4月1日といえば、エイプリルフール!
エイプリルフールには、楽しいうそをついてもよいことになっています。
海外では、大企業や各種メディアなどが積極的に参加して、お祭りのような盛り上がりを見せることも。
近年は日本でも、企業公式のSNSなどがリアルな雰囲気たっぷりのうそを披露しています。
この記事では、エイプリルフールの起源や日本でのエイプリルフール、さらにはエイプリルフールのルールをご紹介。
エイプリルフールの楽しいエピソードもご紹介するので、ぜひチェックしてみてください!
4月1日といえば、エイプリルフール!
エイプリルフールには、楽しいうそをついてもよいことになっています。
海外では、大企業や各種メディアなどが積極的に参加して、お祭りのような盛り上がりを見せることも。
近年は日本でも、企業公式のSNSなどがリアルな雰囲気たっぷりのうそを披露しています。
この記事では、エイプリルフールの起源や日本でのエイプリルフール、さらにはエイプリルフールのルールをご紹介。
エイプリルフールの楽しいエピソードもご紹介するので、ぜひチェックしてみてください!
「エイプリルフールにうそをつく」という習慣は、欧米を中心に世界各地で行われています。
起源についても諸説あって、どの国が始まりなのか分からない状態です。
さまざまある、エイプリルフールの起源をご紹介します。
フランスのエイプリルフールの始まりは、1564年だといわれます。
この年は、当時の国王「シャルル9世」が暦を太陽暦に変えた年です。
当時のフランスでは、新年は春分の直後である「4月1日」と定められていました。
しかし暦の変更により、新年は1月1日へと変更に。
これに反発した人々が大きな騒ぎを起こし、処刑される人も出てしまったそうです。
フランスではこの悲しい日を忘れないため「エイプリルフール」が始まったといわれています。
現在のフランスのエイプリルフールは、「ポワソン・ダブリル(Poisson d’Avril)」と言ってお祝いするのが定番です。
ポアソン(Poisson)は「魚」、ダブリル(d’Avril)は「4月」を意味します。
なぜ魚なのかというと、あまり利口ではないと考えられていた鯖(サバ)が4月になると簡単に釣れ、4月1日にサバを食べさせられた人のことを「4月の魚」といって小バカにしたことが由来とされています。
4月1日になるとスイーツショップには魚のかたちをしたかわいいパイやケーキが並び、たくさんの人でにぎわうのだそうですよ!
イギリスでは、「オークアップルデー」がエイプリルフールの起源だといわれています。
オークアップルデーは、1660年5月29日の王政復古をお祝いする記念日です。
この日国民は、オークの実や小枝を身に着け、国王への忠誠を示しました。
オークに因むものを身に着けていない人は、からかわれたりバカにされたりしたのだそう。
「人をからかう」というスタイルが、現在のエイプリルフールに引き継がれているのではといわれています。
イギリスのエイプリルフールは、「うそをついてよいのは午前中まで」とするのが決まりです。
インドがエイプリルフールの起源ではといわれることも多々あり、それは「揶揄節(やゆせつ)」が関係しているそうです。
その昔インドの僧侶たちは、3月25日から修行に勤しんでいました。
僧侶たちが厳しい修行から解放されるのは、4月に入ってから。
この修行から解放される日を揶揄節といいます。
修行が終わった僧侶たちは抑圧した状態から解き放たれ、お互いにふざけあったりからかいあったりしていたのだそうです。
これが西洋にも伝わって、エイプリルフールになったのではとする説があります。
16世紀半ばのローマ教皇「グレゴリー13世」がエイプリルフールの起源を作ったともいわれています。
グレゴリー13世は、先のフランスと同様、現在の「太陽歴(グレゴリオ暦)」を初めて採用した人です。
暦が太陽歴になったことで、新年は4月1日から1月1日となりました。
しかし、暦の変更を知らない人・知っていても従わなかった人も当時はたくさんいたのだとか。
いつまでも4月1日をお祝いし続ける人たちを見て、多くの人はからかったりバカにしたりと大いに盛り上がりました。
これがエイプリルフールの起源となり、広くヨーロッパ全土やアメリカに伝わったといわれています。
日本のエイプリルフールは、西欧から伝わりました。
それでは早速、その始まりや内容を見ていきましょう。
現在のように「うそをついてからかう」という習慣が伝わったのは、大正時代といわれています。
エイプリルフールはそのまま日本語に訳され、「四月馬鹿(しがつばか)」などとよばれました。
しかしエイプリルフールが伝わる以前の日本では、4月1日を「不義理(ふぎり)の日」としていました。
不義理の日とは、人をだますのではなく「不義理をしてごめんなさい」と詫びる日です。
江戸時代の人々は、4月1日になると、しばらく連絡を取っていない人や義理を果たせていない人に連絡を取り、お詫びを伝えたといわれています。
人をからかって楽しむエイプリルフールよりも、こちらの方が日本人らしい習慣かもしれませんね。
その不義理の日と四月馬鹿が入れ替わったのは、徐々にいつの間にかということらしいです。
日本では「うそをついてよい」などと言われますが、欧米では「lie(うそ)」とは言いません。
「prank(悪ふざけ)」「joke(冗談)」などと表現し、深刻なうそは忌避される傾向にあります。
家庭でちょっとしたエイプリルフールを楽しむなら、子どもにもルールやマナーを教えてあげましょう!
