【確定申告】まだ終わっていない人必見!今からでも間に合う、確定申告のやり方ガイド

公開日:2023/03/13

【確定申告】まだ終わっていない人必見!今からでも間に合う、確定申告のやり方ガイド

2月〜3月といえば、確定申告の時期。

最近は副業をする人、在宅で仕事をする主婦などの増加に伴い、確定申告をしなければならなくなった方も多いのではないでしょうか?

 

この記事では、特にフリーランスになったばかりの人や主婦など、今年初めて確定申告をする人向けに、今からでも間に合う確定申告のやり方を解説します。

確定申告とは?

確定申告とは、前年度(1月1日〜12月31日)の所得(売上金額から経費を引いたもの)に対して、どれだけ税金がかかるかを計算し申告する手続きのこと。

 

確定申告が必要な主な人は以下の通りです。

  •  年収2,000万円以上のサラリーマン
  •  年末調整ができなかったサラリーマン
  •  副業をしている人
  •  フリーランスの人

税金を申告するだけではなく、源泉徴収で所得税を多く払いすぎている場合は、確定申告することによって還付されます。

 

なお今年度分の提出期間は2023年2月16日(木)〜2023年3月15日(水)です。期限に遅れないように早めに取り掛かりましょう。

 

参考:Money Forwardfreee

青色申告と白色申告について

確定申告には青色申告と白色申告があります。特に初めての人の場合、どちらの方法で申告すべきか分からない場合もあるでしょう。どちらにどのような特徴があるのかを簡単に解説します。

青色申告

青色申告は「複式簿記」で付けられた帳簿が必要な手続きのこと。正式な方法で帳簿付けや計算をすることによって、さまざまな特典を受けられるといったメリットがあります。

 

特典として代表的なものが、65万円の控除を受けられることです。所得金額から、青色申告特別控除の65万円が差し引かれた金額に対して税金がかかるので、節税対策になります。

 

その他、赤字を繰り越せるのも大きなメリット。前年度の収支が赤字だった場合は、次年度はその年の黒字分から前年度の赤字分を差し引いた額に対する税金を支払います。

 

帳簿付けなど少々面倒なことはありますが、支払う税金を抑えたいなら青色申告が断然おすすめです。ただし青色申告は事前の申請が必要で、「開業届」「青色申告承認申請書」の2つを提出していなければいけません。もしこれらの申請が済んでいない場合は青色申告ができないので、今年の2022年度分は白色で申告しましょう。

白色申告

青色申告が「複式簿記」といった正式な帳簿が必要であるのに対し、白色申告は「簡易帳簿」でOK。収支が分かるような簡単な帳簿で良いので、記帳の手間がさほどかかりません。また、青色申告のように事前申告が不要。その点も手軽に申告できるポイントです。

 

しかし手軽に行える分、青色申告のような特別控除や赤字の繰越といった特典が受けられません。フリーランスで仕事をしていると、収入が年度によってまちまちなケースもあるでしょう。そういった場合、今年度が赤字になってしまったとしても翌年度にその赤字分を繰り越せないのです。

 

青色申告のような特典は受けられませんが、青色申告に必要な事前申告をしていない・事業の規模が小さいといった人など、白色申告の方が良いケースもあります。

 

今年初めての確定申告を行う、という方はおそらくこちらの白色申告をするケースが多いと思いますので、次章で詳しくやり方を見ていきましょう。

 

参考:MONEYIZM弥生freee

白色申告のやり方

今回は、簡易的なやり方である白色申告についてさらに詳しく解説しましょう。副業など事業が小規模で、初めて確定申告を行う方や、フリーランスとして活動しているけれど、申請が間に合わず青色申告できないといった人は、ぜひこのやり方で手続きを進めてくださいね。

1.提出方法を決める

提出方法は、インターネットで24時間手続きが行える「e-tax」、必要な書類を印刷して直接送る「郵送」、「税務署への直接提出」の3種類。還付金が早くもらえる、いつでも手続きできるというメリットを考えるとe-taxがおすすめです。

 

