どこか懐かしい雰囲気の漂うコッペパン。給食のメニューにあったという人も多いのではないでしょうか? 子どもも大人も大好きなコッペパンですが、最近では全国各地に専門店が続々とオープンするほど人気があるようです。本記事では、パン作り初心者でも作れるコッペパンのレシピと、おすすめアレンジメニューをご紹介します。
コッペパンってどんなパン?
そもそもコッペパンとはどんなパンなのでしょうか。
コッペパンは日本で生まれたパンで、昭和10年代に学校給食用に作られたのが始まりだといわれています。給食にパンを採用しようとしても、食パンだと切り分ける必要があり、手間がかかってしまいます。そこで、切り分けなくても1食分の分量になるようにと考案されたのがコッペパンです。元々は材料も食パンとほとんど同じもので作られていたそうです。
コッペパンという名前は、フランス語の「クッペ(切れ目の入ったパン)」から来ているそうです。コッペパンは楕円形が特徴的で、表面にバターなどを塗らないことから艶はありません。また、あまり砂糖を加えないことから、甘さが抑えられていることが多いです。
参考:パンの図鑑
初めてでも大丈夫! 作ってみよう「コッペパン」
自分でコッペパンが焼けたら楽しいですよね! そこで、人生でパンを作ったのは数えるほどの筆者でも作れたコッペパンのレシピをご紹介! 焼きたてのコッペパンを自宅で楽しむことができますよ。
<材料(4個分)>
- 強力粉……200g
- 砂糖……小さじ2
- ドライイースト……小さじ2
- 塩……小さじ1/2
- 牛乳……30cc
- 水……110cc
- 無塩バター……15g
手順1:生地をこねる
まずは生地作りからスタート。ボウルに強力粉・砂糖・ドライイーストを入れて混ぜます。粉が混ざったら塩・牛乳・水を加えて生地を作ります。
粉っぽさがなくなったら、台の上に取り出します。そんなに大きくないのでまな板の上でもOK。
生地を台にこすりつけるようにこねていきます。はじめは手に生地がついてしまうのですが、根気よくこねていくと手に生地が付きにくくなります。手に生地が付きにくくなったら台にたたきつけながらこねて、表面を滑らかに仕上げていきます。
表面が滑らかになったら、生地を一口大くらいにカットし、バターを練りこみます。バターを全体になじませるイメージでこねていき、手に生地が付きにくくなったらまた台にたたきつけながらこねて表面を滑らかに仕上げます。
手順2:一次発酵
こね終わった生地はボウルに戻してふんわりラップをし、室温で1時間ほどおいて一次発酵させます。生地が2倍の大きさになっていれば一次発酵完了です。
手順3:生地を休ませる
台に強力粉をふり生地を取り出します。生地は手のひらでガス抜きをし、4等分に丸めます。丸めた生地にふんわりラップをしてそのまま10分ほど置きます。
10分経ったら、生地を形成していきます。台に強力粉をふり、4等分した生地を平になるように手のひらでつぶします。
次に、上下を中心部分に向かって折り込みます。
上下を真ん中に向かって折り込んだら、さらに半分に折ります。
半分に折りたたんだら折り目をしっかり止めます。
クッキングシートを引いた天板に細長く形成した生地を並べ、ふんわりラップをかけます。このまま常温で40分ほどそのままおいて二次発酵させます。二次発酵終了10分前に、焼き上げの準備としてオーブン200℃予熱をスタートしておきます。
手順4:焼き上げ
発酵が終了したら表面に牛乳(材料外)を生地の表面に塗り、200℃に予熱したオーブンで15分焼けば完成です。
※焼きが足りない場合は30秒~1分ずつ追加して焼き上げて様子を見てください。
おすすめアレンジメニュー
そのまま食べてもおいしいコッペパンですが、自分好みにアレンジすることで楽しみ方は無限大。今回は30年以上朝はパン派の筆者が特におすすめのアレンジメニューをピックアップしてご紹介します。
みんな大好き! 定番アレンジ
ジャムやあんことバターをコッペパンに挟んだ簡単アレンジは、間違いないおいしさ。一番手軽なアレンジですが、老若男女問わずみんな大好き! 好みのジャムを挟んで食べてくださいね。
フランクフルトを挟んでホットドッグにすれば食べ応え抜群! 朝からエネルギーをしっかりチャージしたいときにピッタリのコッペパンアレンジメニューです。ケチャップやマスタードはお好みで楽しんで。
ランチにもピッタリ!お食事系アレンジ
コッペパンに焼きそばを挟んだアレンジメニューは、育ち盛りの子どもも大満足のボリューム。焼きそばは少し濃いめの味付けをするのがポイントです。野菜嫌いの子どもも焼きそばに野菜を混ぜれば気づかず食べてくれるかも……!
コッペパンにナポリタンを挟んだアレンジメニューもボリューム満点! ナポリタンの味を少し濃いめにすれば冷めてもおいしく食べることができますよ。懐かしいナポリタン×コッペパンの組み合わせは、子どもよりも意外と大人にウケる印象。ウィンナーをごろっと入れることで食べ応えをプラスすることができます。ランチはもちろん、夜食にもおすすめ。塾や部活で忙しい子どもの間食にもピッタリです。
エビフライを1本まるっとコッペパンに挟むアレンジメニューは子どもに大ウケ間違いなし! エビフライの下に千切りキャベツをトッピングすれば、油っぽさも気になりません。タルタルソースやマヨネーズ、ソースなどお好みの味付けで楽しめます。エビフライはイチから作るのが大変ですが、揚げるだけの冷凍エビフライを使えば簡単! 少し変わったアレンジを試したい人にピッタリです。
3時のおやつにも! スイーツ系アレンジ
生クリームとフルーツをコッペパンに挟めば、甘くておいしいスイーツ系コッペパンが完成! フルーツは特に指定はありませんが、バナナは割と安価で購入できますし、子どもの好き嫌いも少なくおすすめ。チョコレートソースやカラフルなチョコレートをトッピングしてもおいしそう。フルーツ缶のフルーツを使うのももちろんOK。ケーキ顔負けのスイーツもコッペパンなら簡単に作れちゃいます。
まとめ
コッペパンといえば昭和のイメージを持っている人も多いと思いますが、令和のコッペパンは進化している様子。おうちでコッペパンを作ったり、コッペパンをアレンジして楽しんだりするのはもちろん、コッペパン専門店で珍しいアレンジコッペパンを開拓してみるのもおすすめ。きっと自分好みの新しいコッペパンに出合えるはずです。
文/丸山寛子