今までと同じように買い物をしているのに、なぜかお金が無くなるスピードが早い。レジのお会計で金額を聞いて「えっ!?」と思った事がある。毎月のようにニュースで流れる「来月から値上げします」という物価上昇のお知らせに頭を抱えている……などなど。最近の値上げラッシュで同じように悩んでいる人もきっと多いはず。特に食費は育ちざかりの子どもがいたり、家族が多かったりするとなかなか削るのは難しい部分ですよね。今回は、物価上昇に立ち向かうすべての人におすすめの節約メニューをご紹介します。
節約の味方の食材を選ぶ!
さまざまな商品が値上げしている中、値上げの波にのまれていない優秀食材を知ることが節約メニューを作る第一歩。例えばもやし、豆腐、きのこ類は値上がりしていません。もちろん、それだけを食べればいいというわけではありませんが、できるだけ毎日の献立に取り入れることで食費をセーブする事が可能です。
他にも冷凍野菜などを上手に使うのもおすすめ。多少は値上げの波にのまれている冷凍野菜ですが、スーパーの安売りなどお買い得なタイミングで購入しておけばストックしておく事ができます。
ブロッコリーを使った節約メニュー
ブロッコリーは食物繊維やビタミン、ミネラル(カリウム、鉄)の含有量が豊富な食材です。ブロッコリーは冷凍食品なら安定した価格で販売されているので節約メニューにピッタリの食材。ローソンストア100ならば使い切りサイズが108円で購入できますし、業務スーパーやコストコなら大容量のブロッコリーをロープライスで購入できますよ。
ブロッコリーと鶏もも肉のうま塩炒め
メイン料理にもピッタリの「ブロッコリーと鶏もも肉のうま塩炒め」は、調理時間もかからず味付けも簡単な、お手軽時短&節約メニュー。
まず、ブロッコリーをあらかじめ茹でておきます。冷凍ブロッコリーは電子レンジで解凍してもOK(時間やワット数は袋に書いてある通りで大丈夫です)。次に一口サイズにカットした鶏もも肉とオリーブオイル、塩をジップ袋などに入れて揉みこみ、10~20分程放置。味がなじんだらフライパンで炒め、鶏肉に火が通ったところでブロッコリーを加えてさっと炒めます。最後にブラックペッパーで味を調えれば完成!
シンプルな味付けですが、お米と相性の良いおすすめメニューです。鶏肉もお手軽価格なのでコスパも大満足!
ブロッコリーとツナ缶のポン酢和え
子どもも食べやすいブロッコリーメニューの「ブロッコリーとツナ缶のポン酢和え」。茹でたブロッコリーにツナ缶・ポン酢を和えるだけで完成します。大きいブロッコリーは食べやすいサイズにカットしてくださいね。サラダの代わりにもおすすめです。鰹節をプラスするとさらに旨味が増しますよ。ツナ缶は日持ちするので価格が安い時にストック購入もできます。
ブロッコリーの塩昆布和え
「ブロッコリーの塩昆布和え」は副菜にもおすすめの簡単節約メニュー。食べやすいサイズにカットし、茹でたブロッコリーと塩昆布をジップ袋などに入れて揉みこむだけで完成します。
「あと1品足りない……」そんなときもあっという間に完成します。難しい味付けなどもないので失敗しません。塩昆布の量はお好みでOKです。
えのきを使った節約メニュー
物価が高騰している中でも値上げせずに販売されている食材の1つがキノコ類。特にえのきは100円以下で販売されているスーパーも多く、1袋でたっぷり入っているので節約メニューを作るときは外せないおすすめの食材です。えのきにはヘモグロビンを形成する鉄分や整腸効果のあるβ-グルカンが含まれています。カロリーもあまり高くないのでダイエット中の女性にも人気の食材です。
エノキムチ
「エノキムチ」は白米が止まらない! ごはんのお供にピッタリの1品です。ごま油でえのきともやしを炒め、鶏ガラスープの素をプラスします。もやしとえのきに火が通ったら市販のキムチを加えてさっと炒めて完成です。キムチ単体で食べるよりも辛さがマイルドになるのでとても食べやすいですよ。もやしも節約食材なので材料費が安いのも魅力的です。
えのきの豚バラ巻き
「えのきの豚バラ焼き」は、その名の通りえのきに豚バラをくるくる巻いて焼くだけの簡単節約メニュー。食べ応えもあり、メイン料理にもおすすめです。豚バラから出る脂で充分調理できるため、最近価格が上昇している油を使う必要がありません。味付けはポン酢、砂糖、みりんで作ったタレ。歯ごたえのあるえのきはしっかり噛むので満腹感もアップします。お弁当のおかずにもピッタリ!
