子どもをプールに連れて行く前に絶対見てほしい…… 過去の事例から見るプールの危険性と対策

公開日:2023/07/05

子どもをプールに連れて行く前に絶対見てほしい…… 過去の事例から見るプールの危険性と対策

まもなくやってくる暑い夏。

海や川など、楽しいレジャーも目白押しですよね。

 

それに伴い、夏になるとニュースでたびたび目にするのが水難事故。

割合としては海や川での事故が多いですが、プールにも思わぬ危険が潜んでいるため、子どもが遊ぶ時には十分な注意が必要です。

 

今回は、プールを楽しむ前に知っておきたい、プールの危険性や溺水事故に遭わないための対策を紹介します。

毎年多く報告されている水難事故の割合

夏は海や川のレジャーを楽しめる季節ですよね。

しかし、悲しいことに毎年水難事故が起きています。

 

海や川で起きる事故が全体の9割を占め、1割程度がプールで起きる事故。

件数としては少ないため、「プールなら安心して遊ばせられる」と思っている人もいるかもしれません。

しかし決して安心してはならず、子どもをプールで遊ばせる時には注意が必要です。

 

参考:警察庁 

プールに行く前に知っておきたい、溺水事故の恐ろしさ

溺水事故はちょっとしたことでも起きてしまう他、発見が遅れるといった恐ろしさがあります。

プールを利用する前に、事故の原因や恐ろしさを理解しておきましょう。

子どもは浅いプールでも溺れてしまう

子どもが溺れるのは深さのあるプール、と思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、子どもの膝下くらいの深さ、極論数センチの深さであっても、顔に水がつき鼻と口が塞がれて息ができなければ溺れてしまいます。

なぜなら、子どもは水に顔がついてしまうと今自分の身に何が起きているのかが判断できず、パニックになってしまうためだそうです。

たとえ浅いプールであっても決して油断はできません。 

子どもは静かに溺れてしまう

溺水と聞くと、水面でバタバタともがき苦しむ様子を想像するかもしれません。

しかし、子どもの場合は異なります。

 

子どもは、溺れて気管に水が入ってしまうと声が出にくくなり、大声で助けを求めることができません。

また上記と同様、状況判断がうまくできないため、溺れていたとしても自分の身が危険であることが分からず、声を出さずに静かに溺れてしまう場合があります。

 

参考:アウトドアハッカーYahoo!ニュース防災新聞防災新聞 

プールの溺水事故に遭わないための対策

プールでの溺水事故を防ぐためには、体調管理・監視・ルールの遵守などが大切です。

①プールに入る前にしっかり準備運動をする

プールに入る前にしっかりと体を動かすことが大切です。

特に運動に慣れていないと、プールに入っている時に足がつって溺れてしまう場合があります。

 

入水前に少し体を動かすだけで、血液が全身に送られて心肺機能が活発に。

自身の運動能力を発揮できるのはもちろん、ケガや事故の防止につながるでしょう。

②体調が万全か確認する

体調面に少しでも不安がある時はプール遊びはやめておきましょう。

体調が悪いと動作が鈍くなってしまい、普段普通にできていることでも難しく感じる場合があります。

その他、寝不足、疲れがある、お腹が空いているといった状況でも同様です。

 

自分自身で体調面の判断ができない子どもの場合は、親が子どもの体調をしっかりと見て、プールに入れるかどうかを判断してください。 

③利用するプールが子どもに適しているか確認する

施設によっては、さまざまなコースや水深のプールがありますよね。

必ず自分の子どもの年齢・身長に見合ったコース・プールを利用しましょう。

少しでも体に合っていない場所で泳ごうとすると、溺れるなど事故につながることがあります。

④子どもから目を離さない

子どもからほんのちょっと目を離した隙に事故が起きる可能性も。

特に、複数の子どもを連れてプール遊びをする場合、片方の子どもを見ているともう片方の子どもに目がいきにくいものです。

 

