現代社会はストレスの温床ともいわれます。生きづらさを感じている人も多いのではないでしょうか。
筆者のようにストレスを真正面から受け止めてしまい、いつまでも引きずるタイプの人もいれば、失敗を前向きに捉え、成長の糧にできるタイプの人もいます。その違いはどこにあるのでしょう。
今回は、ストレスとは何か、耐性が高い人の特徴、ストレスと上手に付き合う方法をご紹介します。
現代社会はストレスの温床ともいわれます。生きづらさを感じている人も多いのではないでしょうか。
筆者のようにストレスを真正面から受け止めてしまい、いつまでも引きずるタイプの人もいれば、失敗を前向きに捉え、成長の糧にできるタイプの人もいます。その違いはどこにあるのでしょう。
今回は、ストレスとは何か、耐性が高い人の特徴、ストレスと上手に付き合う方法をご紹介します。
まずは、そもそもストレスとはどういうものなのか改めて見てみましょう。
ストレスとは、外部からの刺激によって心身に生じる緊張状態のことです。日常生活の中で起こるあらゆる変化がその原因になります。
ストレスと聞くと、辛いことや苦しいことを考える人が多いかもしれません。しかし、結婚や進学、就職などの喜ばしいことでさえも、ストレスの原因になることがあります。
こうしたストレスの原因となる刺激を「ストレッサー」と呼びます。
ストレッサーは大きく以下の4つに分けられます。
ストレスを受けると、心理面・身体面・行動面に変化が生じます。これを「ストレスサイン」といいます。自分に当てはまるかどうか、確認してみてくださいね。
活気の低下、イライラ、不安、抑うつなど
頭痛、肩こり、食欲低下、不眠など
暴飲暴食、喫煙量の増加、仕事でのミスの増加など
サインが出ているからといって、必ずしもこころの病気だとは限りません。しかし、そのまま放置すると、さらに体調を崩してしまう可能性もあります。
自分のストレスサインを把握し、時々そういったサインが出ていないか確認してみましょう。いつもと違う状態に気がつくことができれば、リフレッシュしたり休息を取ったりと、早めに手を打つことができます。
レジリエンスという言葉を聞いたことはありますか? あまり耳馴染みがないかもしれませんが、このレジリエンスは生きていく上でとても頼りになる力です。どんなものなのか見ていきましょう。
レジリエンスは、元々弾力性や耐久性を示す物理学の用語でしたが、「困難な状況を経験して傷ついても立ち直る力強さ」という意味で、心理学でも使われるようになりました。逆境に負けない人に共通する特性として、ビジネスシーンでも注目されています。
レジリエンスが高い人の特徴には、ストレス耐性が高いこと、感情のコントロールが得意であること、問題解決能力やコミュニケーション能力が高いこと、ポジティブ思考であることなどがあげられます。
このような力があれば、ストレスに怯えず日常を豊かに過ごすことができそうですよね。
危険因子は、「困難な状況やストレスをもたらす要因」を指します。例として、災害や戦争、病気、両親の離婚、人間関係などがあります。
危険因子は日々の中に潜んでおり、これらの問題に対応する中でレジリエンスが向上するといわれています。確かに適度なストレスは必要とされるかもしれませんが、過度になると心身に影響を及ぼすため注意が必要です。
対処法としては、ネガティブな感情にとらわれる機会を減らすことや、明るい未来を意識して生活することが効果的とされています。
保護因子は「困難な状況やストレスからの立ち直りを促進させる要因」を指します。例として、前向きな性格、相談できる家族や友人、会社や学校の相談窓口などがあります。
信頼できる人に相談することで、レジリエンスを高めることができます。
ストレスコーピングもあまり耳馴染みのない言葉かもしれません。レジリエンスとはどう違うのか、詳しく見てみましょう。
レジリエンスはストレスへの耐久力や回復力など、乗り越える力であることに対し、コーピングはストレスをうまくかわし、ため込まないようにする方法を指します。
いくつかの分類がありますが、そのうちの3つをご紹介します。自分に合う方法があるか試してみてくださいね。
問題の根本であるストレッサーに直接アプローチをしてストレス原因を根本的に取り除こうとする方法です。
職場の人間関係に悩んでいるのであれば転職して職場を変えたり、毎日の残業がつらいなら上司にタスクの量を減らしてもらったりするなどがあります。
ストレッサーによって生じる感情や考え方、受け止め方を変える方法です。
失敗は成長するための糧である、とポジティブに考えたり、怒りや悲しみなどの感情を誰かに話したりすることなどがあります。
ストレスを発散させて気を紛らわせる方法です。
気晴らしに運動や読書をする、リラクゼーションにマッサージを受ける、ヨガや音楽鑑賞を楽しむなどがあります。ほかにも自分だけの気晴らしリストを作り、順番に実行していくのもいいですね。