【引越しチェック項目】これで安心! 引越し前後に必要な手続きやアイテムを紹介

公開日:2025/03/12

【引越しチェック項目】これで安心! 引越し前後に必要な手続きやアイテムを紹介

日本の学校や企業の会計年度は4月から翌3月までとなっており、異動や転職に伴う引越しが増える時期です。

引越しシーズンが始まるに当たり、引越しに必要な手続きや流れについて一通り確認しておきましょう。

 

この記事では、引越しに必要な手続きや準備すべき物、費用について詳しくまとめました。

引越し後にすべきこともご紹介しているので、これから引越しする人・引越ししたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

引越し前に知っておきたい手続き

引越しする場合は、転出する役所・転入する役所それぞれで手続きが必要です。

このほか子ども関連の手続きや公共料金・各種サービスについても変更手続きを行わなければなりません。

引越しに当たって必要な各種手続きについて、詳しく見ていきましょう。

役所で行う手続き

引越する場合、住民票の移動が必要となります。

転出元・転入先それぞれで行う手続きを見ていきましょう。

▼転出届

転出届は異なる市区町村に引越しをする場合に必要となり、同一の市区町村内で引っ越す場合は、転居届が必要となります。

 

  • 期限:引越しの14日前から引越し後14日以内
  • 手続き方法:
    →本人確認書類(マイナンバーカード、パスポート、運転免許証など)と印鑑を持参して手続きする

※マイナンバーカードを持っている人は、転出のみオンライン申請が可能

▼転入届

  • 期限:引越し日から14日以内
  • 手続き方法:
    →転入届(役所で配布)、転出証明書、本人確認書類、印鑑を持参して手続きする

▼マイナンバーカードの住所変更

  • 期限:転入届提出から90日以内
  • 手続き方法:
    →転居届や転出届を先に提出しておく
    →マイナンバーカード、暗証番号、本人確認書類を持参し、担当窓口で住所変更手続きを行う

▼児童手当の住所変更

  • 期限:転出予定日の14日前から転出後14日以内
  • 手続き方法:
    →転出元の役場に「児童手当受給事由消滅届」を提出する
    →所得課税証明書を発行してもらう
    →「児童手当認定請求書」を転入先の役場に持参する

※手続きに必要なものは自治体によって異なることがあるため、必ず自治体のWEBサイトを確認

園や学校関連の手続き

遠方に引越す場合は、幼稚園や保育園、学校でも手続きが必要です。

保育園・幼稚園・小学校の引越し手続きを見ていきましょう。

▼保育園(公立)

  • 期間:引越し決定後すぐ
  • 手続き方法:
    →転園希望日の前月10日まで(※)に保育園の空きを確認し、転入先の自治体に転園の申請を行う
    →退園する翌月1日までに現在通っている保育園がある自治体に退園届を提出する

※自治体によって異なる

▼幼稚園(私立)

  • 期間:引越し決定後すぐ
  • 手続き方法:
    →引越し先の幼稚園に入園願書と必要書類を提出する
    →退園の1ヵ月前までに在園中の幼稚園に退園届を提出する

▼小学校(公立)

  • 期間:引越し決定後すぐ
  • 手続き方法:
    →役所で転出届を提出し、住民異動届の写しを取る
    →在学中の小学校に住民異動届の写しを提出し、在学証明書、教科書給与証明、転校書類等を発行してもらう
    →転入先の役場で、在学証明書、教科書給与証明を提示し、転入学通知書を受け取る
    →指定の転校先に在学証明書、教科書給与証明書、転入学通知書を提出して手続きを行う

その他の手続き

引越しでは、電気・ガス・水道について「使用停止」「使用開始」の申し込みが必要です。

 

引越し中は何かとバタバタするため、引越しの1~2週間前までには手続きを済ませておくことをおすすめします。

▼電気

  • 立ち会い:不要
  • 申し込み:電話またはオンライン

 

引越し後も同じ電力会社を利用する場合は、使用停止の申請は不要です。

住所変更のみ行いましょう。

▼水道

  • 立ち会い:不要
  • 申し込み:電話・オンライン

 

水道も特別難しい手続きはありません。

電話やオンラインで申し込めば、開栓もスムーズです。

▼ガス

  • 立ち会い:必要
  • 申し込み:電話またはオンライン

 

ガスの場合は、メーターが室内にある場合や新居で開栓するときに立ち会いが必要です。

係員が開栓作業を行うため、作業日を予約しておきましょう。

引越しに必要な物・梱包する手順

引越しが決まったら、室内にあるものをまとめて梱包しなければなりません。

使わない物から順番に入れていき、必要な物が迷子にならないようにしましょう。

 

