気温が上がって暖かくなると、子どもとのお散歩もより楽しくなります。
春の気分を味わいながら、春の花を探してみてはいかがでしょうか?
この記事では、野山に咲く身近な花をピックアップしてご紹介。
公園や田んぼ、道端などに咲いている、身近な花をチェックしてみてくださいね。
またご家庭で春の気分を味わいたい方には、折り紙で作ることができる春の花も併せてご紹介します。
春らしく明るい色を選んで、たくさんのお花を作ってみてください!
気温が上がって暖かくなると、子どもとのお散歩もより楽しくなります。
春の気分を味わいながら、春の花を探してみてはいかがでしょうか?
この記事では、野山に咲く身近な花をピックアップしてご紹介。
公園や田んぼ、道端などに咲いている、身近な花をチェックしてみてくださいね。
またご家庭で春の気分を味わいたい方には、折り紙で作ることができる春の花も併せてご紹介します。
春らしく明るい色を選んで、たくさんのお花を作ってみてください!
寒さが和らいでくると、公園や野山の草むらにたくさんの花が咲き始めます。
小さくて可憐な花を探しながら歩けば、ちょっとした宝探し気分を味わえるかもしれません。
3~4月頃から咲き始める、身近な春の花をご紹介します。
オトメツバキは、ツバキ科ツバキ属の常緑低木。
江戸時代の品種改良によって生み出された椿で、花弁が多く花心がないのが特徴です。
椿というと大輪の華やかな姿を想像しますが、オトメツバキは丸みを帯びた中輪種です。
淡いピンクカラーがぽつぽつと咲く様子は、「オトメ」の名前にふさわしい可憐な雰囲気があります。
「大きくなりすぎない」「寒さに強い」などの点を好んで植える方が多く、個人宅の生垣や公園・神社などで目にすることが多いでしょう。
ハルジオンは、「春紫菀」と書くキク科の多年草(2年以上同じ株から花を咲かせる植物)です。
白やピンクの花を持つ可憐な花ですが、繁殖力が極めて強いことで有名。
空き地や公園・道端などどこにでも生えていて、「貧乏草」という別名もあるんですよ。
ハルジオンが見られるのは、4~6月頃です。
よく似た種に「ヒメジョオン」がありますが、ハルジオンの方が小ぶりでつぼみが下を向くなどの違いがあります。
川岸や田んぼなどで鮮やかな黄色い花を咲かせるアブラナは、春を代表する花の一つ。
アブラナ科アブラナ属の二年草(種をまいて花が咲くまでに1年以上かかり、2年以内に枯れる植物)で、古来食用や油を取るために栽培されてきました。
アブラナの特徴は、成長段階で名称が変わること。
葉が青く若いときは「青菜」、花が咲くと「菜の花」、種になると「菜種」などとよばれます。
ただし植物学的には「菜の花」なるものは存在しません。
菜の花はアブラナ科の植物の総称なので、大根・白菜・水菜・ブロッコリーなどの花も「菜の花」なんですよ。
ホトケノザは、シソ科オドリコソウ属の一年草(種をまいてから枯れるまでのサイクルが1年の植物)。
紫色の小さな花と、仏様の台座にも例えられる、変わった形状の葉っぱが特徴です。
春の七草にも同じ名前があるので、「お正月明けに食べた!」と思った方も多いかもしれません。
しかし春の七草のホトケノザは、「コオニタビラコ」という多年草です。
同じキク科ですが別物なので、誤って口にしないよう注意してくださいね。
ホトケノザもハルジオンと同様に繁殖力が強く、どこにでも生えています。
道端や畑の近くなど注意して見れば、高確率で見つかるでしょう。
タンポポは、キク科タンポポ属の多年草です。黄色く鮮やかな花が特徴で、ギザギザの葉っぱが放射線状に広がっています。
白い花を付ける「シロバナタンポポ」という種もありますが、白いタンポポは関東より東の地方ではあまり見られません。
タンポポの花は、細いたくさんの花びらで構成されているように見えますよね。
しかし細い花びらに見えるのは、全て花です。
つまりタンポポは、たくさんの細い花が集まってできている花なんですよ。
現在日本で見られるタンポポのほとんどは、外来種の「セイヨウタンポポ」なのだそう。
日本固有種の「ニホンタンポポ」は非常に少なく、見られるのは3~5月のみです。
セイヨウタンポポと二ホンタンポポの違いは花の下にある総苞片(そうほうへん)という緑色の部分が反り返っているかどうかです。
キランソウは、シソ科キランソウ属の多年草です。
短い茎が地面を覆うように広がるのが特徴で、花茎の短い紫色の花がポツポツと咲きます。
日本全国どこにでも咲いているので、あぜ道・道端・河岸など、さまざまな場所で見られるでしょう。
キランソウの特徴は、薬効があるといわれること。
