幼稚園・保育園に通い始めたばかりの時期に多い「登園しぶり」。
お子さんから「行きたくない!」と泣いて訴えられると、ママやパパは胸が張り裂けそうな気持ちになるかもしれません。
筆者も子どもの登園しぶりに悩まされていたとき、毎朝の登園時間がつらかったことを思い出します……。
そこで今回は、筆者も実践した登園しぶりの対処法を5つご紹介します!
幼稚園・保育園に通い始めたばかりの時期に多い「登園しぶり」。
お子さんから「行きたくない!」と泣いて訴えられると、ママやパパは胸が張り裂けそうな気持ちになるかもしれません。
筆者も子どもの登園しぶりに悩まされていたとき、毎朝の登園時間がつらかったことを思い出します……。
そこで今回は、筆者も実践した登園しぶりの対処法を5つご紹介します!
そもそも、幼稚園・保育園に「行きたくない」というのには、子どもなりに理由があるはずです。
理由がわかれば、その気持ちに寄り添い早い解決に期待ができるかもしれません。
そこでまずは、登園をしぶる原因について探っていきましょう!
「行きたくない」理由の多くは、「ママやパパが大好きで離れたくない」という気持ちが強いからかもしれません。
お迎えの時は「楽しかった!」と元気に帰ってくるのに、朝になると「行きたくない」と訴えてくる場合は、このケースにあてはまる可能性が考えられます。
このことが原因の場合、園生活に慣れてきても、休み明けにまた登園しぶりが多く見られるかもしれません。
実際にわが子も、週明けや夏休みなどの長期休暇明けに「幼稚園に行きたくない」と言うことが時々ありました。
子どもは親の側にいると、安心できるもの。
「行きたくない」と訴えるのは、ごく自然なことなのかもしれませんが、ママやパパにとっては毎回切なくなってしまいますよね。
子どもにとって、初めての経験となる「集団生活」。
今までの自由な生活リズムと異なるため、慣れるまでつらく感じてしまうのは想像できますよね。
家にいれば好きなおもちゃで自由に遊べて、好きな時間にお昼寝ができて、思う存分ママやパパにも甘えられる……。
しかし、園などで集団生活をおくるうえでは、子どもにとって思い通りにならないことが多々あるでしょう。
もともと一人遊びが好きだったり、同年齢のお友達との関わりが少なかったりするお子さんは、とくに「集団生活になじめない」という理由から、登園しぶりが起きてしまうかもしれません。
園生活で起きたトラブルや嫌なことが原因で登園しぶりが始まることもあります。
例えば、「友達に仲間外れにされた」「先生に怒られた」「給食を食べたくない」などです。
登園してからも泣き続けている、家に帰ってきてからも元気がない、幼稚園・保育園が楽しくなかったと伝えてくるなど、後ろ向きな言動が増えた場合、このケースがあてはまるかもしれません。
登園しぶりの原因についてお伝えしましたが、実際にお子さんが登園をしぶったときには、どのように対応すればよいのでしょうか?
ここでは、以下5つの対処方法をご紹介します。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
お子さんに「行きたくない」と言われると焦ってしまい、「行かなきゃダメ!」「大丈夫、慣れれば楽しいから!」という言葉を投げかけてしまうかもしれません。
しかし、とにもかくにもお子さんの「行きたくない気持ち」を受け止めてあげましょう。
そして「行きたくないんだね」と、気持ちを受け止める「言葉」を伝えることが大切です。
もしかしたらお子さんの「行きたくない」は、ママやパパと離れるのが寂しいという気持ちから起きているのかもしれません。
そんなときに、自分に同意してくれない言葉で返されてしまうと、寂しさや不安が増してしまい登園しぶりが長引いてしまうことも……。
ですから、「行きたくない」という気持ちを置き去りにはせず一度受け止めて、安心感を与えてあげましょう。
その後、園生活での楽しいことを一緒に考えてあげると効果的かもしれません。
泣いている子どもを園に連れていくのは、決して気持ちのよいものではなく、なぜか罪悪感まで芽生えてしまいます。
そのため、つい悲しそうな表情になり「ごめんね」という言葉で送り出してしまうことがあるかもしれません。
しかし、ママやパパの悲しそうな顔を見ると、子どもは不安や寂しさが強くなってしまいます。
「ママが迎えに来ないのでは?」「パパが悲しそうな顔をするのは園で怖いことがあるから?」などというように、不安から登園しぶりを長引かせてしまうかもしれません。
ですから、登園をしぶっている時こそ「楽しんできてね!」や「先生やお友だちが待っているよ!」のような、前向きな声かけを心がけてみてください!
