集中力は、勉強だけではなく、スポーツや将来的には仕事をしていくうえで、欠かせない能力です。元々集中力が高い子もいるかもしれませんが、環境を整えたり生活の中で少し工夫をすることで、高めることもできるようです。今回は集中力がない原因や遊びを通して集中力を育てる方法などを紹介します。
※記事転載元:KIDSNA STYLE(株式会社ネクストビート)
集中力は、勉強だけではなく、スポーツや将来的には仕事をしていくうえで、欠かせない能力です。元々集中力が高い子もいるかもしれませんが、環境を整えたり生活の中で少し工夫をすることで、高めることもできるようです。今回は集中力がない原因や遊びを通して集中力を育てる方法などを紹介します。
※記事転載元:KIDSNA STYLE(株式会社ネクストビート)
「子どもが絵本を読んでいたり、ブロックなどで遊んでいても、集中力が続かずにすぐに飽きてしまう」「好きな動画などは集中して見ているけど、勉強になると全く集中力が続かない」などの悩みがあったり、どうにかして子どもに集中力をつけてもらいたいと考える保護者もいるでしょう。
集中力とは、一つの事柄に注意を集中して物事に取り組む能力を指す言葉です。学業やスポーツ、将来的には仕事などのあらゆる場面で重要な能力であり、集中力が高いことで、多くのメリットを享受できるでしょう。
子どもの集中力は長くは続かないことが多く、それにはいくつかの原因があります。
睡眠が不足していると注意が散漫になり、集中力が途切れてしまいます。日本の小・中・高校生は、世界的に見ても睡眠不足と言われているようです。場合によっては生活リズムの見直しが必要かもしれません。
出典:子どもの睡眠/厚生労働省
大人でも「話しかけられると集中が途切れる」「メールが来ると作業を中断してしまう」などということは多いはず。子どもも同様に、部屋の中におもちゃが散乱していたり、テレビがついていたりすると、集中して取り組むことが難しいでしょう。
たとえば宿題をやるときに、集中したらすぐに終わることなのにダラダラしていて全然終わらない、ということがあるでしょう。「頭ではやらないといけないと分かっているけどやりたくないから集中できない」など、行動に優先順位をつけたり、メリハリをつけることが難しいのかもしれません。
好きなことをしているときは集中するけど、好きではないことには集中できない、というのは大人も子どもも同じでしょう。まずは、好きなことから集中できるようになるのがよいのかもしれません。
子どもの集中力を育てるためには、以下のような方法があります。
机の上が散らかっていたり、今やっていることと関係ないものが視界に入ったりすると、そっちに気が取られてしまいます。勉強やひとつのことだけに集中できるように、環境を整えてあげましょう。
集中力が持続する時間は、子どもが小さければ小さいほど短いもの。たとえば15分くらいかかりそうな宿題であれば、5分×3セットというように区切って行うと集中しやすいでしょう。適度に休憩を入れることの大切さも、ママ・パパが教えてあげるとよいかもしれません。
集中力は一度途切れてしまうと、回復までに時間がかかります。子どもが好きなことに集中して取り組んでいる場合は、声をかけたり中断させることはしないようにしましょう。そして、「とても集中していたね」と褒め、「自分は集中することができる」と成功体験をさせましょう。
好きなことならまだしも、苦手なことに集中して取り組むときには、「ご褒美があれば頑張れる」という場合もあるでしょう。ゴールを決めたうえで、「それができたらおやつを食べてもよい」「ゲームをしてもよい」などと、子どもがやる気を出すようなご褒美をつくるとよいかもしれません。
多くのスポーツ選手などが、普段の練習からルーティーンを取り入れ、集中のスイッチを作っています。子どもが勉強を始めるときには、たとえば机をきれいに拭く、親子で決まった合言葉を言う、など日々のルーティーンを決めてみるとよいでしょう。
ただしそのルーティーン自体が面倒だと感じてしまうと逆にハードルが上がってしまうので、簡単なことにしましょう。
遊びに夢中になることで、集中力を身につけられることがあります。集中力を鍛えるためにおすすめの遊びを紹介します。
特に未就学児におすすめなのが、しかけ絵本です。絵本を読み聞かせることは、最後まで聞く集中力が身に付きます。つまむ、めくる、引っ張るなどのしかけ絵本は、子どもの好奇心を引き出すので、絵本を聞くのが苦手な子どもにもよいでしょう。
細かなピースを組み立てていくジグソーパズルは集中力や記憶力・注意力を鍛えます。子どもが楽しんで取り組めるように、好きなキャラクターや柄のジグソーパズルから始めるとよいでしょう。
ドミノを倒さないように慎重に並べることは集中力や思考力が必要で、遊んでいるうちにそれらの能力を高めることができます。難しすぎるとやる気がなくなってしまうこともあるので、ピース数や形など、年齢に合ったものを用意するとよいでしょう。
集中力を育むメリットは大きく分けて以下の3点があるでしょう。
集中力がつくと、同じことをするのにもかかる時間が少なくなります。そのため効率がよくなり、たとえば嫌いな勉強でも短い時間で終わらせることができるようになるでしょう。
集中力がつくと余計なことを考えずにそのことだけを考えるので、アウトプットの質にも差が出てきます。学習以外でも習い事やスポーツなどでも活かされることでしょう。
何事においても効率が上がり、質も上がると、その分成果にもつながりやすいでしょう。そのことでさらに自信をつけ、好循環が生まれます。さらには大人になってからも仕事などの場で、集中力があることが発揮されることでしょう。
未就学児から小学生の子を持つ保護者に、集中力にまつわる体験談を聞きました。
6歳の息子は毎日ひらがなの練習をします。集中力が続かないこともありますが、私がたまたま横で英語の勉強をしていたら、息子も普段より集中していました。
引用元: KIDSNA STYLE
子どもがなにかに集中しているときは、邪魔しないように心がけています。娘が1歳の頃、もくもくとティッシュを箱から出していて、「片付けが大変だな」と思ったのですが、好きにやらせようと決めました。何でもいいから集中して取り組む時間を作ることで、より集中力がつくのかなと感じています
引用元: KIDSNA STYLE
4歳の息子はブロックなどで遊ぶとき、すごく集中した顔をして遊んでいます。ただそれが長くは続かず、15分くらいすると飽きてしまいます。好きなことで遊びながら、集中して取り組める時間が少しずつ伸びていったらいいなと思っています
引用元: KIDSNA STYLE
集中力を育てることは難しいようにも思いますが、日々の生活の中で工夫を積み重ねることによって、少しずつ身につけていくことができそうです。遊びや好きなことを通して楽しみながら、集中力を育てていけるとよいですね。
※記事転載元:KIDSNA STYLE(株式会社ネクストビート)