今年も9月21〜30日までの10日間、秋の交通安全運動が行われます。
交通事故が起こりやすくなるこれからの時期、安全に過ごすためにはどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。
この記事では、秋に事故が増える理由と事故を防ぐためのポイントを紹介しています。
親子で改めて交通安全について考え、安全に過ごせるよう意識して生活しましょう。
今年も9月21〜30日までの10日間、秋の交通安全運動が行われます。
交通事故が起こりやすくなるこれからの時期、安全に過ごすためにはどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。
この記事では、秋に事故が増える理由と事故を防ぐためのポイントを紹介しています。
親子で改めて交通安全について考え、安全に過ごせるよう意識して生活しましょう。
さまざまな要因が重なって事故が起きやすくなる秋。
10月〜12月は一年の中で最も交通事故が多いと言われています。
秋に事故が多発する理由として、以下の点が挙げられます。
・秋の太陽は位置が低く、日差しが乱反射してまぶしさを感じやすい
・日が短くなる
・急速に日が暮れる
・秋は濃霧が発生しやすく、天気が急変するときがある
秋は日没時間だけでなく、日が暮れるまでのスピードが早いです。
とくに、「薄暮(はくぼ)」と呼ばれる日没前後の1時間は薄暗い時間が続くため、昼間の何倍も死亡事故が発生しています。
また、秋の日没時間前後の16時〜18時は学校や会社からの帰宅時間と重なり、交通量が増えます。
運転者は一日の疲れも溜まっているため、集中力や注意力が低下しやすく、重大な事故につながる可能性が高まります。
そのため、一人ひとりが交通安全の意識を持ち、周りをよく見て行動することが大切です。
交通事故を防ぐために、歩行者目線ではどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
警視庁によると、交通事故での死亡者数は圧倒的に歩行者が多いそう。
死亡事故だけでなく交通事故そのものを防ぐために、歩行者も事故防止を意識して過ごしましょう。
夕暮れ時や夜間に出かける際は、できるだけ明るい色の服を着ましょう。
周りが暗くなってくると、ドライバーから歩行者が見えづらいことがあります。
とくに、黒やネイビーなどの暗い色の服を着ていると、歩行者が暗闇に溶け込んでしまいより見えにくくなってしまうのです。
季節的にも、秋冬はダークカラーを選びがち。
とくに視力が低下している高齢者は、暗い色に気が付きにくく、歩行者の発見が遅れてしまうことで交通事故につながりやすいです。
夕暮れ時や夜間の外出では、ドライバーの気を引きやすい白や黄色など明るい色の服装を意識しましょう。
歩行者が夕暮れ時や夜間に交通事故に遭わないようにするためには、反射材を身につけるのも効果的です。
反射材をつけている部分は、自動車や自転車のライトが当たることで反射して明るく光って見えるため、自動車や自転車から早い段階で発見されやすくなります。
現在販売されている反射材には、シールタイプやキーホルダータイプ、バンドタイプなどさまざまなタイプのものがありますので、身につけやすいものを使用してください。
反射材を身につける際は、「ライトが当たる位置」または「動きがある位置」につけるのがポイント。
腕や足、カバンに取り付けるとより効果的でしょう。
また、横断歩道を横断中の事故では、左側から来た車に衝突されるケースが多い傾向にあります。
そのため、反射板を身につける際は、左側に身につけることを意識しましょう。
もし、お子さんが反射材を身につけるのを嫌がる場合は、あらかじめ反射材が取り付けられている靴や衣服を着用させるのがおすすめです。
反射板を身につけた歩行者は、身につけていない歩行者と比べて2倍以上発見が早くなると言われています。
反射板を有効的に身につけ、交通事故防止に役立てましょう。
ドライバーだけでなく、歩行者も交通ルールをしっかり守りましょう。
・必ず歩道を歩く
・歩道のない場所では道路の右側を歩く