引越しに備え、準備しておきたい物や梱包する手順をご紹介します。

準備しておきたい梱包資材

引越しが決まったら、以下の梱包資材を準備しましょう。

 

  • ダンボール:荷物の種類や重さに応じてサイズを選ぶ
  • ガムテープ:布テープやクラフトテープなど、強度のあるもの
  • 緩衝材:割れ物の間に詰めて、移動中の衝撃を和らげる
  • 気泡緩衝材(プチプチ):割れ物や壊れやすいアイテムを包む
  • 布団袋や衣類用のハンガーボックス:布団や衣類を入れる
  • 圧縮袋:衣類や布団を圧縮して収納する
  • ビニール袋やジップロック:細かいものをまとめる
  • 食器トランク:食器を安全に運ぶ

 

ダンボールは大量に必要なため、早めの手配がおすすめです。

スーパーなどで分けてもらうほか、引越し業者から購入することもできます。

梱包するときの基本的なルール

梱包を効率的に進めるには、ルールを決めておくことが大切です。

引越しで物を詰めるときの基本的な考え方をご紹介します。

▼使わない物から梱包する

引越しの荷造りでは、使わない物からどんどんダンボールに詰めていきます。

例えばシーズンオフの衣類、本、思い出の品、来客用の食器などは、すぐに必要になることはありません。

さっさと箱に詰めてしまえば、作業スペースを確保しやすくなります。

▼部屋ごとにまとめて梱包する

梱包作業をするときは、同じ部屋の物を同じ箱に入れましょう。

必要な物がバラバラになりにくく、荷ほどきがスムーズに進みます。

▼重い物から梱包する

ダンボールに物を詰めるときは、下に重い物を入れてください。

下に重心がくるため、ダンボールが安定します。

▼すぐに使う物は別に保管しておく

引越し当日にも使いたい物は、まとめて分かりやすい場所に保管しておきましょう。

例えば以下の物は自分たちの手で運ぶようにすると、新居ですぐに取り出せます。

 

【引越し当日に必要な物】

  • トイレットペーパー
  • タオル類
  • ゴミ袋
  • 常備薬
  • 洗面用具
  • カッター・ハサミ
  • 着替え
  • 印鑑や貴重品
  • 充電器
  • 飲料・食料

 

このほか新居にカーテンやブラインドが付いていない場合は、当日に必要な物として携行してください。

新居についてすぐに装着すれば、プライバシーを守れます。

引越し後にすべきこと

引越しが終わったら、近隣住民に挨拶をしてコミュニケーションを取りましょう。

また遠方へ引越した場合、子どものメンタルケアも必要です。

引越しが終わってからすべきことをご紹介します。

近隣への挨拶

旧居での挨拶は、引越しの1週間以上前に済ませるのがおすすめです。

引越しが近づくとバタバタしてしまい、挨拶のタイミングを逃してしまうかもしれません。

 

一方新居での挨拶は、引越し当日か、荷物の搬入が終わった後、または翌日までに行いましょう。

忙しくて時間が取れない場合でも、1週間以内に挨拶するのがマナーです。

 

挨拶の範囲は、住居形態によって異なります。

 

  • 集合住宅:両隣・上下の住人、管理人や大家さん
  • 戸建て:両隣2軒、向かい1軒、裏2軒

 

挨拶するときは、500~1,000円程度の手土産を持参しましょう。

新しい環境での子どものケア

住み慣れた住居からの引越しによって、ストレスを抱える子どもは少なくありません。

引越し後は子どもの様子を注視し、メンタルケアを徹底することが大切です。

 

子どもがストレスを軽減できるよう、以下の対応を心がけてください。

 

  • たくさんスキンシップを取る
  • 使い慣れたおもちゃ、食器、タオル、布団などを用意する
  • 子どもと一緒に近所を散策し、新しい発見や楽しみを見つける
  • 子どもの話に共感する

 

引越しによって転校・転園した場合は、新しい先生とも子どもの様子を共有することも重要です。

まとめ

引越しはワクワク感もあるけれど、住環境が大きく変わる負荷の大きい作業です。
当日までの段取りを決め、抜け漏れや遅延なく作業を進めていきましょう。

また市区町村をまたぐような引越しは、子どもに不安を与えることがあります。
保護者が子どもに寄り添い、新しい環境に慣れるよう、しっかりとサポートしてあげてくださいね。


文/カワサキカオリ

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