知れば知るほどおもしろい! 富士山ってどんな山?

公開日:2026/02/23

知れば知るほどおもしろい! 富士山ってどんな山?

日本だけでなく、世界中に多くのファンを持つ“日本の象徴”、富士山。ですが、意外に知られていないことも多いようです……。富士山の歴史や登山の方法、ビュースポットなど、知れば知るほどおもしろい富士山の魅力をご紹介します。

富士山ってどんな山?

富士山は、言わずと知れた日本で1番高い山。2013年には世界文化遺産に登録されました。

 

国土地理院によれば、その高さは現在3,776m。富士山が日本で1番高いことは知っていても、実際何mかと聞かれると答えられないという人も多いかもしれませんね。「知らなかった!」という人は、3(み)、7(な)、7(な)、6(ろう)と覚えるとよいようですよ!

富士山は活火山!?

富士山は、箱根火山がまだ活発に噴火していた約10万年前に誕生した火山。その後も活発に噴火を繰り返し、火山灰や溶岩などの蓄積物によって少しずつ裾野を広げ、現在の美しい円錐形を作り上げました。

 

富士山が最後に噴火したのは、宝永4年(1707年)、旧暦の11月23日、今から300年以上前のことです。300年前を“大昔”と感じるか、“最近”と感じるかはそれぞれかもしれませんが、私は「意外と最近まで噴火していたんだな」と少し驚きました。

 

この噴火を最後に静穏を保っている富士山ですが、“休火山”や“死火山”にあたるということなのでしょうか? もう2度と噴火をしないということなら安心なのですが……。

 

ところが、かつては今現在噴火していない火山は休火山、または死火山と呼ばれていましたが、それらはもう使われていない用語なのだそう。長い長い火山の歴史から見れば、数百年程度の休止期間などほんのつかの間の眠りでしかないということです。

 

1960年代からは、気象庁も噴火の記録のある火山をすべて活火山と呼ぶことにしています。実際、およそ2万年前以降火山活動がなく、長らく死火山と考えられていた「御岳山」は1979年の水蒸気爆発によって活火山と認められ、その後も噴火を繰り返しています。

 

つまり、富士山は活火山。このような話を聞くと、少し怖くなってきたという人もいるかもしれませんが、気象庁が発表した「富士山の火山活動解説資料(令和8年1月)」には、「火山活動に特段の変化はなく、静穏に経過しており、噴火の兆候は認められません。」と記載されています。専門家ではないので、「これで安心ですね!」とは言えませんが、そこまで切迫した状況ではないと言えるのではないでしょうか。今後も注目していきたいところです。

 

参照:【PDF】国土地理院「火山土地条件図『富士山』について 」国土交通省 中部地方整備局 富士砂防事務所「富士山と火山」 気象庁「活火山とは」【PDF】気象庁地震火山部 火山監視・警報センター「富士山の火山活動解説資料(令和8年1月)」

富士山は静岡県のもの? 山梨県のもの?

静岡県と山梨県をまたぐ富士山ですが、山頂はいったいどちらの県に位置するのでしょうか? 気になったことはありませんか?

 

結論からいうと、富士山は山頂部から東側斜面にかけては境界(県境)が定まっていません。また、8合目から山頂にかけては、どちらの県のものでも、はたまた国のものでもなく、富士山本宮浅間大社の私有地だと1974年の最高裁判決によって確定しています。

 

2013年に富士山は世界文化遺産に登録されましたが、その翌年の富士山世界文化遺産協議会で両県知事は「県境は定めず、互いに協力して保全に努める」ということで合意しています。そのため、今後も何か特別なことが起きない限りは、富士山頂について両県が争うことはなく、現状維持の状態が続きそうですね。

参照:富士山NET「なぜ富士山頂に境界がないのか?」

富士登山、基本のキ!

富士山の登山シーズンは7月上旬〜9月上旬。この期間以外は、山小屋が営業していなかったり、トイレも閉鎖されているため使えません。

 

吉田ルート(山梨県側)、須走ルート(静岡県側)、御殿場ルート(静岡県側)、富士宮ルート(静岡県側)の4つのルートから登ることができ、どのルートも5合目付近が登山口になっています。そこまでは、バスやタクシー、車で行くことが可能。ただし、マイカー規制期間中は自分の車では行けないので、事前にしっかりと調べておきましょう。

 

また、「自分の家から1番近い場所だから」といった安易な理由でルートを選ぶのはNG! なぜなら、山小屋が多く登りやすい吉田ルートや、山頂までの距離が1番短い富士宮ルートは初心者向け、御殿場ルートは最難関というように、ルートごとに特徴があり、難易度も異なるためです。

 

過去には初心者が難しいルートに挑戦し、登頂できずに救助されたこともあるようです。体力に自信がある人でも、ルートの下調べをしてから挑戦することが鉄則です。

頂上まではどのくらいかかる?

