春になると、花粉や黄砂によって車が汚れる…… といった悩みに直面する人も多いはず。
とはいえきれいに落としたくても、間違った洗い方をすると車体を傷付けてしまいかねません。
そこで本記事では、大切な愛車を正しくお手入れする方法を解説します。
ぜひ、記事を参考にして愛車をピカピカにしてみてくださいね!
春になると、花粉や黄砂によって車が汚れる…… といった悩みに直面する人も多いはず。
とはいえきれいに落としたくても、間違った洗い方をすると車体を傷付けてしまいかねません。
そこで本記事では、大切な愛車を正しくお手入れする方法を解説します。
ぜひ、記事を参考にして愛車をピカピカにしてみてくださいね!
春先は花粉や黄砂などの汚れが車に付きやすいもの。
具体的にどのような汚れなのか、そして汚れをそのままにしておくとどうなってしまうのかを見ていきましょう。
2〜5月は、スギやヒノキ花粉の飛散時期です。
飛んできた花粉が車に付着して膜を張ったように汚れてしまいます。
花粉が付着するだけでも厄介ですが、雨が降って水分を含むとさらに厄介なことに。
花粉は水分を含むと『ペクチン』という成分を出します。これによってベタベタ汚れに変化するため、水だけでは簡単に洗い流せません。
さらに汚れをそのままにしておくと、塗装の中にまで侵食する可能性も。
ボディ部分が腐食し、洗車でどうにかなるレベルではなくなってしまいます。
中国の砂漠や黄土高原などの土壌や鉱物は、風によって日本に飛んできます。
これが「黄砂」です。一年の中でも特に3〜5月がピークとされ、西日本や日本海側で多く観測されます。
見た目は花粉と似たような黄色ですが、触った感じはザラザラとしているのが特徴。
これは、黄砂の中に硬い鉱物が含まれているためです。
雨が降って水分を含んだ黄砂は、車のボディやガラスにへばり付いてしまいます。
これをそのまま放置しておくと、黄砂に含まれているカルシウムイオンやマグネシウムが溶け出して、車にシミを作ります。
なお花粉や黄砂は車の外側に付着するだけではなく、車内に入り込むことも。
「暖かいから…」と窓を開けて走行していると、窓から花粉や黄砂が入り、車のシートやダッシュボードにも溜まってしまうでしょう。
そのほか、リアガラスの内側部分に付着して視界を悪くする、エアコンのフィルターが花粉や黄砂によって目詰まりする、といった状況にもなりかねません。
車の汚れや傷みを防ぐためにも、花粉や黄砂が飛散する時期はこまめに洗車するのがおすすめです。
ただしその頻度は「どのように駐車しているか」といった状況によっても変わります。
カーポートや屋根付き駐車、地下駐車場など花粉や黄砂が付着しづらい環境下であれば、月に1〜2回の頻度でOKです。
ただし青空駐車場など遮るものがない場所に駐車しておく時間が長い、もしくは日中車を走らせることが多いといった場合には週一回、隔週のようにこまめに洗う方が良いでしょう。
花粉や黄砂を落とす際にやってはいけないことを紹介します。
誤った方法で洗車すると、大切な車を傷付ける可能性があります。
ガソリンスタンドに設置されている洗車機は、手軽に洗車できるとあって便利ですが、花粉や黄砂が付いている状態でいきなり洗ってしまうのはNGです。
洗車機はブラシや水圧が強すぎるので、花粉や黄砂が付いたまま利用すると車を傷付けてしまう可能性があります。
最近はムートン素材のスポンジを採用した洗車機もありますが、それでも摩擦によって傷が付く場合があるため注意が必要です。
表面に付いた花粉や黄砂を落とそうとする時、まず考えるのは「拭き取り」ではないでしょうか。
しかしこれもNGです。
タオルで車の表面を拭くと、付着している花粉や黄砂を車に擦り付けることになり、塗装に細かいスクラッチ傷が付きます。
コーティング剤は、車を汚れや傷から守るために役立つアイテムです。
しかし花粉や黄砂が付いている状態でコーティング剤を塗ってはいけません。
タオルで拭くのと同様、車に花粉や黄砂を擦り付けてしまいます。
風が強い日は花粉や黄砂の飛散が多く、洗車している最中から車が汚れてしまいます。
それだけではなく、拭き上げの時に新しく付着した花粉や黄砂によって車を傷付けてしまう場合もあるでしょう。
花粉や黄砂をきれいに落とすには、以下のような正しい手順で洗車することが大切です。
それでは詳しく見ていきましょう。
まずは表面に付いた花粉や黄砂を水で洗い流すことが一番大切です。
傷を付けずに花粉や黄砂を落とせます。
水圧が高い方が落としやすいため、高圧洗浄機があると理想的。
コイン洗車場には、「5分◯円」などと、分単位で手軽に高圧洗浄機を使えるところもあるようです。
もし高圧洗浄機がない・使えない場合は、家にあるホースのノズルをジェットタイプに変えるなどして水圧を調整するのがおすすめです。
水圧を強めにして水洗いすれば、車の表面にへばり付いた頑固な花粉や黄砂の汚れを洗い流せます。
なお、お湯であればより高い効果が期待できます。
特に花粉に含まれるペクチンは、60〜70℃で分解されると言われているためです。
とはいえ高温のお湯で洗うと車のゴム部分が傷んでしまうので、45℃くらいのお湯を使うようにしましょう。
洗車場によっては『温水』と書かれた高圧洗浄機が用意されていることもありますよ。
水で汚れを洗い流したら、シャンプーを使って本体を洗いましょう。
水洗いした後はスポンジだけで擦ればOK!
と思う人もいるかもしれません。
しかし、水洗いで落とし切れなかった花粉や黄砂が車体に残っている場合、スポンジだけで擦ると傷付けてしまいます。
なるべく摩擦を減らすために、シャンプーを泡立ててやわらかめのスポンジで優しく擦るのがポイントです。
おすすめのシャンプーは洗浄効果が高いとされている弱酸性のものです。
ただしきれいにシャンプーを洗い流さないと、酸によって車が焼けてしまう場合があります。
弱酸性の場合はすぐに焼けることはないといえども、注意が必要です。
もしボディの焼けが心配であれば、中性洗剤を使って洗ってください。
シャンプーで洗って水で流した後は、車に付いた水分をしっかりと拭き上げましょう。
水ですすいだ後、「そのまま車を走らせて日光や風で乾かそう!」とする人もいるかもしれません。
しかし水滴が付いたままの状態だと、水垢が残ったりシミを作ったりしてしまう可能性があるため、避けた方が無難です。
拭き上げは、車に負担がかからないようマイクロファイバークロスを使って丁寧におこないます。
特に以下の場所は拭き残してしまいがちなので注意してください。
仕上げに車にコーティングをすれば、花粉や黄砂などの汚れから車を守れます。
それだけではなく、汚れが付着したとしても落としやすくなるでしょう。
市販のコーティング剤には、スプレータイプのように手軽に使えるものもあります。