・道路を横断する際は横断歩道を渡る
・歩行者が横断禁止されている場所では横断しない
・斜め横断はしない
・歩行者用の信号機に従う
交通事故というと「ドライバーの違反によるもの」というイメージがありますが、一概にドライバーだけが悪いとは言えません。
警視庁の調査によると、令和4年に起きた歩行者の交通死亡事故のうち歩行者が法令を守っていなかったケースは7割。
そのため、歩行者がルールを守ることは、大きな交通事故から自分を守ることへとつながるのです。
とくに交通事故が起こりやすいのは、横断歩道や横断歩道の付近。
横断歩道を渡る際は、左右から車が来ていないかを確認し、車が止まったことを確認してから渡りましょう。
また、車が止まってくれたからと安心せず、横断中も周りをよく確認することが大切です。
横断歩道の前で止まっていても、ドライバーは、歩行者が渡りたいと思っていることに気が付かない場合があります。
横断歩道を渡りたいという気持ちを伝えるためには、手を挙げ、一歩踏み出した姿勢でドライバーに視線を送ると効果的です。
交通事故で歩行者にも違反があった場合、ドライバーと同じように違反の内容によって罰金や懲役が科されます。
「歩行者優先」とは思わず、交通ルールは必ず守るようにしましょう。
交通事故から歩行者を守るためには、ドライバーが安全に運転することが大前提です。
しかし、いくら交通ルールを守っていても夕暮れ時や夜間は交通事故が起きやすいもの。
とくにこれからの時期、夕暮れ時や夜間の交通事故を防ぐために以下のことに気をつけましょう。
ヘッドライトは、早めの点灯を心がけましょう。
先述したとおり、秋は他の季節と比べて日が暮れるまでのスピードが早いです。
まだ明るいからと油断していると、あっという間に暗くなり事故が起こりやすくなってしまいます。
そのため、暗くなる前に意識的にライトを点灯し、自分の存在を周りの人に伝えるようにしましょう。
秋〜冬のライトの点灯目安の時間は、15時〜16時です。
ただし、天候や周囲の状況に合わせて、早めに点灯しましょう。
ハイビームを上手く活用するのも効果的です。
ハイビームにすることで、より遠くにいる歩行者まで車の存在を認識させることができます。
ただし、対向車がいる場合や交通量が多い場所では周りの迷惑になってしまいますので、ロービームに切り替えましょう。
夕暮れ時の運転は、日中よりもスピードを抑えましょう。
夕方や夜間は、仕事や学校が終わり「早く帰りたい!」とスピードを出しがち。
しかし、スピードを出していると、止まらなければいけない場面で止まれなくなってしまいます。
ドライバーが歩行者などに気づいてから停止するまで、2〜3秒かかると言われています。
そのため、歩行者に気づきブレーキをかけても、止まれずにぶつかってしまう可能性が高いです。
また、夕暮れ時は昼間と比べて見通しが悪くなりやすいため、いくら法定速度を守っていても交通事故は起こりやすいと言えます。
夕方は交通量も歩行者の人数も多くなりますので、昼間よりも速度を落として運転し、より徹底した安全運転を心がけましょう。
運転する際は、周りをよく確認して運転しましょう。
交通事故が起きるケースとして、ぼんやりしていたり他のことを考えていたりする「漫然運転」によって、標識・道路表示、障害物や歩行者の見落としから発生することがほとんどです。
集中力が欠けている状態での運転は非常に危険ですので、周囲をよく確認し、状況を把握しながら運転しましょう。
ドライバーが見落としがちなルールの1つが、「横断歩道は歩行者が優先である」ことです。
横断歩道で歩行者が待っているにも関わらず、気づかないふりをして行ってしまうと、「横断歩行者妨害」として違反金も科されます。
歩行者が横断歩道を安心して渡れるよう、横断歩道に近づいたら速度を落とし、歩行者がいないかを確認しましょう。
初めて通る道路では、「ダイヤマーク」を参考にしてください。
ダイヤマークは、この先に横断歩道または自転車横断帯があることを示しています。
このマークを見かけたら「横断する人がいるかもしれない」という意識をもち、早めに減速しましょう。