標準登山時間は、吉田ルートで登りが約6時間、下りが約4時間、須走ルートで登りが約7時間、下りが約4時間、御殿場ルートで登りが約9時間、下りが約4時間、富士宮ルートで登りが約5時間、下りが約3時間とされています。

 

どのルートも登り、下りを合わせると10時間前後掛かります。そのため、途中の山小屋で泊まる1泊2日のゆとりある登山行程を組むことが推奨されています。最近では2泊3日で登る登山者も増えてきているようです。

 

日帰りで登ることも可能です。私は、“登山は好きだけど、富士山は初めて”というレベルだったのですが、日帰りで登ったことがあります。しかしながら、「高山病」(後述)のリスクが高くなったり、ケガや疲労で計画通りに進まず日が暮れてしまうといったこともあり得ます。くれぐれも安全を第一に考えて、無理のない登山計画を立てましょう。

高山病に要注意!

高山病は、短時間で高度を上げることで起こる症状の総称。気圧や、酸素濃度の急激な変化に体が適応できずに、さまざまな不調が出てきてしまうのです。

 

めまいや頭痛、吐き気、だるさといった症状から、重症になると脳や肺に水が溜まってむくみ、高地脳浮腫・高地肺水腫という命に関わる状態になる恐れも。

 

また、「まだ軽いから大丈夫」と思っていても、一気に症状が悪化することもあります。このように、高山病は怖い、油断できない病気です。山頂を目指す際には、ゆっくりとしたペースで、定期的に休憩を取って、体を慣らしながら登りましょう。脱水も高山病を引き起こしやすいので、こまめな水分補給も忘れずに。 

何歳から登れる? 小学生は?

富士登山に年齢制限はありませんが、登山ツアーでは小学4年生以上を受け入れる場合が多いようです。とはいえ、子どもの体力や登山経験なども考慮して、登れるか登れないかの判断をすることが大切。

 

そして、いくら体力に自信があっても前述の通り高山病の恐れもあります。必ず一緒にいる大人が、休憩を取らせたりペースを抑えるなどして、ケアをしてあげましょう。「無理そうかな?」と感じたら、途中でも潔く諦めて引き返す勇気も必要です。

参照:富士登山オフィシャルサイト

おすすめビュースポット6選

山梨県、静岡県それぞれから見たおすすめのビュースポットを3か所ずつご紹介します。山梨県側の3か所は、私も実際に行ったことのあるイチオシのスポットなのですが、静岡県側からの3か所は行ったことがありません。「1度行ってみたい!」という憧れの場所を主観で選んでみました♪

大淵笹場(静岡県)

出典:https://www.instagram.com/p/C6TZuaCPFcH/

 

富士山と視界いっぱいに広がる2ha以上にも及ぶ茶畑が圧巻の美しさ。電線や電柱といった人工物が入らない絶景スポットとして多くの観光客が訪れます。

富士山夢の大橋(静岡県)

出典:https://www.instagram.com/p/DQeIiQSk5pW/

 

夢の大橋といえば橋の階段が富士山へ続いているように見えることから、階段込みで写真を撮るのが人気ですが、私はそこからさらに進んだ場所から見える景色が好きです。街並みとのコントラストが美しく、日常に溶け込む富士山が、圧倒的な存在感を放ちます。

富士川サービスエリア下り(静岡県)

少し前に富士山がローソンの屋根のように見える富士山ローソンが話題になりましたが、こちらは富士山スタバです。大きな窓がある店内やテラス席からの景観を楽しみながら飲むコーヒーはきっと格別!

本栖湖(山梨県)

出典:https://www.instagram.com/p/DTslquDj3-y/

 

写真を見てピンとくる人もいるかもしれませんが、旧千円札の裏側の富士山は本栖湖から見える富士山がモデルです。透明度が高いので、天気がよく湖面の揺らぎがないなどの条件が揃えば綺麗な逆さ富士を見ることもできます。

忠霊塔(山梨県)

出典:https://www.instagram.com/p/C6DGAJePA4o/

 

富士山✕五重塔の、“THE 日本”といった風景が楽しめるため、海外からの観光客に特に人気の場所。春になると、さらにここに桜という日本を代表するアイコンが加わるため、より一層混雑します。

カチカチ山絶景ブランコ(山梨県)

出典:PR TIMES

 

まるで富士山まで飛んで行ってしまいそうなブランコ! カチカチ山は、ロープウェイやハートの形をした「幸せの鐘」などもあり、家族皆で出掛けても、デートで出掛けても楽しいスポット。

まとめ

富士山の歴史や登山にまつわるあれこれ、ビュースポットなどをご紹介しました。まだまだ紹介しきれていないことだらけなので、ぜひ家族皆で見るなり調べるなり登るなりして、富士山の魅力を堪能してください。

文/渡邊倫子

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