また、浮き輪を持たせているから安心とは言い切れません。

浮き輪を持って泳いでいたとしても、他の遊泳者とぶつかって溺れてしまうケースも考えられます。

必ず親の目・手が届くところで子どもを遊ばせるようにしましょう。

定期的に声がけするのも良いですよ。

⑤適宜休憩・水分補給をする

プール遊びは楽しく、ついつい長く遊んでしまいがち。

水中は思った以上に体力を使うので、自身の認識以上に疲れてしまいます。

こまめに「休憩しよう」と子どもに声がけし、体をしっかりと休ませてください。

 

水の中にいても体の水分が失われていくため、休憩時は体を休ませるだけではなく水分補給も必ず行いましょう。

⑥施設のルールを守る

施設の中には、飛び込みや潜水を禁止している施設があります。

事故の可能性を考えてルール化されているので、事故防止のためにはきちんと守りましょう。

 

参考:防災新聞ソトアソビスクールガボスイミングスクール公益財団法人日本ライフセービング協会スポランド 

過去の事例から見る、プールでの事故対策

過去に起きたプールでの事故を教訓とし、繰り返さないようにしましょう。

①浅い水深での溺水事故

引用:毎日新聞 2014年3月24日

神奈川県大和市の学校法人西山学園「大和幼稚園」で2011年7月、園児の伊禮貴弘君(当時3歳)がプール遊び中に水死した事故で、業務上過失致死罪に問われた元担任教諭に対し、横浜地裁は24日、求刑通り罰金50万円の判決を言い渡した。毛利晴光裁判長は「園児の安全配慮に対する認識や自覚が乏しく、幼稚園教諭としての基本的注意義務に違反した」と述べた。一方で判決は「被告は新任で、プール内で園児らの安全を守るための教育や指導をほとんど受けていないのに、単独で活動を担当させられていた」と園側の安全管理態勢の不十分さも指摘。その上で「起訴内容を認め反省の態度を示している」とした。判決によると、平被告は11年7月11日、屋内プール(水深約20センチ)で水遊びしていた園児11人を一人で見ていたが、監視を怠って貴弘君を水死させた。

 

 

このように、どんなに浅い水深のプールでも一瞬目を離した隙に子どもは溺れてしまいます。

お子さんをプールに連れて行く際は浅いからと油断せず、目を見張らせましょう。

②排水溝での吸い込まれ事故

引用:「ふじみ野市大井プール事故に関する報告書 ―検証と対策― 」 ふじみ野市 平成21年8月

2006年7月31日、小学2年生の女児が流水プール内の吸水口より地下水路パイプに吸い込まれて死亡する事故が発生した。検視の結果、死因は吸い込まれて脱出不可能になったことによる窒息死ではなく脳幹損傷で、急なスピードで吸い込まれ、水路壁に頭を強打し即死したものと判断された。

 

 

この事故は、プールでの痛ましい事故として記憶に残る方も多いと思いますが、一番の原因として施設側の安全対策に大きな問題がありました。

 

しかし、子どもは流水プールの吸水口など流れが大きくなっている箇所に興味が湧いてしまい、危険だと分からずに近づいてしまうもの。

 

プールに行く前に、子どもに吸水口や排水口には絶対に近づかないよう教えた上で、現地でも絶対に目を離さないようにしましょう。

まとめ

夏はプールで水遊びをさせてあげたい!と考えているパパ・ママも多いのでは?水遊びは子どもが大好きな遊びのひとつですが、危険と隣り合わせであることを理解する必要があります。

特にプール施設は監視員がいるため「ここなら安心」と少し気を抜いてしまうかもしれません。
しかし、子どもは気づかないうちに静かに溺れてしまうので、発見が遅れる場合があります。

悲しい事故を少しでも減らすために、子どもからは絶対に目を離さないようにしましょう。

文/aeca

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