インソールとは、靴の中に入れる中敷きのこと。
「靴が合わない」「歩くと疲れる」「足の裏が痛くなる」……、このような悩みのある方は、靴にマッチしたインソールを入れることで解決できるかもしれません。
プロスポーツ選手でも愛用している方は多く、自身が思うよりも重要な役割を果たすこともあります。
この記事では、インソールの必要性や種類、選び方のポイントをまとめました。
子どもがインソールを使うときの注意点についても紹介しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
インソールとは、靴の中に入れる中敷きのこと。
「靴が合わない」「歩くと疲れる」「足の裏が痛くなる」……、このような悩みのある方は、靴にマッチしたインソールを入れることで解決できるかもしれません。
プロスポーツ選手でも愛用している方は多く、自身が思うよりも重要な役割を果たすこともあります。
この記事では、インソールの必要性や種類、選び方のポイントをまとめました。
子どもがインソールを使うときの注意点についても紹介しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
靴を購入すれば、すでに中敷きは付属しています。
「わざわざインソールを買う必要ってあるの?」と感じる方もいるのではないでしょうか。
インソールを使用するメリットについて見ていきましょう。
インソールを使用すると、足裏に掛かる負荷を分散しやすくなるのがメリットです。
人間の足底には、頭から足までの全体重がずっしりとのしかかります。
足を動かすと負荷はさらに大きくなり、普通に歩いているときでも体重の約1.2~1.5倍、走るときで約2~3倍もの負荷が掛かっているそうです。
靴にインソールを取り入れれば、インソールが足裏の負荷を吸収・分散してくれます。
足裏への負担が軽減され、足の痛み・疲れを感じにくくなるでしょう。
歩行時の足運びの快適さや安定性を高めてくれるのも、インソールのうれしいポイント。
特に扁平足や浮き足(足の指が地面に付かず浮いている状態)の人は体の重心が偏りやすく、立ったときや歩くときの姿勢が安定しません。
足以外の部分に余計な力が入ってしまうことで、腰痛や肩こり・背中痛などにつながることがあります。
インソールで足裏全体をしっかりと支えれば、重心がブレにくくなりますよね。
歩く姿勢が改善され、歩きやすくなったり、腰痛・肩こり・背中痛が改善されたりといった効果が期待できます。
また立ち仕事の人は、衝撃吸収性の高いインソールを使うことで足のむくみや疲れを改善しやすくなるかもしれません。
自然なアーチを維持しているインソールを使えば、土踏まずのアーチを維持しやすくなります。
扁平足※になりにくく、足への負担を軽減することが可能です。
※偏平足:土踏まずがなくなり足の裏が平らな状態になること
年齢を重ねたり体重が重くなったりすることで、土踏まずが崩れてしまうケースは少なくありません。
土踏まずをきれいに保つため、予防的な意味でインソールを入れておくのもおすすめです。
土踏まずの役割として、以下のことが挙げられます。
バランサーとして機能する
体重を支える
飛んだり跳ねたりするときのクッションになる
体重を分散させる
土踏まずがなくなってしまうと、立ち姿勢が安定しなくなったり転びやすくなったりします。
歩きにくく疲れやすくなる・O脚になったり外反母趾になったりしやすいなど、思いがけないところに弊害が出るケースが少なくありません。
インソールで土踏まずをキープすることは、とても大切なのです!
一口にインソールといっても、種類はさまざま。
ここからは、インソールの種類についてご紹介します。
足の悩みやトラブルに合わせて使えるインソールです。
例えば以下のものは、機能性インソールに該当します。
衝撃吸収用インソール
ランニング用インソール
登山用インソール
滑り止めインソール
消臭インソール など
また近年は、足圧を測定できるインソールも登場しています。
このタイプはインソール内にセンサーが搭載されていて、足のどの部分にどのくらいの負荷が掛かっているのかを数値で把握可能です。
足圧を測定することで、トレーニング中の体重移動を正確に把握できるのだそうですよ!
