4月に入り、刺すような冷たい空気はすっかりどこかへ行ってしまいました。
ぽかぽか陽気に誘われて、お出掛け気分が盛り上がっているご家庭も多いのではないでしょうか?
心地よい春、表に出たくなるのは人間だけではありません。
動物や昆虫、は虫類などを目にする機会も増えてきます。
この記事では、春頃から目にする機会が増える危険な生き物をご紹介。
身の回りにいる危険な生き物をチェックしてみましょう。
なお、は虫類や昆虫類もラインナップしていますので、苦手な方はご注意ください!
4月に入り、刺すような冷たい空気はすっかりどこかへ行ってしまいました。
ぽかぽか陽気に誘われて、お出掛け気分が盛り上がっているご家庭も多いのではないでしょうか?
心地よい春、表に出たくなるのは人間だけではありません。
動物や昆虫、は虫類などを目にする機会も増えてきます。
この記事では、春頃から目にする機会が増える危険な生き物をご紹介。
身の回りにいる危険な生き物をチェックしてみましょう。
なお、は虫類や昆虫類もラインナップしていますので、苦手な方はご注意ください!
春になると、動物たちも冬眠から目覚めます。春の危険な動物を見ていきましょう。
日本に生息するクマは、本州以南の「ツキノワグマ」、北海道の「ヒグマ」の2種類です。
環境省によると、クマによる人身被害は4月頃から発生し始めるのだとか。
2020年は、ツキノワグマによる人身被害件数が全国で150件以上にも上っています。
春のクマが危険なのは、冬眠から目覚めたばかりでお腹を空かせていることや子グマを産んだメスが神経質になっていることなどが原因です。
山菜取りで山に入るときは、周囲への注意を怠らないようにしましょう。
クマ被害を避けるポイントは、「出会わないこと」です。
クマの足跡やフンを見かけたらすぐに逃げる・子グマを見たらすぐに逃げる・クマが活動する朝や夕方は山に入らないなどを徹底してくださいね。
日本に生息するイノシシは「ニホンイノシシ」です。
オスの中には、100kgを超える大きな個体も少なくありません。
オスもメスもキバがあり、突進を受けたことによる失血死の事例もあります。
イノシシは本来臆病な性格で、むやみやたらに襲いかかってくることはありません。
ただし春は、かわいい「うり坊」を連れたイノシシが散見されます。
子連れのイノシシは警戒心が強く、非常に危険です。
イノシシについても、「出会わないこと」が重要となります。
運悪く出会ってしまっても、背中を見せるのは控えましょう。
イノシシは追い掛ける本能があるので、背中に突進されてしまいます。
食べ物があればすぐに捨て、目を合わせたままゆっくりと後退してください。
また自動車も、大きなイノシシの突進を受けると大破します。
山道を車で走るときも、周囲の様子に注意が必要です。
春にお出掛けするときは、海の生き物にも注意が必要です。
春の海に生息する危険な生き物を紹介します。
アイゴは下北半島以南の岩礁域などに生息する、スズキ目アイゴ科の海水魚です。
磯釣りなどでよく釣れますが、釣り人の間では敬遠されます。
アイゴに注意が必要なのは、背ビレ、尻ビレ、腹ビレの棘に毒腺があるためです。
棘が刺さると、数時間から数週間痛みが続くこととなります。
アイゴの外見的な特徴は、背ビレや尻ビレなどがトゲトゲしていること。
体長は25~30cmほどで、平べったい形状です。
「強烈に磯臭い」といわれるケースが多いので、臭くてトゲトゲした魚を釣り上げたときは注意してください。
カツオノエボシは、春から夏の海岸に転がっている青くブヨブヨした生き物です。
クラゲのように見えますが、その正体は「ヒドロ虫」です。
たくさんのヒドロ虫が集まって、「カツオノエボシ」という群体を形成しています。
浮袋部分は10cm程度ですが、触手は10~30mもの長さがあります。
カツオノエボシが危険なのは、触手に強力な毒があるためです。
刺されると電気ショックを受けたような、ビリビリと激しい痛みを感じます。
患部は炎症を起こしてひどく腫れ、激痛が長く続くでしょう。
カツオノエボシに2度刺されると、アナフィラキシーショックを起こす恐れもあります。
意識障害や呼吸困難によるショック死のリスクもあるので、早急な医療機関の受診が必要です。
カツオノエボシが恐ろしいのは、死んでいても毒が消えないこと。
触れると毒が発せられる仕組みになっているので、死んでいるカツオノエボシにも絶対に触ってはいけません。
