予定を書き込むスケジュール帳とはまた違う、自分自身のためのノート「自分ノート」。実はいま、男女問わず自分ノートを作成しているという人が多いとか。実は筆者も数年前から自分ノートを作り始めて、目標の達成や願いが叶った! という経験をしている1人なのです。本記事では、密かに注目している人も多い自分ノートとは一体何か、自分ノートはどうやって作るのかをご紹介したいと思います。
「自分ノート」とは
「自分ノート」とは、自分の考えややりたいこと・なりたい自分を明確にし、自分自身と向き合うきっかけになるノート。タイパ重視でスケジュール管理や記録・写真もデジタル化している現代にあえて時間を使ってノートに文字や感情を書き出す人は実は増えているのです。
「自分ノート」のメリット
「自分ノート」を作るメリットは、自問自答しながら考えている事をノートに書き出すことで、気づいていなかった自分の考え・目標・なりたい自分・自分がやるべき事などが明確になる点です。モヤモヤした時や、悲しい・悔しい時もノートに思いのままの気持ちや感情を書き出すことで心の整理をすることができます。
「自分ノート」を作ろう!
頭の中で「自分ノートを作ろう!」と思ったら、すぐに行動に移すのがベストです。必要なものはノートとペンだけ。はじめはテーマ別にノートを分けて作るのがおすすめです。はじめから1冊にたくさんのテーマを詰め込むとノートがごちゃごちゃしてきて、続ける気力がうせてしまう事も……(筆者経験談)。
ノートを1冊にまとめたり、デコレーションにこだわったりするのは、ノート作りに慣れてきてからのほうが続けやすいです。
おすすめのテーマ
「自分ノート」を作るにあたって必要なのがテーマ。どんなテーマでノートを作ればいいのか、初めは悩みますよね。そこで、ノートを作る際のおすすめのテーマをピックアップ!
ウィッシュリスト
おすすめのテーマ1つ目は、ウィッシュリストです。ウィッシュリストはその名の通り「叶えたいこと」のリスト。将来の目標や行きたい場所・食べたいもの、欲しいもの……小さなことから大きなことまで何でも自由に叶えたいことをリスト化して書き出すノートです。叶ったらチェックを入れるようにすれば、自分の願いがどれだけ叶っているか可視化できて、幸福感やモチベーションが上がります。
目標とする人や行きたい場所・欲しいものの写真などを添えればよりイメージが湧いてモチベーションが上がります。
1行日記
おすすめテーマ2つ目は1行日記です。この1行日記はポジティブな言葉を選ぶのがポイント。「今日はこんないいことがあった」と、小さなことでも嬉しかったことや「しんどかったけど、頑張れた自分えらい!」など、マイナスなこともポジティブな言葉に変換することで、日常で小さな幸せを見つける力を身に着けることができます。
毎月の目標やTo Doリスト
おすすめのテーマ3つ目は毎月の目標やTo Doリストです。手帳の開いてるスペースでもいいので、その月の目標・To Doリストを記入することで、目指すべき事ややるべき事が明確になります。お仕事はもちろん子育てや家事も、目標ややるべき事を明確にしておけば、うっかり忘れていた! と締め切り直前に慌てるようなことが回避できます。メリハリのある充実した日々を過ごすためのトレーニングにもなりますね。
日記(記録)
おすすめのテーマ4つ目は日記(記録)。毎日日記をつけるのが大変なら、特別な日だけでもOK。旅行やお出かけをした時の思い出を日記という形で記録すれば、ふとした瞬間に楽しかった時間を思い出し、前向きな気持ちが湧いてくるはず。チケットやプリントアウトした写真なども一緒に貼るとより素敵な「自分ノート」が完成します。印象に残った言葉などを記録するのもおすすめです。
よしよしノート
おすすめのテーマ5つ目はよしよしノート。よしよしノートは、悲しかったこと・辛かったこと・モヤモヤしたことなど、ネガティブな感情を書き出す「自分ノート」です。「頑張ったね」と、自分で自分をよしよしと励ましてあげるよしよしノートを作ることで、ひとりで悶々としてしまっても、誰かに思いっきり愚痴を吐き出してスッキリした時と似た効果が得られますよ。ストレスを無意識に溜めやすい人にとくにおすすめのテーマです。
月収と固定費
おすすめのテーマ6つ目は月収と固定費です。日記やスケジュール帳の空いているスペースに記入するだけでもOKです。きっちりと家計簿をつけるのは難しいですが、入ってくる収入と必ず使う固定費を頭に入れておくだけで、他にいくらお金を使えるかをなんとなく意識する事ができます。家計を担う人はもちろん、お金がうまく貯められない、いつもなぜか足りなくなる……という人にはぜひ試してほしいテーマです。
ただひたすら考えていることを書く
おすすめのテーマ7つ目はただひたすら考えていることを書くことです。実は、このテーマが一番おすすめで、見栄えなどを気にせずその時思ったことをひたすら書き出す「自分ノート」が1冊あると、他の「自分ノート」をきれいにまとめることができるからです。
今自分が望んでいることは何か、その望みをかなえるためには何をすればいいか、今の悩みはなにか、悩みの原因や思いつく解決方法などを書いて、それぞれのテーマの「自分ノート」に正書しましょう。
いつ・どこでノートを書けばいいのか
「自分ノート」はできるだけノートに集中できる環境で書くこと。ママなら子どもや夫を送り出してホッと一息できる朝時間や、家族が寝た後に一人で過ごす時間などがおすすめです。
お気に入りのカフェなどを見つけて、「自分ノート」を書くために足を運んでみるのも◎! 1~2時間自宅ではない非現実的な場所でしっかりと自分自身に向き合いながらノートを書けば、忙しい時は気づかなかった自分の内観に気づくはず。
週に1回でも、何かしながらではなく「自分ノート」を書くための時間を作るのが理想です。
ノートはキレイにこだわらなくてOK
SNSで「自分ノート」を検索すると、イラストや写真・シールを駆使しておしゃれにデコレーションしていたり、文字も統一感があり美しい仕上がりだったりと、驚くほどきれいなノートの中身を公開している人も多いです。
参考にするのはもちろん良いのですが、自分がノートを作ってもあんなにキレイにできないと、諦めてしまうのはもったいない! 確かにキレイなノートは素敵です。でも、「自分ノート」はあくまで自分のためのノート。他人と違う仕上がりでも、自分自身を見つめることはできるので、はじめはキレイにこだわる必要はありません。それに、ノートを書き続けていると、だんだんレイアウトやあしらいが上手にできるようになってきます。初めから完璧を求めなくてOKです。自分が分かればいいのです。
まとめ
文/丸山寛子