足の形を矯正できるインソールです。
外反母趾や内反小趾・扁平足・モートン病(足指付け根の痛み)などに有効だそうで、医療用として販売されているものが多く、足の痛みやしびれが出ている人は症状の改善が期待できるようです。
パンプスやスニーカー・ブーツなど、靴のタイプや形状に合わせて選べるインソールです。
「パンプス用」「ブーツ用」などと書いてあるので、店頭でも見つけやすいでしょう。
特徴は商品によって異なりますが、パンプス用なら滑り止め効果が高いもの・ブーツ用なら蒸れ防止・消臭機能などが付いているものが多いようです。
また身長を高く見せたい人向けに、厚みのあるシークレットインソールなどもあります。
インソールの使用で靴の快適性を高めたいなら、「どんなインソールを選ぶか」が非常に重要です。
インソールを選ぶとき、チェックしたいポイントをご紹介します。
歩行時の足への負荷を軽減したい人は、衝撃吸収用インソールがおすすめ。
接地の衝撃が低減されることで、足が疲れにくくなります。
また土踏まずのアーチが浅くなっている・土踏まずがない人は、土踏まずのアーチを支えてくれる「アーチサポートタイプ」のインソールをチェックしましょう。
インソールがアーチをしっかり支えてくれることで、地面の衝撃を受けにくくなったり疲れにくくなったりといった効果が期待できます。
扁平足の症状がひどいときは、医療用のオーダーメイドがよいかもしれません。
インソールを選ぶときは、靴の特徴にマッチしたものを選びましょう。
たくさん歩くことが予想されるスニーカーのインソールは、衝撃吸収性やクッション性が重要です。
靴の中で足が泳がないよう、滑り止めが付いていると安心。
クッション性がほぼない革靴は、地面からの衝撃をダイレクトに受けがちです。
インソールは厚みがあって、衝撃吸収性に優れたものが必須となります。
また革靴は、蒸れやすい点にも要注意。「通気性に優れているか」「頻繁に洗えるか」もチェックしましょう。
寒い季節に履くブーツは、保温性があるとうれしいですよね。
近年人気の高いムートンや羊毛のインソールを選ぶと暖かくお出掛けできます。
ただしブーツは蒸れやすく、脱いだときのニオイが気になるかもしれません。
足のニオイが不安な人は、消臭機能付きが安心です。
ヒール靴を履くと、重心が前に移動してしまいます。
靴擦れや足指の変形を招きやすいため、滑り止め付きのインソールがおすすめです。
薄手のストッキングで足を入れる場合は、消臭・抗菌機能もあると安心。
インソールにはさまざまなメリットがありますが、子どもへの使用には注意が必要です。
よかれと思って使用したインソールが、子どもの足に負担を掛けてしまうかもしれません。
そもそも幼児期の子どもは、靴を履かずに裸足で過ごした方がよいといわれています。
これは、足裏に集中している「感覚受容器(メカノレセプター)」を刺激して発育を促すため。
感覚受容器とは、人間の体の傾きを調整するバランスセンサーのようなものです。
幼児期にたくさん足裏を刺激することで発育が促され、子どもは適切なバランス感覚を獲得できます。
小さいうちに感覚受容器をしっかりと発育させないと、大人になってもきれいにスッと立てない・すぐにフラフラする……などに悩まされてしまうかもしれません。
高機能なインソールで足を保護し過ぎることは、小さな子どもにとってはデメリットにもなるということです。
子どものインソールに注意すべき理由として、「子どもの足の骨が柔らかいこと」も挙げられます。
子どもの足は発達中で、骨も非常に柔らかいです。
靴の形状やインソールの影響を受けやすく、簡単に変形してしまいます。
過度なサポート機能が付いたインソール・合わないインソールは足の骨に悪影響を及ぼしやすく、足トラブルの原因になるかもしれません。
特に注意したいのが、サイズの合わない靴に適当なインソールを入れて使用すること。
長期間履き続けると、外反母趾・内反小趾・屈み指といった症状を発症するリスクがあります。
子どもにインソールを使用するときは、足に合っているかどうかを慎重に見極めることが必要です。
子どもにインソールを使用する際に注意が必要なのと同様に、大人でもデメリットがあります。
その一つが、インソールを入れた分だけ厚みが出るため、踵が浮きやすくなる可能性があるということです。
ブーツなどでは問題ないかもしれませんが、短靴などではインソールを入れたことで歩くたびに踵が浮いてしまい、歩きづらくなることがあります。
購入の際は、実際に試し履きさせてもらうことをおすすめします。