春になると、は虫類も続々と活動を始めます。
ヘビなどは危険を感じると噛みつくことがあるため、むやみに触らないよう注意が必要です。
春の危険なは虫類をご紹介します。
ニホンマムシは、北海道から九州まで幅広く生息する、トカゲ目クサリヘビ科のヘビです。
左右に楕円形の暗色斑があり、全体的に赤茶がかった色をしています。
体長は個体差がありますが、40~65cmです。
ニホンマムシは、5月頃から水田などで見られるようになります。
夜行性ではありますが、田んぼのそばでとぐろを巻いていることが多いのだとか。
気付かずに踏むと、噛まれる恐れがあります。
マムシの毒は「出血毒」で、噛まれると血管の細胞が壊れます。
放置すると死に至るケースもあるため、噛まれた場合は早急に医療機関を受診しましょう。
ヤマカガシは、本州・四国・九州などに生息する、有鱗目ナミヘビ科のヘビです。
模様は地域によって異なりますが、アオダイショウ(※)などと比べると鮮やかな色味をしています。
赤色、黄色や黒色の斑紋があるヘビを見かけた場合は注意しましょう。
※アオダイショウは無毒ですが、雑菌などはあるため、噛まれた場合はしっかり消毒等の処置をしましょう。
ヤマカガシは、日本のヘビの中で最も強い毒を持ちます。
毒の種類はマムシと同じ「出血毒」ですが、強さはマムシの約4倍もあるのだとか。
噛まれると出血が止まらなくなったり、急性腎不全になったりするケースがあります。
2017年には小学生がヤマカガシに噛まれ、意識不明の重体となった事例もありました。
ヤマカガシもマムシと同様に臆病で、自分から攻撃することはまれです。
見つけた場合は近寄らず、そっと距離を取りましょう。
春になり暖かくなってくると自然が豊かなところへもお出掛けしたくなります。
森の中や山などで出会う生き物として危険な両生類をご紹介します。
春になると冬眠から目覚めたヒキガエルが産卵に向けて動き出します。
ヒキガエルは普段は水辺ではなく、雑木林や公園、民家の庭などに生息しています。
産卵の時には池などに集まってきます。
このヒキガエルは目の後ろ辺りにある耳腺と呼ばれる器官から毒を分泌します。
触れると炎症を起こしたり、目や口に入ると幻覚・嘔吐・下痢・心臓発作などを引き起こしたりし、最悪の場合は死に至ります。
ただし、ヒキガエルは他のカエルと比べ動きが非常に遅いため、人間から触れに行かなければ基本的には危険は少ないです。
動きが遅いからと捕まえようとすると毒液を発射されることもありますので、ご注意ください。
春の草むらなどでは、ハチや毛虫に注意が必要です。
特に肌の弱い子どもは、草むらや木の下を歩くときには皮膚を出さない方がよいでしょう。
それでは、春の危険な昆虫をご紹介します。
春は、スズメバチの女王バチが巣作りを行う時期です。
草むらなどで遭遇する機会もあるため、十分に注意しなければなりません。
女王バチの特徴は、体が大きいこと。
一般的なスズメバチよりも、一回りは大きいといわれます。
1匹のみでぶんぶん飛んでいる大きなスズメバチを見つけたら、女王バチだと考えてよいでしょう。
女王バチは攻撃性が低く、自ら攻撃してくることはまれです。
ただし家の近くで頻繁に目にするようになった場合は、巣作りをしている最中なのかもしれません。
放置するとスズメバチの巣ができて、スズメバチの大群に出会う可能性が高くなります。
不安な場合は、なるべく早めに業者に相談するのがおすすめです。
■スズメバチについてもっと知りたい方はコチラ
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チャドクガは、主にツバキ科の葉っぱを食い荒らす毛虫です。
春から夏にかけて大量発生することが多く、その毛に毒が含まれています。
春先の樹木の葉っぱにフサフサした毛虫がたくさん付いていたら、チャドクガだと考えてよいでしょう。
チャドクガで気を付けたいのは、毛そのものに毒があることです。
毛は風によって飛んでいくので、チャドクガがいない場所でも被害に遭う恐れがあります。
チャドクガの毛が肌に付くと、痒みや痛みを発症します。
1回目より2回目・3回目の方が症状はひどくなり、ひどいケースでは発熱やめまいに襲われることもあるそうです。
思い当たる節がないのに、子どもの肌がかぶれていたり痒がったりするときは、チャドクガの毛が原因なのかもしれません。
チャドクガのいる場所を突き止めて、近寄らないようにすることが必要です。