ワークシートを使って夏休みの自由研究がびっくりするほど簡単に完成!?
本を読み、書き方を参考に記入していくだけの便利な自由研究ワークシートシリーズ。
今回はフレーベル館の児童書、『土のコレクション』を使い、実際に土を集めるなどして、その過程や発見をまとめて自由研究を完成させてみました!
ワークシートを使って夏休みの自由研究がびっくりするほど簡単に完成!?
本を読み、書き方を参考に記入していくだけの便利な自由研究ワークシートシリーズ。
今回はフレーベル館の児童書、『土のコレクション』を使い、実際に土を集めるなどして、その過程や発見をまとめて自由研究を完成させてみました!
表紙に写っている香辛料みたいなもの。
実はこれ、全て「土」なのです。
普段、なかなか気にすることのない土ですが、この本の筆者はその美しさにひかれて、10年以上も世界の土を集めています。
この本では日本の各地域のどこでどのような土が採れるのかも細かく紹介されています。
その中で、土を使った遊びもいくつか紹介されており、今回のテーマである自由研究にもピッタリな内容となっています。
栗田宏一/著
発行年月:2004年2月/ 定価:1,760円(税込)/ 対象年齢:小学校中学年から/ サイズ:29×22cm/ ページ数:48ページ/ ISBN:9784577028605
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自由研究の題名を書きましょう。
例えば、本を読んでなにか気付いたところを自由研究にするのならば、「『◯◯(本の名前)』を読んで」など、実際になにかしてみたなら「『◯◯(本の名前)』を読んで◯◯をしました」など、何について書いたのかを考えてみましょう。
他の項目を書いた後に、改めて見直してみると良いと思います。
本の内容紹介、作者の名前などを書きます。
どうしてこの本を読もうと思ったかの理由などを書いてもOKですよ。
赤字の部分は自分の言葉に変えて書いてみましょう。
・読んだ本は「土のコレクション」です。
・土にはいろいろな種類があり、集めて並べるとちがいが分かります。
・土を集める時にあると便利な道具は〇〇、〇〇、〇〇です。
本を読んで気付いたこと、新しく知ったことを書きましょう。
絵を描いてもいいですよ。
次のヒントと例文を参考に考えてみましょう。
赤字の部分は自分の言葉に変えて書いてみましょう。
・掘る場所によって土の色が全くちがうことが分かりました。
・土を水にとかすと絵の具になります。
・土の名前が付いた色や町があります。例えば〇〇、〇〇です。
・土は〇〇〇のように作られ、厚さ1㎝の土が作られるには100年以上もかかります。
本を読んだ感想を書きましょう。
読んだ後に思ったことや、読む前と考えが変わったことなどを書きましょう。
赤字の部分は自分の言葉に変えて書いてみましょう。
・土を使った物をもっと知りたいと思いました。
・土が作られるのにすごく長い時間が必要だと知って驚きました。
・自分でも絵の具を作れることを知りました。
・これからは土をもっと気にして見てみようと思いました。
・自分で取った土を並べてみるとちがいが分かって面白かったです。(応用版)
・紙を土で染めると〇〇のようで楽しかったです。(応用版)
・土の絵具は〇〇みたいで、楽しかったです。/難しかったです。(応用版)
全て書き終えたら自由研究が完成です!
しっかり本を読んで得た知識を書き出すだけでも、十分な自由研究となります。
もし、何をしようか悩んでいたり、夏休みの残りが少なくて焦っている場合は、今回のワークシートを活用してみてください。
応用版のワークシートには、基本版の内容にプラスして、フリースペースがあります。
本の内容に沿って実際に何かをやってみた過程を書いたり、気づいたことを絵に描いてみたり、自由に使ってみましょう。
今回、小学校3年生のお友達が実際に土のコレクションにチャレンジしました。
どんな様子だったのか見てみましょう!
早速、土を集めに行きました。
今回は
・土手
・公園
・家の庭
の土を集めました。
※土の採取は必要に応じて許可を得てくださいね。
スコップや土を入れる小瓶もしくは袋などがあると便利なようです。
それぞれの採りたての土の固さや色などをよく観察していました。
土を乾かすと、色や形はどうなるのでしょうか。
この日は風が強かったので、急遽家にあった桶などを使って、土が飛ばされない工夫をしました。
乾かす前と乾かした後での土の色や形などどこが変わったかを観察して、次は固まっている土をさらさらにします。
今回は小さいトンカチを使って、少し固まっている(ダマになっている)土をつぶしましたよ。
土は簡単につぶせますので、ボールペンやサランラップの芯などをコロコロしてもOKです。
土だと思ったら石だったということもありますので、様子を見ながら、軽くたたいてくださいね。
『土のコレクション』に書いてある方法で土の絵の具を作ります。
水とボンドを使って、絵の具の完成!
せっかくなので、絵を描いてみました。
今回は普通の茶色だったけど、採ってきた土によってきっとさまざな色になってその違いが楽しいと思います。
また、土の絵の具らしく、描いた絵がざらざらしているのも良い特徴になっていました。
さぁ、ここまでのことを自由研究にまとめよう!
本の紹介や発見、感想は「自由研究をやってみよう!基本編」を参考に自由研究を仕上げましょう!
今回は実際にやってみたので、フリースペースには絵の具の作り方と土の絵の具でイラストを描きました。
これで、立派な自由研究の完成です!
ところで、今回土の紹介をしてきましたが、そもそも「土」って何でしょうか?
砂や泥と何が違うのでしょうか?
せっかくですので、土と泥と砂の違いを簡潔にお伝えしたいと思います。
まずは、砂についてです。
砂にもちゃんと定義があります。
砂とは地質学上の分類では、岩石の粒が1/16mm(0.0625mm)から2mmのものを指します。
砂は簡単に言うと岩石が雨や風にさらされて、小さい粒になっていったもので、無機物です。
無機物とはこの後出てくる、有機物ではない物質のことです。
泥というと、土が濡れただけでしょと思いがちですが、土と泥は別物です。
そして泥は「粘土」と「シルト(沈泥:ちんでい)」の2つに分かれます。
粘土は岩石の粒が1/256mm(0.004mm)以下のもの、シルトは1/16mm(0.0625mm)〜1/256mm(0.004mm)のものとなります。
つまり、 砂>シルト>粘土 という大きさの違いがあります。
ちなみに、泥も砂と同様、無機物です。
今回の本題の土とは、砂や泥と異なり有機物に分類されます。
土は、生き物の死骸や腐食した植物、微生物などが混ざり合ってできています。
有機物とはざっくり言うと炭素を含むもの(一酸化炭素、二酸化炭素を除く)を指します。
ジャガイモなどのデンプンも有機物ですね。
この有機物によって植物も育ちます。
このように、土は泥や砂とは異なるものであることをぜひ覚えておいてください。