豚えのき
「豚えのき」は整腸効果の期待できるえのきがたっぷり入っているため、腸活メニューとしても話題。お財布にも体にも優しいうれしいメニューです。
ごま油で豚肉→えのきの順で炒め、火が通ったら鶏ガラスープの素で味付けをします。最後にポン酢を加えれば完成。お好みで小ねぎをプラスすれば彩りもよく、さらにおいしくなりますよ。
鶏むねミンチ肉を使った節約メニュー
鶏むね肉は、スーパーのお肉コーナーの中でも特に値段が安い食材です。鶏むね肉は高たんぱく、低糖質、低脂質の食品で、ビタミンB6やイミダペプチドなど、ダイエットに役立つ栄養素を豊富に含んでいるので、体重や体型をコントロールしたい人にも人気。
ただ、調理方法によって鶏むね肉はパサついてしまう事もあるため、ジューシーさが足りないと感じて敬遠する人もいます。そこでおすすめなのが鶏むねのミンチ。調理もしやすく、値段も安い! パサつきもあまり気にならず、おいしく節約できるとっておきの食材なんですよ。
鶏むねミンチのナゲット
子どもにも大人気の「鶏むねミンチのナゲット」は、安価でたくさん作れるのでパーティーメニューにもピッタリですよ。
鶏むねミンチ、生姜とにんにく(チューブのものでOK)、コンソメ(顆粒がおすすめ)、片栗粉、溶き玉子を合わせてこねます。ジップ袋などに入れてこねてもOK。サラダ油を1~2cmほどフライパンに入れ、1口サイズに成形したナゲットのタネを焼き上げれば完成です。
コンソメを入れることでナゲット自体にしっかり味がついて美味しいですよ。ケチャップやマヨネーズをつけて味変するのもおすすめです。
とりつくねバーグ
「とりつくねバーグ」は、あっさりとした味で老若男女問わず食べやすい節約メニューです。鶏むねミンチ、刻んだ大葉、塩・コショウ、玉子、細かくくだいた麩を混ぜ合わせてハンバーグのように焼き上げます。麩はハンディチョッパーなどを使うと簡単に細かく調理できますよ。味付けはポン酢のみ(少し砂糖を加えてもOK)。大根おろしなどを添えるとよりおいしく仕上がります。
鶏ミンチの巾着煮
油揚げに鶏ひき肉を詰めた「鶏ミンチの巾着煮」。油揚げに詰めるタネは鶏むねミンチ、きのこ類やひじき、人参、枝豆などお好みの具材でOKです。今回筆者は鶏むねミンチと細かく刻んだえのき、うずらの玉子を詰めました。
油抜きをした油揚げにタネを詰め込み、爪楊枝で口をふさぎます。水、めんつゆ、みりんで作った出汁でじっくり煮込めば味がしみた巾着煮が完成します。煮込むことで鶏むね肉のパサつき感も感じません。手間がかかるように見えるメニューですが、意外と簡単に作れる節約メニューです。
まとめ
最後に数々の節約にチャレンジしてきた筆者おすすめの食費節約方法をこっそりご紹介……。月曜日など決まった曜日に、給食のように1週間分の献立を考えてメニュー表を作ると無駄なく買い出しができて節約になりますよ。
文/丸山寛子