気温が高くなると、雑草の繁殖速度もスピードアップ!
抜いてもすぐに生えてくる雑草に、ストレスを感じている方もいるのではないでしょうか?
本記事では、わずかなすき間に生えてくる「雑草」についてご紹介。
雑草処理に頭を悩ませている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
気温が高くなると、雑草の繁殖速度もスピードアップ!
抜いてもすぐに生えてくる雑草に、ストレスを感じている方もいるのではないでしょうか?
本記事では、わずかなすき間に生えてくる「雑草」についてご紹介。
雑草処理に頭を悩ませている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
雑草はどれもただの草と思いがちですが、さまざまな種類があります。
雑草処理を適切に行うなら、「庭に生えている雑草の種類は何なのか」が分かるとよいかもしれません。
ここからは雑草の分類について詳しくご紹介します。
雑草を育成サイクルで分類するときは、一年で枯れる「一年生」、翌年も同じ根から発芽する「多年生」で分けるのが一般的です。
それぞれの特徴をご紹介します。
一年生雑草とは、発芽してから枯れるまでのサイクルが1年の雑草です。
土に落ちて発芽しても、開花して種ができると枯れてしまいます。
ただし枯れるのは種子を残した後なので、翌年にはまた同じ雑草が生えることがほとんど。
種子の散らばり具合によっては、雑草の範囲がより広くなることもあります。
一年生雑草には、春先に発芽して夏にぐんぐん生い茂る「夏雑草」と、晩秋に発芽して越冬する「冬雑草」があります。
雑草は1年中生い茂っている印象ですが、夏と冬では微妙に種類が異なるのです。
多年生雑草とは、地上に出ている部分が枯れてしまっても、根っこが生きている雑草です。
生き残った根や地下茎から発芽するため、毎年同じ雑草が同じように生えます。
多年生雑草は、いわゆる「宿根草(しゅっこんそう)」の雑草です。
中には広く根を広げる種類もあり、一度繁殖すると非常に厄介。
根を完全に枯らさないと、またすぐに雑草が生えてきます。
また雑草について、「イネ科雑草」「広葉雑草」で分類するケースもあります。
この分類が使われるのは、主に除草剤を使用するときです。
除草剤の中には、「イネ科にのみ効くもの」「広葉のみに効くもの」があります。
雑草駆除のために除草剤を使用するときは、対象となる雑草がどちらに分類されるのかが非常に重要なポイントとなるというわけです。
「除草剤をまいても、全然枯れない……」という場合は、もしかすると種類に合わない除草剤を使っているのかもしれません。
イネ科雑草とは、植物分類上のイネ科に属する雑草です。見た目は田んぼの稲に似ていて、細長い葉っぱを持っています。
根が頑丈で抜けにくいものが多く、踏みつけても枯れません。
人通りの多い通路や地面に生えることもあります。
広葉雑草とは、葉の面積が広い雑草です。
イネ科雑草の葉脈が並行であるのに対し、広葉雑草の葉脈は網状になっています。
代表的な広葉雑草は、「ツユクサ」「ドクダミ」です。
なおイネ科雑草・広葉雑草ともに、一年生・多年生のものがあります。
季節が夏に向かっている今、雑草の勢いも増しています。
夏に生い茂りやすい、要注意の雑草をご紹介します。
ブドウ科に属する、つる性の多年草です。繁殖力が強く、放置するとつるがどんどん伸びていきます。
他の植物を駆逐する勢いで広がるため、数ある雑草の中でもトップクラスの嫌われ者です。
ヤブガラシがイヤなのは、花の蜜に多くの昆虫が集まること。
花が咲く前に除去してしまわないと、スズメバチなどがやってきます。
筆者はヤブガラシの周辺をスズメバチがブンブン飛び回る様子を見て以来、絶対に放置しないと決めています!
