2025年4月24日(木)にANAインターコンチネンタルホテル東京にて開催された「世界くるみサミット2025」。世界の研究者が解き明かす、くるみの健康効果が発表されたイベントにASOPPA! WEBライターの筆者も潜入! くるみと健康の関係や、くるみを使った世界の料理などイベントをレポートしちゃいます!

「世界くるみサミット2025」とは

はじめに「世界くるみサミット2025」がどんなイベントなのかをご紹介。「世界くるみサミット2025」は、くるみの栄養価や健康効果についての理解を深め、その美味しさとさまざまな活用方法を実際に体験することを目的としたシンポジウムです。
「世界くるみサミット2025」の内容
「世界くるみサミット2025」では、海外で活躍する著名な研究者による「腸」、「脳」そして「睡眠」に与える、くるみの健康効果についての最新の研究発表や、俳優の鈴木保奈美さん、鎌倉紅谷3代目社長の有井宏太郎さん、カルフォルニアくるみの生産者、加工業者代表とのトークショーなど、盛りだくさんの内容で行われ、ランチにはくるみを使った世界の料理がふるまわれました。
くるみの主な栄養素

くるみの主な栄養素はALAなどの多価不飽和脂肪酸、亜鉛、鉄、トコフェロール、ポリフェノールなどの抗酸化物質など脳と認知機能の健康に効果的と考えられる栄養素が含まれています。
くるみに含まれる栄養素の中でも、特に豊富な植物性オメガ3脂肪酸は、細胞膜を形成、血液をサラサラにする、LDLコレステロールを減少させるといったメリットがあると考えられています。ナッツ類で植物性オメガ3を摂取することができるのはくるみだけ!
くるみの1日の摂取量の目安は?
スーパーフードといっても過言ではないくるみですが、1日どれくらいの量を食べるのが適切なのでしょうか。くるみの1日の摂取量の目安は約28g。だいたいひとつかみ位の量でOKです。無理なく食べやすい量なので、サプリメントの代わりにクルミを食べて栄養素を補うのもアリ!
くるみとエイジングの関係
くるみに含まれているオメガ3脂肪酸は、アンチエイジングにも効果的だといわれています。オメガ3脂肪酸を摂取することで血流改善効果が期待でき、結果アンチエイジングに繋がるといわれています。しかも、くるみ約28gには2.5gのオメガ3脂肪酸が含まれているので、1日の目安量を十分摂ることができちゃいます。美容に意識の高い女性がくるみをよく食べているのも納得です。
くるみのおすすめの保存方法をレクチャー
くるみを保存するときは密封容器にいれて冷蔵庫で保存するのがマスト。ただし、香りの強いものと一緒に保存することは避けてください。長期保存する場合は冷凍保存をしましょう。カリッとした食感や香ばしい香りを楽しむためにローストした場合は、加熱すると酸化しやすくなるので早めに食べきりましょう。
くるみのスペシャリストが「くるみ愛」を語るトークショーも開催

「世界くるみサミット2025」では、大人気のくるみ菓子「くるみっこ」を製造・販売している鎌倉紅谷3代目社長、有井宏太郎さん、くるみ好き代表として俳優の鈴木保奈美さん、カルフォルニアくるみの生産者らのトークショーも開催されました。

有井さんは、大人気菓子「くるみっこ」の誕生秘話を教えてくださいました。実はくるみっこ、先代社長の「鎌倉紅谷のサブレのあまり生地を有効に使いたい」という想いから誕生した時代を先取りしたフードロス商品なのだそうです。当時の工場の近くには、よくリスがきていて、そこからくるみを連想し、サブレのあまり生地とくるみを掛けあわせた「くるみっこ」が生まれたそうですよ。
鈴木さんから「家に常備しておきたいほど好きだけど、くるみっこがなかなか手に入らない!」と、ちょっぴり苦言を受けた有井さん。工場を増やし生産量も需要に追いつくように今まさに取り掛かっているとのこと。筆者もくるみっこは大好きなので、見つけたら購入するようにしていますが、なかなか出会えなかったのでこれはうれしい情報!

最後の晩餐はくるみパンとシャンパンがいいというほどくるみが大好きな鈴木さん。「くるみの食感が好きだし、おいしいから食べている。満腹感も得ることができる」と、毎日くるみを食べているそう。もしかしたら美の秘訣のひとつがくるみなのかも……。鈴木さんのように美しくなりたい筆者は、この日から真似をしてくるみを意識して食べるようになりました。
くるみをつかった世界の料理をご紹介!
ここからは、「世界くるみサミット2025の会場」でビュッフェ形式でふるまわれたくるみをつかった世界各国の料理をご紹介。

リンゴ、くるみ、セロリ、レーズン、グリーンリーフとマヨネーズを用いた「地中海風ウォルドフサラダ」は、くるみの食感を堪能できるアメリカ発祥の料理。欧米では家庭料理として、収穫感謝祭やクリスマスディナーの食卓によく登場する定番メニュー。

薄く伸ばしたパイ生地を何層にも重ね、くるみ(ナッツ)やピスタチオを挟んで焼き上げ、シロップやはちみつをたっぷり染み込ませた甘いお菓子 「ウォールナット・バクラバ」はトルコの伝統菓子。14世紀頃、宮廷で振る舞われた豪華なデザートとして広まり、当時はかなり贅沢なスイーツだったようです。

「くるみ入りパニールマカニ」は、パニールと呼ばれるカッテージチーズと、トマトベースのクリーミーなソースが絡まりあったリッチな味が特徴の、インドで人気のカレーの一種。くるみのチャンキーな食感がアクセントになっていておいしい!

レンズ豆とくるみ、ヴィーガンエッグ代替品をミネラルウォーターで溶き、オートブラン、チャイブとパセリで作った「ヴィーガンミートボール」を豆乳ホワイトソースで絡めたドイツ料理は、ヴィーガンミートボール1個がずっしりボリューミー! 腹持ち抜群です。

カリっと二度揚げした鶏もも肉と、軽く炒めたくるみ、パプリカ、玉ねぎを甘辛ソースで絡めた「くるみチキンカンジョン」は、韓国の定番料理のアレンジメニュー。ごはんがすすむくるみ料理です。

日本料理として、くるみ入りのお稲荷さんやくるみ入りのおはぎなども提供されていました。どちらも想像以上においしく、特にお稲荷さんは、くるみの食感がアクセントになり食べ応えがアップ! ついつい何度もおかわりしてしまいました。
世界のくるみ料理の詳しいレシピは「世界くるみサミット2025」公式サイトで公開中!
カルフォルニアくるみ協会: https://www.californiakurumi.jp/
まとめ
文/丸山寛子