古くは薬草として重宝されており、「イシャイラズ」「イシャダオシ」「ジゴクノカマノフタ」などの別名もあります。
「地獄の釜のフタ」と聞くと恐ろしい名前ですが、「地獄へ通じる釜にフタをするほど薬効がある」として、このように呼ばれるようになったのだとか。
このほか、弘法大師が「この草は薬になる」と教えたという故事にちなみ「弘法草」という呼び名もあります。
ウマノアシガタは、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草です。
漢字では「馬の脚形」と書き、馬の蹄を守るために付けられた金具に因んで名付けられたといわれています。
花は鮮やかな黄色をしていて、5枚の花びらを持つのが特徴です。
ウマノアシガタは日当たりがよく乾燥した場所を好むため、春の土手や道端などで見ることがあるかもしれません。
ただしこの花を見つけても、触れるのは避けましょう。
葉や茎には有毒成分が含まれていて、汁に触れると皮膚の弱い子どもなどはかぶれることがあります。
誤って口に入れると嘔吐などの症状が出ることがあるので、見るだけにしてくださいね。
オオイヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属の多年草です。
花の色は淡いブルーをしていて、道路や公園、畑などに多く見られます。
2~5月頃まで長く楽しめる花ですが、太陽の光がないと咲けません。
ぜひ太陽がさんさんと照る日中にお出かけしましょう。
鮮やかなグリーンと淡いブルーの組みあわせは、何ともいえない可憐な美しさがあります。
花が咲く様子は星にも例えられ、「星の瞳」というかわいい別名もあるんですよ!
カタクリは、ユリ科カタクリ属の多年草です。
春が来ると紫色の美しい花を咲かせますが、成長が非常に遅い花として知られています。
発芽から開花まで、なんと7~8年もかかるのだそうです。
カタクリはかつて東京近郊にもたくさん咲いていましたが、土地開発によって自生地は減少しています。
たくさんの花を見るためには、寒冷地の山や山に近い地方に出掛けないと難しいでしょう。
なおカタクリの名前の由来は諸説ありますが、「葉っぱが栗の葉に似ていたため」とする説が有力です。
民間療法では薬草として重宝され、江戸時代にはデンプンを葛湯にして飲んでいたそうです。
ヤマブキソウは、ケシ科クサノオウ属の多年草です。
湿った場所を好むため、道端などで見るのは難しいかもしれません。
ヤマブキの花に似ていることから「ヤマブキソウ」と呼ばれますが、ヤマブキはバラ科の落葉低木。
両者は全くの別物です。
ヤマブキソウの開花時期は4~6月頃で、草丈は約30cmほど。
ギザギザの葉っぱを付けた茎先に、4枚の花弁を持つレモンイエローのかわいい花が咲きます。
ただしかわいいのは見かけだけで、アルカロイドを含む毒草です。
口にすると嘔吐・しびれなどの症状が起こるので、くれぐれも誤飲しないよう注意してくださいね。
フデリンドウはリンドウ科リンドウ属の二年草です。
花の様子が筆に似ていることからこの名が付いたといわれ、3月頃になると青紫のかわいい花を咲かせます。
日中以外は花を閉じてしまうので、明るい時間に探しに行きましょう。
リンドウの仲間の植物はたくさんありますが、フデリンドウは特に小さいことが特徴です。
大きさは約5cmほどで、大人の小指くらいしかありません。
野山を歩くときは、足元に注意しながら探しましょう。
春の散歩を楽しんだら、ご家庭でも春の花を作ってみましょう。
ASOPPA!に掲載されているレシピから、春におすすめの折り紙をご紹介します。
春の花といえば、外せないのがチューリップ!
華やかな色・かわいい形状は、子どもから大人まで大人気です。
親子で作るのにおすすめなのは、定番のチューリップをちょっとアレンジした折り方。
完成したら画像のように花束にしたり、画用紙に貼ったりして楽しんでくださいね。
丸く黄色い花がかわいいタンポポも、誰もが連想する春の花です。
ご紹介するのは、ハサミを使って切込みを入れる折り方。
「うちの子にはまだちょっと難しい……」という年齢なら、大人が手伝ってあげてくださいね。
日本の春を代表する桜は、折り紙で作りやすい花。
たくさん作って画用紙などに貼ると、おうちでもお花見気分を楽しめそうですね!
切り方を変えれば、身近にあるたくさんの花を折り紙で表現することができます。
赤やピンクの華やかな折り紙もすてきですが、オオイヌノフグリやフデリンドウをほうふつとさせる青や紫の折り紙を使うのもおすすめですよ。