メヒシバは、イネ科の一年生雑草です。
冬までには枯れてしまいますが、30〜70センチほどの草丈になります。
乾燥に強く、夏の繁殖力は爆発的です。
放置すると、メヒシバだらけ……という事態もあり得ます。
ツユクサは、きれいな青い花を咲かせるツユクサ科の一年草です。
古くは万葉集にも登場する植物ですが、繁殖力が強く非常に厄介。
地中でも種を作ることができる上、種の寿命は20年ともいわれています。
除草剤で枯らしても地下に種が残るため、いったん広がってしまうと根絶は非常に困難です。
雑草のタイプでは、早急な防除が必要な「強害雑草」に分類されています。
ドクダミは、ドクダミ科の多年草です。
茎や葉からは何ともいえない悪臭が漂い、素手で触ると悪臭が染みつきます。
ドクダミを駆除するときの注意点は、力ずくで根っこを引き抜かないこと。
根っこが切れると、バラバラになった根っこから新たな芽が発芽します。
駆除前よりもドクダミが増え、手に負えなくなるでしょう。
「アカクサ」とも呼ばれる、トウダイグサ科の一年草です。
茎は暗赤色で、地表を這うように広がって生えます。
乾燥に強く、夏でも簡単には枯れません。
赤い色は見た目の印象が不快な上、花の蜜を求めてアリが行列を作っていることがあります。
アリや虫が苦手な人は、特に注意すべき雑草です。
雑草を放置すると、あっという間に繁殖します。
特に夏は繁殖の勢いが強いため、放置すると草だらけになるかもしれません。
雑草の処理法方について見ていきましょう。
雑草の生える範囲が狭いなら、鎌やクワなどで対処できます。
ただし多年草は根を切るとそこからさらに繁殖するため、根を分解しないよう注意してください。
草むしりをするときのポイントは、皮ふを出さないこと・涼しい時間帯に行うことです。
皮ふが草に当たると草負けして、かぶれてしまうかもしれません。
帽子やマスクを装着して、完全防備するのがおすすめです。
またそのようなスタイルで炎天下草むしりをすると、熱中症のリスクがあります。
暑い季節の草むしりは、気温の低い朝がおすすめです!
除草範囲が広い場合は、除草剤が便利です。
噴霧器を用意すれば、効率的かつ網羅的に除草できます。
安全かつ確実に除草を行えるよう、以下のポイントに注意しましょう。
除草剤にもよりますが、噴霧から1~2週間で雑草が枯れてくるはずです。
雑草に悩まされないようにするためには「生やさないこと」が重要です。
雑草にかかる手間を軽減したいとき、選択できる方法をご紹介します。
雑草を一掃しても、しばらくするとまた生えてきてしまいます。
雑草を生えにくくするには粒剤タイプの除草剤がおすすめです。
粒剤タイプの除草剤は、成分が土に染みこんで根から雑草を枯らします。
持続性が強いため、いったん散布しておけば長期間雑草ナシの状態を維持できるでしょう。
固まる土は、「防草土」「防草砂」などと呼ばれる土です。
地表にしっかり敷き詰めて水をかけると、カチコチに固まります。
地面そのものを覆ってしまうため、物理的に雑草が生えにくくなるというわけです。
固まる土は比較的簡単に施工できますが、素人がやるとイマイチな仕上がりになることがあります。
コストもそれなりにかかるため、見た目を重視するのなら業者に依頼するのがおすすめです。
防草シートとは、地面の上に設置して雑草の発生を抑えるシートです。
シートで光を遮ることで、雑草の繁殖を抑えます。
シートの上に砂利などを敷けば見映えもよく、雑草のストレスに悩まされずに済むでしょう。
ただし防草シートの耐用年数は、織布タイプは約3~5年、不織布タイプは約10年程度といわれています。
効果が落ちるとシートを突き抜けて雑草が生えてくるため、メンテナンスが必須です。
ちなみに筆者宅は防草シートを敷いて7~8年になりますが、防草効果はほぼ消失しました。
現在ではシートを突き抜けて雑草が生えており、雑草と格闘している状態です。
グランドカバーとは、地面を覆うように生える植物です。
グランドカバーを植えることで雑草の生える余地が減り、雑草が生えにくくなります。
雑草対策としてグランドカバーを植えるときのポイントは、密集しながら生える植物を選ぶことです。
地中にも根がしっかりと伸び広がる植物なら、雑草が成長しにくくなります。
ただし繁殖力が強すぎる植物を植えてしまうと、グランドカバーの管理に手がかかるかもしれません。
あっという間に広がってしまうカタバミやワイヤープランツなどは避けましょう。
グランドカバーの植物としては、濃い緑が美しい「タマリュウ」や手がかからない「セダム」などが人気です。