ワークシートを使って夏休みの自由研究がびっくりするほど簡単に完成!? 本を読み、書き方を参考に記入していくだけの便利な自由研究ワークシートシリーズ。今回はフレーベル館の児童書『ダンゴウオの海』を読んで、ワークシート形式の自由研究を完成させてみよう!
ワークシートを使ってらくらく自由研究
- ワークシートは2種類あります(基本版と応用版)
- 基本版を使えば簡単に自由研究が完成します!
- 基本版で物足りない人は応用版を使ってみましょう。
ワークシート 基本版
- A4でプリントして使います。
- 題名、名前、本の紹介、発見、感想の項目があり、これらを埋めるだけで、完成します。
- 下の「自由研究をやってみよう!基本編」を参考に自由研究を仕上げましょう!
ワークシート応用版
- A3でプリントして使います。
- 基本版に加え、フリースペースがあります。
- 本に書いてあることを実際にやってみたり、イラストを描いたり、自由に使ってOK!
- いろいろ工夫して自由研究を完成させましょう!
- 応用編については、「自由研究をやってみよう! 応用編」を見てください。
今回使う本
ふしぎびっくり写真えほん 1 ダンゴウオの海
わずか2cmの小さな魚、ダンゴウオが教えてくれた震災後の海の底のおはなし
東日本大震災直後の岩手県宮古湾。海の底には、人間のくらしに使われていたものがしずみ、魚のすがたはありませんでした。
けれども、たった1ぴきの小さな小さな魚、ダンゴウオが海の底にしっかりしがみついていたのです。
津波の海に生きのこっていた、ダンゴウオにであい、すべてがはじまりました。
変化していく、三陸の海にもぐりつづける写真家が、新しい命の誕生と海の再生を見つめます。
鍵井靖章/文、写真
発行年月:2015年1月/ 定価:1,540円(税込)/ 対象年齢:小学校中学年から/ サイズ:22×27cm/ ページ数:34ページ/ ISBN:9784577042700/全国学校図書館協議会選定図書/日本図書館協会選定図書
自由研究をやってみよう!基本編
「題名」欄の書き方
自由研究の題名を書きましょう。本を読んでなにか気付いたところを自由研究にするのならば、「『◯◯(本の名前)』を読んで」など、実際になにかしてみたなら「『◯◯(本の名前)』を読んで◯◯をしました」など。
題名の例
- 『◯◯(本の名前)』を読んで
- 『◯◯(本の名前)』を読んで◯◯をしました
「本の紹介」欄の書き方
本の内容紹介、作者の名前、作者の職業などを書きます。どうしてこの本を読もうと思ったかの理由などを書いてもOKですよ。
例文
赤字の部分は自分のことばに変えて書いてみましょう。
- 読んだ本は『ダンゴウオの海』です。表紙の魚がかわいかったので読んでみようと思いました。作者は水中写真家で、東日本大震災で起こった津波の後の海中を撮影した本です。
- 読んだ本は『ダンゴウオの海』です。この本にはダンゴウオという小さな魚などが出てきます。海の生き物が、津波によって海に流された人工物と一緒に暮らしている様子が紹介されています。
「発見」欄の書き方
本を読んで気付いたこと、新しく知ったことを書きましょう。絵を描いてもいいですよ。次のヒントと例文を参考に考えてみましょう。
ヒント
- 津波の後の海の中はどんな様子でしたか?
- どんな人工物が紹介されていますか?
- 人工物がそのまま残されると海はどうなりますか?
例文
赤字の部分は自分のことばに変えて書いてみましょう
- 津波のすぐ後の海には魚がいなくなっていて、人工物がたくさん沈んでいました。
- 生活用品や、船や車などの大きなものも沈んでいました。
- 人工物が沈んだ海でも、海の生き物が戻ってくることがわかった。
- 海の生き物が、人工物を家にしたり、隠れたり、利用しているところに驚きました。
「感想」欄の書き方
本を読んだ感想を書きましょう。読んだ後に思ったことや、読む前と考えが変わったことなどを書きましょう。
ヒント
- 津波の後の海の中の景色を見てどう思いましたか?
- 海の生き物が戻ってきてどう思いましたか?
例文
赤字の部分は自分のことばに変えて書いてみましょう
- 震災の後の海の中には人工物がたくさん沈んでいることがわかりました。海の生き物が、その人工物を使って暮らしているのがすごいと思いました。
- 海の生き物が人工物を利用して暮らしているのがおもしろいと思いました。でも、車やパイプなどの人工物は、本当は海には必要のないものだと思います。
- 人工物がいっぱい沈んだ海で一生懸命生きているダンゴウオやリュウグウハゼがかわいかったです。
- 時間が経って、生き物が少しずつ戻ってきてよかったです。沈んでいる人工物が引き上げられて、きれいな海になればいいなと思います。
自由研究が完成!
全て書き終えたら自由研究が完成です!
しっかり本を読んで得た知識を書き出すだけでも、十分な自由研究となります。
もし、何をしようか悩んでいたり、夏休みの残りが少なくて焦っている場合は、今回のワークシートを活用してみてください。
自由研究をやってみよう! 応用編
応用版のワークシートには、基本版の内容にプラスして、フリースペースがあります。本の内容に沿って実際に何かをやってみた過程を書いたり、気づいたことを絵に描いてみたり、自由に使ってみましょう。
『ダンゴウオの海』を読んで自由研究やってみたよ!
今回の自由研究は、小学6年生の生き物博士にお願いしました。
「ダンゴウオ」の存在自体は知っていたものの、水族館で実物を見たことがないのはなぜだろうと気になっていたそうです。震災後の被災地を直接見た経験もあったことから、大変興味深く本を読み込んでいました。
応用では「ダンゴウオの生態」と「ダンゴウオに会える水族館」について自ら調べてまとめていました。
図書館で図鑑を借りて読んでいたり、学校のタブレットでダンゴウオについて調べていたりと、自主的に取り組む姿勢に日々の成長を感じることも……。
災害で前を向いて頑張る姿は人間だけではなく、海の生き物も同じなんだと生物の生命力の強さに圧倒されているようでした。
学習を進めるにつれ「ますます本物を見たくなった」と言っていたので、この夏休みにダンゴウオに会いに行ってみようと思います!
ワークシートに記入したら自由研究の完成です。生き物博士だけあって、スペースいっぱいに書けました!
シンプルにまとめたいときはワークシート基本版、いっぱい書きたいときはワークシート応用版、使い分けてみてくださいね。
まとめ
今回、ワークシートで自由研究ができると聞いた時には、まさに目からウロコでした!
自分で調べて学ぶ力はとても大切です。いつまでも、何事にも興味を持って学び続ける姿勢を忘れないでほしいと思います。
ワークシートで穴埋めであれば、自由研究を初めて経験する1年生のお子さんや、共働きで忙しいおうちの方の負担も少なく最短1日で自由研究が完了します!
ぜひ、本記事を参考に夏休みの宿題を頑張って終わらせましょう!
文/青城碧花