冬至のゆず湯は語呂合わせだった!? かぼちゃを食す意外な理由とかぼちゃ料理3選

公開日:2022/12/20

冬至のゆず湯は語呂合わせだった!? かぼちゃを食す意外な理由とかぼちゃ料理3選

お盆やお彼岸のように、日本には伝統的な季節の習わしがあります。

「冬至」もそのうちのひとつで、毎年ゆず湯に入ったりかぼちゃ料理を食べたりしている人も多いのではないでしょうか?

 

しかし「冬至ってどんな日?」「なんのためにゆず湯に入ったりかぼちゃ料理を食べたりするの?」と聞かれると、答えにつまってしまうことも……。

 

そこで今回は、冬至について学んでいきましょう! おすすめのかぼちゃ料理も合わせてチェックしてくださいね。

冬至とは? 2022年は何日?

冬至とは、1年の中で最も夜が長くなる日のことです。

1年を24つ(1カ月を2つずつ)に分けた「二十四節気」のうちのひとつで、二十四節気には冬至のほかに、2月の立春や6月の夏至、9月の秋分など、耳馴染みがあるものもあるでしょう。

 

冬至の翌日からは太陽が出る時間が長くなってくるため「冬が終わり春が来る」、転じて「悪いことが明け良い運気が訪れる日(一陽来復の日)」として1日を過ごしていたようです。

 

なお、二十四節気は日付が固定されておらず、その年によって1日程度変わることがあります。

2022年の冬至は12月22日(木)となっています。

冬至に馴染みがあるゆず湯とかぼちゃの由来

ママやパパの中にも「子どものころからゆず湯に入っていた」「かぼちゃの煮物が食卓に並んでいた」という思い出がある人も多いのではないでしょうか?

では一体、なぜゆず湯とかぼちゃの風習が始まったのでしょうか。由来を探ってみました。

冬至にゆず湯に入るワケ

冬至にゆず湯に入るのは、体を清める役割があるといわれており、禊(みそぎ)の意味を持っているのだそう。

そのほかにも“柚=融通”、“冬至=湯治”という語呂合わせから、柚のお湯に入って風邪をひかずに冬を乗り越えようという習わしになったという説もあります。

 

なお、銭湯文化が始まった江戸時代に生まれた風習なのだとか。

柚の香りのお風呂に癒されそうですね。

 

柚をそのまま丸ごとお湯に浮かべることが多いですが、刻んでガーゼなどの袋に入れたり、皮だけ落として身を入れたり、しぼり汁だけ入れるなど、さまざまな方法でゆず湯を楽しめますよ。

かぼちゃ料理を食べるワケ

ゆず湯に入って体を清めたら、運を呼び込みましょう!

冬至が過ぎると、太陽が出ている時間が長くなるため運気が上昇していくといわれており、“運(うん)”を呼ぶために「ん」が2つつく野菜を食べると良いと考えられているようです。

 

「かぼちゃには“ん”が使われていないけど……?」と思うかもしれませんが、かぼちゃは「南瓜(なんきん)」とも呼ばれており、“ん”が2つつく野菜なのです。

 

かぼちゃのほかに「れんこん」「にんじん」「かんてん」なども、“ん”が2つつくことから「冬の七草(冬至の七草)」として冬至に食べられることがありますよ。

春の七草は有名ですが、これを機に冬の七草を楽しんでみるのも良いですね。

 

冬の七草(冬至の七草)

・なんきん(南瓜)

・れんこん(蓮根)

・にんじん(人参)

・ぎんなん(銀杏)

・きんかん(金柑)

・かんてん(寒天)

・うんどん(うどん)

 

また、かぼちゃのほかにも小豆を使った「冬至粥」と呼ばれる冬至ならではの料理もあり、かぼちゃが苦手な人におすすめですよ。

かぼちゃを使ったおすすめ料理【3選】

冬至に食べるかぼちゃ料理と聞くと、煮物を想像する人も多いのではないでしょうか?

しかし「冬至に食べるかぼちゃは煮物でないといけない」という風習はないため、好きなかぼちゃ料理を作って楽しんで大丈夫なのです。

 

ここからは、おすすめのかぼちゃ料理を3つ紹介します。

かぼちゃコロッケ

出典:https://www.instagram.com/p/ClqW4RhyWRX/

 

@nako_foodsさんは、揚げないかぼちゃコロッケを作っています。

かぼちゃと挽肉でタネを作ったら、フライパンで炒ったパン粉をつけるだけで完成! サクサクした食感は残ったまま、ヘルシーなコロッケの出来上がりです。

ラップで包むと手軽にタネが作れるので、子どもといっしょに料理しても楽しめますよ。

かぼちゃグラタン

出典:https://www.instagram.com/p/ClQ0bQCLx-u/

 

寒い冬には、温かいグラタンが食べたくなることありませんか?

@mogmog.__00さんは、かぼちゃを使ってグラタンを作っています。耐熱容器の中にはアツアツのかぼちゃととろけるチーズが……!

ご飯を入れてドリアにしたり、ハンバーグを乗せて焼いたりしてもおいしいですね。

かぼちゃパン

出典:https://www.instagram.com/p/CkmRfQBykCr/

 

@marupan.0219さんは、かぼちゃを使ったパンを作っています。

写真右側は「かぼちゃ×クリームチーズ」左側は「かぼちゃ×粒あん」なのだそう。パンの中にはたっぷりかぼちゃを使った具材が詰まっているため、冬至にぴったりの一品です。

かぼちゃパンなら朝から食べやすいのもうれしいですね。

まとめ

12月はクリスマスや新年を控えていることもあり、バタバタと過ぎていく月となりがちです。
体もお疲れモードになることが多いため、体調を崩してしまうこともあるでしょう。

冬至には、ゆず湯に入ってかぼちゃ料理を食べ、ちょっとひと息つくことも大切です。
ぜひ今年の冬至は、ゆっくりと一年を振り返る日にしてみてくださいね。


文/丸山希

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