ストレスマネジメントでイライラにさよなら! ストレスに強い人に共通する特徴とは?

公開日:2025/06/10

ストレスマネジメントでイライラにさよなら! ストレスに強い人に共通する特徴とは?

現代社会はストレスの温床ともいわれます。生きづらさを感じている人も多いのではないでしょうか。
筆者のようにストレスを真正面から受け止めてしまい、いつまでも引きずるタイプの人もいれば、失敗を前向きに捉え、成長の糧にできるタイプの人もいます。その違いはどこにあるのでしょう。

 

今回は、ストレスとは何か、耐性が高い人の特徴、ストレスと上手に付き合う方法をご紹介します。

ストレスについて

まずは、そもそもストレスとはどういうものなのか改めて見てみましょう。

ストレスとは?

ストレスとは、外部からの刺激によって心身に生じる緊張状態のことです。日常生活の中で起こるあらゆる変化がその原因になります。

ストレスと聞くと、辛いことや苦しいことを考える人が多いかもしれません。しかし、結婚や進学、就職などの喜ばしいことでさえも、ストレスの原因になることがあります。

こうしたストレスの原因となる刺激を「ストレッサー」と呼びます。

ストレッサーの分類

ストレッサーは大きく以下の4つに分けられます。

  • 物理的ストレッサー……天候の変化や騒音など
  • 化学的ストレッサー……大気汚染や薬物など
  • 生物的ストレッサー……炎症やウイルス感染など
  • 心理・社会的ストレッサー……会社での人間関係や将来への不安など

ストレスサインとは

ストレスを受けると、心理面・身体面・行動面に変化が生じます。これを「ストレスサイン」といいます。自分に当てはまるかどうか、確認してみてくださいね。

ストレスサインの例

心理面

活気の低下、イライラ、不安、抑うつなど

身体面

頭痛、肩こり、食欲低下、不眠など

行動面

暴飲暴食、喫煙量の増加、仕事でのミスの増加など

サインが出ているからといって、必ずしもこころの病気だとは限りません。しかし、そのまま放置すると、さらに体調を崩してしまう可能性もあります。

自分のストレスサインを把握し、時々そういったサインが出ていないか確認してみましょう。いつもと違う状態に気がつくことができれば、リフレッシュしたり休息を取ったりと、早めに手を打つことができます。

レジリエンスについて

レジリエンスという言葉を聞いたことはありますか? あまり耳馴染みがないかもしれませんが、このレジリエンスは生きていく上でとても頼りになる力です。どんなものなのか見ていきましょう。

レジリエンスとは?

レジリエンスは、元々弾力性や耐久性を示す物理学の用語でしたが、「困難な状況を経験して傷ついても立ち直る力強さ」という意味で、心理学でも使われるようになりました。逆境に負けない人に共通する特性として、ビジネスシーンでも注目されています。

 

レジリエンスが高い人の特徴には、ストレス耐性が高いこと、感情のコントロールが得意であること、問題解決能力やコミュニケーション能力が高いこと、ポジティブ思考であることなどがあげられます。
このような力があれば、ストレスに怯えず日常を豊かに過ごすことができそうですよね。

レジリエンスに影響を与える2つの因子

危険因子

危険因子は、「困難な状況やストレスをもたらす要因」を指します。例として、災害や戦争、病気、両親の離婚、人間関係などがあります。

 

危険因子は日々の中に潜んでおり、これらの問題に対応する中でレジリエンスが向上するといわれています。確かに適度なストレスは必要とされるかもしれませんが、過度になると心身に影響を及ぼすため注意が必要です。

対処法としては、ネガティブな感情にとらわれる機会を減らすことや、明るい未来を意識して生活することが効果的とされています。

保護因子

保護因子は「困難な状況やストレスからの立ち直りを促進させる要因」を指します。例として、前向きな性格、相談できる家族や友人、会社や学校の相談窓口などがあります。

信頼できる人に相談することで、レジリエンスを高めることができます。

ストレスコーピングについて

ストレスコーピングもあまり耳馴染みのない言葉かもしれません。レジリエンスとはどう違うのか、詳しく見てみましょう。

ストレスコーピングとは?

レジリエンスはストレスへの耐久力や回復力など、乗り越える力であることに対し、コーピングはストレスをうまくかわし、ため込まないようにする方法を指します。

いくつかの分類がありますが、そのうちの3つをご紹介します。自分に合う方法があるか試してみてくださいね。

問題焦点型コーピング

問題の根本であるストレッサーに直接アプローチをしてストレス原因を根本的に取り除こうとする方法です。

職場の人間関係に悩んでいるのであれば転職して職場を変えたり、毎日の残業がつらいなら上司にタスクの量を減らしてもらったりするなどがあります。

情動焦点型コーピング

ストレッサーによって生じる感情や考え方、受け止め方を変える方法です。

失敗は成長するための糧である、とポジティブに考えたり、怒りや悲しみなどの感情を誰かに話したりすることなどがあります。

ストレス解消型コーピング

ストレスを発散させて気を紛らわせる方法です。

気晴らしに運動や読書をする、リラクゼーションにマッサージを受ける、ヨガや音楽鑑賞を楽しむなどがあります。ほかにも自分だけの気晴らしリストを作り、順番に実行していくのもいいですね。

まとめ

ストレスの多い現代社会において、全てのストレスを避けることは困難です。だからこそ、少しでも穏やかな気持ちでいられるよう、柔軟な考え方を持ちたいものです。
自分に合う方法でストレスマネジメントを行えるといいですね。

自分ではどうしようもないストレスにさらされる、つらくて何もできないというときは、無理をしないで自分のこころの声に耳を傾けてみてください。つらいのは頑張っている証拠。病院やカウンセラーに頼る、休養をとることは、こころを守るために大切なことです。

人生の主役は自分自身です。ストレスに振り回されることなく、自分らしくしなやかに生きていきましょう!


文/hal

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