしまうと熱中症になるリスクが高まります。
子どもは自分が夏バテになっていることに気づきづらいので、保護者が小さな変化を注意深くみることが大切です。
☆以下のような症状がみられたら重症化するリスクが高まりますので、なるべく早く医療機関を受診しましょう。
・寝てばかりいる
・ぐったりしている
・排尿の回数や量が少ない
・熱がある
・下痢や嘔吐をしている
・水分がとれない
・強い頭痛
「疲れた」と頻繁に言うようになったり食が細くなってきたりした場合は、夏バテの兆候です。
こまめに体調の変化をチェックし、重症化する前に生活リズムを見直しましょう。
夏バテを防ぐために、以下のポイントを意識して過ごしましょう。
脱水を防ぐために、こまめに水分補給をしましょう。
子どもは大人と比べて、体に占める水分割合が10%〜30%ほど多いと言われています。
また、体から出ていく水分も多いため、大人よりも水分不足になりやすいです。
水分補給はジュースではなく、水や麦茶がおすすめです。
喉が渇いてからではなく、食事の前後や排泄の前後、活動の前後など“こまめに”水分補給の時間を作りましょう。
また、子どもは喉が渇いたことに気づきづらいので、大人から声をかけて水分補給できるようにしてくださいね。
体を冷やしすぎないよう、エアコンの温度や冷たいもののとりすぎには気をつけましょう。
体が冷えすぎると血行が悪くなり、胃腸の不調や自律神経の乱れなどにつながってしまいます。
エアコンを使う場合、外気温と室温の差は3〜4℃が適温と言われていますが、最近は暑い日が多いため25℃〜28℃を目安に寒すぎない温度に設定しましょう。
また、エアコンの風は直接当てないようにしてくださいね。
暑いからといって、冷たい食べ物や冷たい飲み物ばかりをとるのもNGです。
胃の働きが低下してしまうので、アイスやジュースはときどきにして、代わりにゼリーや寒天などを食べるようにしましょう。
栄養バランスのいい食事をとるように心がけましょう。
夏は食欲が落ちるため、麺類やさっぱりした簡単な食事をとりがちです。
ですが、それでは栄養が偏りやすくなってしまうため、夏に不足しがちな栄養素を意識しながらできるだけバランスの取れた食事をとることが大切です。
夏バテを防ぐためにとくにおすすめな栄養素は、以下の3つです。
ビタミンB1
糖をエネルギーに変える役割があり、疲労回復や精神の安定につながります。
ビタミンB1が不足すると疲労感を感じやすくなるため、夏はとくに取り入れたいです。
おすすめ食材・・・豚肉、豆類、玄米、うなぎ、レバーなど
ビタミンC
ストレスを軽減するためのホルモンを合成する働きや、疲労回復や免疫力を高める効果があります。
夏は暑さによるストレスでビタミンCが不足しやすいため、食事でも取り入れてみましょう。
おすすめ食材・・・ブロッコリー、ピーマン、柑橘類、キウイフルーツ、芋類など
タンパク質
血液や筋肉など体をつくる主成分です。
食事量が減ることで体の中のタンパク質が不足しやすく、免疫力の低下やスタミナ不足につながりますので、積極的にとりましょう。
おすすめ食材・・・肉、魚、卵、豆類、乳製品など
とくに夏野菜は、夏に不足しがちな栄養がたっぷり入っています。
色鮮やかで見た目もいいので、ぜひ毎日のお料理に取り入れてみてくださいね。
1日1回は外に出て体を動かし、適度に汗をかく習慣をつけましょう。
暑くて涼しい部屋にこもりがちですが、適度に汗をかくことで暑さへの耐性がつき、体温調節機能の改善につながります。
炎天下での遊びは熱中症になるリスクが高まり危険ですが、朝夕の比較的涼しい時間を利用して少し外に出て体を動かし、適度に汗をかく習慣をつけましょう。
朝夕も気温が高く外に出るのが難しい場合は、ぬるめの湯船に浸かるのも効果的です。
代謝が良くなり汗をかきやすくなりますので、3分ほど湯船に浸かって暑さに強い体づくりをしましょう。
運動の前や汗をかいたあとは、水分補給を忘れずに行ってくださいね。
毎日決まった時間の食事や早寝早起きを心がけ、生活リズムを整えましょう。
夏は体力を消耗しやすいため、いつも以上に寝すぎてしまったり食欲が落ちたりしがちです。また、夏休みに入ったことで毎日夜更かしをしてしまうお子さんもいるでしょう。
しかし、生活リズムの乱れは夏バテに直結しやすいです。
夜更かしはせず十分な睡眠をとり、朝はできるだけ決まった時間に起き、3食しっかり食事をとるようにしましょう。
朝起きたら、すぐに朝日を浴びてから朝食をとるのもおすすめです。
ずれた体内時計がリセットされて生活リズムを整えられますよ。
また、できるだけ毎日適度に運動してくださいね。