寒くなった今こそ食べたい“冬野菜”。旬の食べ物は栄養価も高いため、この時期に積極的に食べるのがおすすめです。そんな冬野菜ですが、部位によってぴったりの食べ方が異なるのをご存じですか?
今回は、大根・白菜・ほうれん草・キャベツに注目! 部位ごとに異なるおいしい食べ方を紹介します。
寒くなった今こそ食べたい“冬野菜”。旬の食べ物は栄養価も高いため、この時期に積極的に食べるのがおすすめです。そんな冬野菜ですが、部位によってぴったりの食べ方が異なるのをご存じですか?
今回は、大根・白菜・ほうれん草・キャベツに注目! 部位ごとに異なるおいしい食べ方を紹介します。
冬はおでんやお鍋など、活躍する大根。上部と下部で辛さが異なるので、メニューに合わせて使う場所を変えるのがおすすめですよ。
葉に最も近い上部は、水分量が多くみずみずしいのが特徴。辛味が弱く甘味が強い部位なので生食に向いています。大根サラダや野菜スティックにして食べるとさっぱりしていて食感も楽しめるでしょう。
また、甘味が強いので大根おろしの辛さが苦手な人は上部で作るのがおすすめです。焼き魚に添えたり天ぷらのつゆに入れたりするときは、上部を選ぶとより素材の良さが引き立ちますよ。
柔らかくクセが少ないのが真ん中部分です。煮物やおでんなど、火を通す料理に向いており、万能に使えます。お鍋に使うときも真ん中部分を選ぶようにしたいですね。どこの部位を使うか迷ったときは、真ん中を選んでおくと安心です。
上部と比べて辛味が強いのが下部。また、繊維質であることから味噌汁や漬物に適しています。大根サラダや野菜スティックは、クセが強いので向いていませんが、辛い大根おろしが好きな人は、あえて下部を使うのも◎。
外側から剥いで使うことが多い白菜ですが、外側と内側で甘味が変わるため、献立を考えるときの参考になりますよ。
緑色の外側の葉は、固くて苦味があるのが特徴です。繊維が太くしっかりとした食感が残るため、油を使った炒め物に向いています。また、切るときは繊維を絶つようにそぎ切りにするのがおすすめです。八宝菜などの中華料理を作るときは、外側を使ってくださいね。
繊維が柔らかく甘味がある内側は、煮物料理に向いています。すきやきや鍋料理など、冬に食べたくなるメニューにぴったりなのが、この内側です。緑色の内側よりさらに中の黄色い葉は、繊維がやわらかいので生食にも向いています。塩揉みしてサラダとして食べてもおいしいですよ。
1/2や1/4カットで売られることも多い白菜。選ぶときは断面の盛り上がりを確認してくださいね。白菜はカット後も成長するため、時間が経つと断面が盛り上がってきます。つまり、断面が平らなほうが新鮮ということです。また、葉がぎっしり詰まっている方が甘くておいしい傾向にあります。
丸ごと使うイメージのほうれん草ですが、根元と葉では味わいが異なりますよ。
ほうれん草の赤い根元は、栄養価が高く甘いので捨てずに食べたい部位です。固く食べ応えがあるので、しっかり火を通して食べるのがおすすめ。おひたしだけでなく、刻んでキッシュやグラタンに入れてもおいしいですよ。
おひたしや炒め物、シチューにパスタなど……多くのシーンで使えるのが葉の部分です。柔らかいのでさっと火を通しただけで食べられます。また、ほうれん草ならではの香りが強いのも葉の部分。少量をトッピングとして使うのもおすすめです。
サラダとして食べられそうなイメージがあるほうれん草ですが、シュウ酸という成分が含まれています。シュウ酸は尿管結石のリスクを高める成分であるため、過剰摂取するとからだに良くないと言われています。生食用のほうれん草はシュウ酸が少ないですが、食べすぎには注意しましょう。
キャベツを使うときは、外側と内側で切り方を変えるとよりおいしく食べられます。捨てがちな芯も食べきることで、食品ロスを防げますよ。
繊維が太く葉が分厚いのが、緑色が濃い外側部分。キャベツ独特の青っぽい香りが強いのも、外側です。食感がしっかりしているため、炒め物に向いています。回鍋肉などの中華料理に活躍しそうですね。また、繊維に沿って切ることでアクが出にくくなるため、カットの際は意識してみると◎。
柔らかくクセが少ないのが内側部分。生で食べやすいので千切りにして付け合わせのサラダとしても重宝します。また煮物にも向いているのがこの部分。ロールキャベツやせいろ蒸しなどの温野菜として食べると、キャベツの甘味が増しておいしくなりますよ。
捨てがちな芯ですが、小さく刻んでスープに入れると◎。コンソメスープやミルク煮など、冬に食べたくなる汁物との相性も抜群です。また、薄く切って外側部分と合わせて炒め物に入れても食べられますよ。