エイプリルフールに守りたいルールをご紹介します。
エイプリルフールのネタは、笑えるものであることが大前提です。
聞いた人が不快になったり、悲しんだりするネタは控えましょう。
子どもには、「みんなが楽しくなる、笑えるジョークを考えようね」と伝えてくださいね。
エイプリルフールのジョークは、その場で笑ってサッと終えられるものがベストです。
計画的に練り上げた楽しいジョークも、長く引っ張りすぎると深刻度が上がります。
だまされた方は、「影で笑ってバカにしていたのか……」とショックを受けるかもしれません。
エイプリルフールでジョークを楽しむときは、イギリス式で「午前中まで」などとするのがおすすめです。
エイプリルフールは世界各地で行われていますが、「エイプリルフールNG」とする地域もあります。
例えばイスラム圏では、うそをつくことは堅く禁じられています。
「エイプリルフールだから」とジョークを言っても、相手は不快に感じるかもしれません。
また中国は、「エイプリルフールという文化が自国の価値観に合わない」として、国民に自粛を求めています。
他国の方とエイプリルフールで盛り上がりたいときは、相手の文化や考え方を尊重してくださいね。
エイプリルフールになると、さまざまな企業・テレビ局などがうそのニュースや広告を流します。
中でも有名なのは、イギリスの国営放送・BBC(英国放送協会:British Broadcasting Corporation)です。
BBCのエイプリルフールのジョークから、有名なものをご紹介します。
こちらは1957年の4月1日に放送された偽ニュース。
BBCは、スイスの農場にある「スパゲッティの木」が大豊作となったと伝えました。
意外なことに、スパゲッティが収穫される様子を見た多くの人が、このニュースを信じたのだとか。
テレビ局には「どうやったらスパゲッティを栽培できるか」と問い合わせが殺到したそうです。
1975年の4月1日放送されたのは、「10進法の時間」が採用されたというニュースです。
ニュースでは、1分が100秒、1時間は100分、1日は20時間になると伝えられました。
もっともらしいニュースに、多くの視聴者が混乱したそうです。
1984年の4月1日には、ロンドン動物園でヒマラヤからの不思議な生き物「リルパ・ルーフ」がやって来たというニュースが流れました。
リルパ・ルーフとは、毛むくじゃらの二足歩行の生き物。
見たこともない動物に、多くの人が興味津々です。
リアルな映像とレポートに、だまされた人が続出しました。
2008年4月1日のニュースで話題となったのは、空飛ぶペンギンの映像。
「進化の奇跡」というドキュメンタリーの体で発表されたため、信じる人が続出したそうです。
本当にペンギンが飛んでいるかのような映像は、イギリスだけではなく世界各国で大きな話題を呼びました。
エイプリルフールになると、各企業の公式SNSがユニークなうそを披露して話題となります。
「これ、ホント?」とたくさんの人々を困惑させた、企業のエイプリルフール投稿をご紹介します。
全国にコンビニを展開する「ファミリーマート」。
大人気のファミキチがフラッペになりました!
……といううそを発表し、大きな話題に。
見た目はそのままファミチキで、どんな味なのか気になりますね。
ひんやりジューシーなファミチキフラッペについて、「飲めそう」「ホントに発売してほしい」などの声が集まりました。
洗口液「モンダミン」を販売するアース製薬。
エイプリルフールには「モンダミン めっちゃにんにく」を発売したと発表しました。
口をゆすぐと、にんにくの香りが口いっぱいに広がるそう!
パンチの強いジョークに、「紀文」の公式Twitterも「めっちゃ欲しい」と反応しています。
こちらは2017年のツイート。
話題となった映画「君の名は」にちなみ、両企業の公式アカウントが入れ替わる……というジョークを発信しました。
公式同士のやり取りに、SNSは大盛り上がり。
楽しいエイプリルフールとなりました。