そうすれば徐々に「幼稚園・保育園は安心できる場所」と認識できるようになるでしょう。
園に着いてお子さんを先生に預けたら、笑顔でバイバイしてすぐにその場から離れましょう!
ママやパパが近くにいると「まだ一緒に家に帰れるかも」という期待をもってしまうこともあるからです。
また、子どもは目先の楽しみに気が行きやすい特性があります。
園に入り楽しそうなことがあれば、ママやパパのことはすっかり忘れて、楽しんでいることがほとんどです。
筆者も登園後の様子が気になり、先生に聞いてみたら「園では楽しそうにお友だちと遊んでいますよ!」と言われた経験があります。
どんなに「行きたくない」と泣いていても、あとは先生におまかせし、その場からサッと立ち去ることがポイントです。
少し申し訳ない気もしてしまいますが、先生にとってもそのほうが負担が少ないなんてこともあるようです。
幼稚園・保育園で嫌なことがあったり、集団生活になじめず登園をしぶっているようであれば、園の行き帰りに楽しみをつくってあげるのも有効な手段です。
例えば、電車が好きな子であれば、登園途中に電車を見に行ったり
おしゃれ好きな子であれば、帰ってきてからかわいい洋服を着て公園や買い物に行く約束をしたりするのもよいでしょう。
大人でも楽しみがあれば嫌なことを乗り越えられますよね。
子どもも同じく、楽しみがあれば時間の経過とともに園生活に慣れ、登園しぶりが落ち着くかもしれません。
ただし! 登園前後は、ママやパパにとって忙しい時間帯だと思います。
「忙しいから約束を守れなかった」なんてことにならないよう、ママやパパの負担にならない範囲で楽しみをつくってあげるとよいでしょう!
何をしても解決しない場合や、日に日に登園しぶりが激しくなるという場合は、先生に相談してみましょう。
とくに「行きたくない」という理由が明確にみえない場合は、園での生活をヒアリングすることで、原因がわかるかもしれません。
なかには「先生は忙しそうだから、連絡するのは気が引ける……」と相談することを躊躇してしまうママやパパもいるかもしれませんが、大切なお子さんのことです。
遠慮せずに、相談してみましょう!
ただ、先生が忙しいことは間違いありません。
忙しい時間帯を避けるのはもちろんのこと※、決して威圧的にならず言葉を選びながら相談することが大切です。
※一般的に、登園時・降園時は忙しい傾向にあるようです。事前に、先生の都合の良い時間帯を聞いておくとよいかもしれません。
「幼稚園・保育園に行かない」と言われると、わがままや単なる甘えに感じてしまい、何としてでも登園させなければ! と思うことでしょう。
しかし、どうしても「行かない」と嫌がることもあります。
そんな状態でも登園させるべきか、休ませるべきか、判断に迷うママやパパも多いかもしれません。
その際は、以下のことに着目して判断することをおすすめします。
そもそも、体調不良から登園しぶりが続いているケースもあります。
休ませる程でもない微熱や下痢の症状でも、本人にとってはとても具合が悪い状態かもしれません。
さらに食欲が無い状態や、夜泣きが増えた場合、ストレスを抱えていることが原因である可能性が高いです。
この段階までくると「無理強いしない」ことが適切かもしれません。
大人でも、これだけの症状が現れていたら、体に何らかの悪影響が出ているサインです。ましてや、小さな体の子どもですからね。
先生と相談しながら、一旦休ませて様子をみるのがよいかもしれません。
もしくは、スムーズに登園できるまでは「登園時間を変えてもらう」「短い保育時間から始める」など、お子さんのペースに合わせて園生活に慣らしていく方法についても相談してみるとよいでしょう。