ただし、e-taxにおける利用者識別番号やその暗証番号が記載された通知書(書類に入力が必要)、マイナンバーカードを読み取るためのカードリーダーを事前に準備する必要があります。

 

これらの準備が整っていない場合、また期限までに準備が間に合わなさそうな場合は、郵送か直接提出を選択しましょう。

2.収支が分かる明細やレシートを準備する

収支の整理をまとめてやろうとするとなかなか大変なもの。毎月こまめに整理&記帳しておくことが大切です。

 

「いつどこから収入を得たか」

「仕事にかかった経費は何か、その額はいくらか」

を整理しましょう。

 

経費整理は所得額から差し引く部分であり、それによって税金の金額が変わってくるので非常に重要です。どこまでを経費とするかの判断は難しいところですが、「仕事に必要なものに使った経費かどうか」を判断のポイントにすると良いでしょう。

 

例えば、

  • クライアントとの打ち合わせで使ったカフェ代
  • 仕事に使う文房具・本の購入費

などは経費として含まれます。領収書ではなくレシートでも良いので、処分せずに必ず保管しておきましょう。 

3.帳簿を付ける

準備が整ったら帳簿を付けましょう。

 

白色申告の場合は簡易的な帳簿で構いません。エクセルなどを使って収支を付ける形でもOKですので、家計簿感覚で付けてみてください。

 

もっと簡素化したいのであれば、会計ソフトなどを使うのもひとつの手です。最近はクラウド型のものも増えており、なかには銀行口座と連携させて情報を読み込めるものもありますよ。

 

なお、白色申告するにあたって付けた帳簿や経費と支払った際のレシートは7年間保管する義務があります。確定申告時に提出する必要はありませんが、帳簿と一緒にファイリングするなどして大切に保管しておきましょう。

4.確定申告書類への記入と必要書類の準備をする

確定申告に必要な書類は、

  • 確定申告書
  • 収支内訳書

の2つです。

確定申告書

出典:国税庁

確定申告書は、第一表と第二表の2枚。第一表には事業収入や所得控除、第二表には源泉徴収や所得の内訳を記入します。

収支内訳書

出典:国税庁

収支内訳書は、収入や経費などを記入するものです。3の手順で帳簿に付けた情報を、収入や経費などの項目ごとにまとめて内訳書に記入すればOKです。

 

なお源泉徴収票がある場合や医療費控除を受ける場合は、そちらの明細も忘れずに添付しましょう。

5.記入が終わったら提出する

書類に記入漏れがないか、必要書類が足りているかをチェックし、問題がなければ提出してください。

 

冒頭でも書いたように、e-taxなら24時間手続き&提出が可能なので、自分の好きな時間に作業ができてとても便利です。還付金がある場合、問題なく税務署で処理が完了すれば1ヵ月ほどで指定口座に振り込みされます。

 

参考:レバテックMoney Forwardfreee 

 

なお、詳しい手続き方法については国税庁の「令和4年分確定申告特集ページ」をご確認ください。

青色申告をしたい場合は?

「今年は白色申告だったけど、来年は特典のために青色申告に切り替えたい」という人もいるでしょう。その場合は、青色申告のところで書いた、「開業届」と「青色申告承認申請書」の提出が必要です。

<開業届>

開業届は、開業してから原則として1ヵ月以内に提出する必要があります。提出が遅れたからといって罰則はありませんが、青色申告には必ず必要な書類なので、青色申告をしたい場合は必ず提出してください。

<青色申告承認申請書>

青色申告する年の3/15までに提出する必要がある書類です。例えば、2023年度分(来年)の確定申告を青色申告で行いたい場合は、2023年3月15日までに申請を済ませる必要があります。2022年度の確定申告と同時進行で進めましょう。

 

参考:弥生

まとめ

フリーランスや副業をしている人にとって、確定申告は切り離せないもの。
今年初めて確定申告をする人は、手続きが少々面倒に感じるかもしれませんが、慣れれば大したことはありません。

今回は手軽に行える白色申告について中心に解説しましたが、来年からは節税対策のために青色で申告したい!という人は、確定申告と同時に青色申告の申請も忘れずに行ってくださいね。

文/aeca

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