残暑にやるべき!夏のダメージをいたわるスキンケアのポイント

公開日:2025/08/26

残暑にやるべき!夏のダメージをいたわるスキンケアのポイント

今年の夏も酷暑で、外に出るのがつらいと感じた方も多かったのではないでしょうか。熱中症や脱水症状など体へのダメージも深刻な季節ですが、それ以上に肌への負担も大きい季節といえます。

 

夏に受けたダメージを秋以降まで引きずらないようにするためには、適切なお手入れを取り入れることが大切です。そこで、夏の疲れが出やすい残暑に行いたいスキンケアのポイントをご紹介します。

夏の肌ってどんな状態?

夏の肌環境は非常に過酷です。強い紫外線、高温多湿、エアコンによる乾燥、さらに皮脂や汗の増加といった多くの外的・内的要因が重なり、肌にはさまざまなストレスがかかります。

紫外線で老化が進む!?

特に注意すべきなのが紫外線です。紫外線は波長の違いによって主にUVAとUVBに分けられます。

 

UVAは窓ガラスも透過し、真皮層にまで到達するとされています。長期的に浴び続けることで、肌のハリをつかさどるコラーゲンやエラスチンを変性させてしまい、シワやたるみの原因となるのです。老化は加齢によるものと思われがちですが、実は老化の8割は紫外線による光老化だともいわれています。

 

一方、UVBは表皮層に強く作用し、日焼けやメラニン生成の活性化を引き起こします。これがシミやそばかす、色素沈着のもとになります。

 

さらに、紫外線を浴びることで、肌の老化を促進する活性酸素が発生します。活性酸素は細胞膜やDNAを損傷させるため、紫外線は肌にとってまさに大敵といえるのです。

肌表面はベタつくけれど、内側はうるおい不足に……

夏の肌は汗や皮脂の分泌量が増加する一方で、肌の内側は水分量が不足していることが多く、いわゆる「インナードライ」になりやすい状態です。

 

汗をかくことで肌内部の天然保湿因子(NMF)やセラミドなどの保湿成分が流出してしまい、角層の水分保持力が低下します。その結果、肌の乾燥を招くだけでなく、バリア機能が低下し、肌トラブルが生じやすくなる可能性もあるのです。

 

また、エアコンによる乾燥にも注意が必要です。

ターンオーバーの乱れにも注意

さらに夏は、紫外線の影響や生活習慣の乱れ、睡眠不足などによって、肌の新陳代謝であるターンオーバーが乱れやすくなります。

 

ターンオーバーの周期は約28日とされていますが、この周期が乱れて遅れてしまうと、古い角質が剥がれ落ちず肌表面に残りやすくなり、肌のごわつきやくすみ、ざらつきなどを招きます。

夏の肌のダメージをいたわるポイント

紫外線や汗・皮脂などで、夏の肌は思っている以上にダメージを受けています。そのまま放っておくと、エイジングサインが増え、一気に老けた印象になってしまう可能性も……。

 

夏の終わりこそ、肌をしっかりいたわるケアが必要です。残暑に行いたいスキンケアのポイントを5つご紹介します。

①クレンジングを丁寧にする

夏は日焼け止めをしっかり塗っていたり、崩れにくいベースメイクアイテムを使う機会が増えるうえ、汗や皮脂の分泌も活発になるため、肌表面にはさまざまな汚れが蓄積されがちです。そのため、丁寧なクレンジングが欠かせません。まずはその日の汚れをしっかり落とすために、クレンジングを見直しましょう。

 

ポイントは、とにかく丁寧に、優しくおこなうこと。摩擦による刺激はシミやシワの原因にもなるので、メイクとなじみやすいクレンジングを選び、手のひらで温めてから肌にのせましょう。ゴシゴシこすらず、指の腹でくるくるとメイクを浮かせるようになじませてみてください。

 

W洗顔不要のタイプを選べば、時短にもなり、肌への負担も最小限に抑えられます。

②UVケアを継続する

「真夏は過ぎたし、日焼け止めはもう使わなくてもいいかも」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それはNGです!

 

紫外線は曇りの日や室内でも肌に届いているため、UVケアは一年中欠かさずおこなう必要があります。夏に受けた紫外線ダメージをさらに悪化させないためにも、日焼け止めは毎日塗るのが基本です。

 

近年は、美容成分がたっぷり配合された高機能な日焼け止めも多く登場しています。真夏だけでなく、一年中使いたくなるような、お気に入りの使い心地のものを見つけてみてください。

 

日焼け止めをわざわざ塗るのは面倒な方は、UVカット機能のある日中用乳液や、化粧下地としても使えるタイプを選んでもよいでしょう。

③水分をたっぷり与える

先ほどもお伝えしたように、夏は汗や皮脂の影響で肌表面がベタつきやすいため、乾燥しているようには見えませんが、実は肌の内部ではうるおいが不足していることも少なくありません。

 

そこで大切なのが、水分をしっかり補うケアです。洗顔後はできるだけ早く、水分を肌にチャージしましょう。一般的な化粧水のほか、ローションタイプのシートマスクやミスト化粧水も手軽でおすすめです。

 

また、化粧水のあとには保湿力の高い乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐことも忘れずに。水分を与えたあとに油分でフタをすることで、肌のうるおいが長持ちします。ベタつくのが嫌だからといって、化粧水だけでスキンケアを終わらせるのは避けましょう。

④美白ケアアイテムを取り入れる

「最近なんだか肌がくすんでるかも……」と感じたら、それは夏の紫外線によるメラニン生成のサインかもしれません。

 

残暑のこの時期こそ、美白ケアを積極的に取り入れましょう。ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、トラネキサム酸などの美白有効成分が入ったアイテムを選んでみてください。1品だけ取り入れるなら美容液がおすすめですが、できれば美白ラインの化粧水や乳液、クリームなどと併用することで、相乗効果も期待できるでしょう。

 

なお、個人差はありますが、美白成分が肌に合わず刺激を感じてしまう場合もあります。肌が敏感な方は、様子を見ながら使ってくださいね。

⑤角質ケアを取り入れる

夏の終わりは、ターンオーバーの乱れによって古い角質が肌表面に残りやすくなっています。そのままだと化粧水などのアイテムも浸透しにくく、スキンケアの効果が十分に発揮されません。

 

そこで取り入れたいのが、週1〜2回の角質ケア。酵素洗顔や、フルーツ酸(AHA)を含むピーリングアイテムなどを取り入れることで、古い角質を落とすことが期待できます。

 

ただし、角質ケアのあとは必ずしっかり保湿することを忘れずに。また、肌が敏感になっている可能性もあるので、低刺激のスキンケアアイテムでうるおいを補ってくださいね。

まとめ

夏の肌が受けているダメージは、思っている以上に深刻です。数か月後、数年後の肌のためにも、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、毎日のスキンケアに取り入れてみてくださいね。

文/Megumi

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