保育園の申込みをする前に、見学に行き、どのような園なのか保護者の目でたしかめることは大切でしょう。
大切な子どもを毎日預ける場所だからこそ、情報収集をしっかり行い、さまざまな園を訪問して比較してみるとよいかもしれません。
保育園見学の流れや見学時に使えるチェックリスト、保護者の体験談などを紹介します。
※記事転載元:KIDSNA STYLE(株式会社ネクストビート)
保育園の申込みをする前に、見学に行き、どのような園なのか保護者の目でたしかめることは大切でしょう。
大切な子どもを毎日預ける場所だからこそ、情報収集をしっかり行い、さまざまな園を訪問して比較してみるとよいかもしれません。
保育園見学の流れや見学時に使えるチェックリスト、保護者の体験談などを紹介します。
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厚生労働省によると2022年4月時点の待機児童数は全国2,944人(対前年▲2,690人)、人数自体は4年連続で減ってきていますが、自治体によっては依然として保活激戦区もあり、頭を悩ます保護者もいるでしょう。
しかし、だからといって「入れるならどこでもよい」というわけにはいかず、納得して預けられる保育園を選びたいのが親心ですよね。
もし見学をせず、家からの距離やインターネット上での評判だけで保育園を選んでしまうと、入園後に「思っていたのと違う」と後悔してしまうかもしれません。
見学をすることで、園の雰囲気や先生と子どもたちの関わり方などを自分の目でたしかめ、事前に不安点を解決することができるでしょう。
見学の前後で入園希望の順位が変わった人も少なくないようです。
まずは、保活のおおよその年間スケジュールを見てみましょう。
画像提供:KIDSNA STYLE
保活のスケジュールは概ね上記のようになります。
認可保育園を希望する場合、多くの地域では年度途中での入園は難しいため、4月入園を前提としています。
まず、自宅や勤務先から通いやすい保育園のリストアップは早めにしておきましょう。認可保育園の場合、10月~12月が申込み期間となる自治体が多いので、見学は5月~11月頃までに済ませておくと、落ち着いて申込みなどの対応ができそうです。
ほとんどの園では出産前の見学も可能です。
また、認可保育園に入園するまでのスケジュールを立てつつも、認可外保育園の見学も同時進行で行うことをおすすめします。
もし認可保育園に落ちてしまった際に、そこから認可外保育園の見学を始めるのはとても大変なので、万が一に備えて認可外保育園も視野に入れながら準備を進めましょう。
保育園の見学に赤ちゃんを連れていくことはマナー違反ではありませんが、予約の際に念のため一言添えておくとよいかもしれません。
先生たちは赤ちゃんに慣れているので、途中で泣いたりぐずったりしても、あまり気にすることはありません。
ただ、赤ちゃん連れだと集中して話が聞けないというママは、一時保育などを活用し、ひとりで見学に行く人もいるようです。
また見学の際に、手土産などを持参する必要はありません。
保育園側も規定として受け取れないことが多いでしょう。
登園の時間帯である8時~10時頃は先生たちが忙しいため、電話をかけることは控えたほうがよいかもしれません。
10時~15時頃は比較的落ち着いているので、出来るだけこの時間に電話をするとよいでしょう。
また予約電話をする際には、あらかじめ見学の候補日を複数あげておくとスムーズです。
電話の際に、見学当日の持ち物や保育園への入り方、ベビーカーや自転車を停めてもいいかなどを確認しておくとよいかもしれません。
見学時の服装はきっちりとした恰好でなくても、普段着で問題ありません。
説明の際に、床や子どもの用の小さい椅子に座る場合があるので、スカートよりは動きやすいパンツスタイルのほうが好ましいでしょう。
園庭や施設の周りを見学することもあるので、脱ぎ履きしやすい靴で行くことがおすすめです。
また園庭は地面が砂場であることが多いため、サンダルは避けたほうが無難です。
持ち物はメモ帳やスリッパのほか、保育園が自宅から近い場合などに忘れがちなのが、赤ちゃんのオムツや着替えなど。
見学時間は平均30分~1時間ほどかかるので、赤ちゃんのお世話グッズは忘れないように持参しましょう。
また、赤ちゃんが退屈しないように、お気に入りのおもちゃなどを持って行くと安心です。
見学では、下記のような点を特に注意してチェックしましょう。
単純に自宅からの距離が近い園が、通いやすいとは限りません。
坂道の有無や公共交通手段も考慮し、将来的に弟や妹ができた場合や雨の日などさまざまな状況を想定しながら、通園がしやすいかどうかを考えましょう。
ベビーカーを使って登園する予定の人は、保育園にベビーカー置き場があること、そのまま仕事に行くことができるのかを確認しましょう。
自転車を停めるスペースがないために、自転車登園が禁止の保育園もあるようです。
自転車を使う可能性がある人は、事前の確認が必須です。
保育士同士の人間関係が悪くなさそうか、子どもに対してどのようなコミュニケーションを取っているのか。
見学に行くからこそ分かる部分なので、雰囲気をよく観察し、子どもに合っているのかどうかを見極めましょう。
入園した場合の日々の持ち物についても、見学のときに詳しく聞きましょう。
月曜日の登園時や金曜日の降園時は特に、荷物が多くなる傾向があります。
さまざまな状況をしっかりと想定し、持ち運べる量の荷物かシミュレーションするとよいでしょう。
注意すべき点がたくさんあるので、複数の保育園を見学していると混乱してしまうかもしれません。
下記のチェックリストを活用しましょう。
画像提供:KIDSNA STYLE
見学当日の時間帯を指定できる場合は、登園後から昼食前、もしくはお昼寝明けから夕方の時間帯がおすすめです。
子どもたちがさまざまな活動をしている時間帯なので、子どもたちはいきいきと楽しそうにしているか、子どもと先生との関わり合いはどうか、実際の様子を肌で感じることができるでしょう。
多くの園では、見学の時間を指定されることが多いようです。
何か所の保育園に見学に行くのが妥当なのか気になる人もいるかもしれませんが、地域差などもあるため一概には言えません。
もし、最初に見学に行った保育園が気に入った場合でも、追加で1~2園は見学に行くとよいでしょう。
他の園と比較して初めて見えてくることもありますし、第一希望の園に入れない可能性もふまえて、複数園を見てみることをおすすめします。
見学に行きたいけれど、どうしても行けない事情がある方もいるかもしれません。
その場合は一度保育園に電話で相談してみると、電話で質問項目に答えてもらったり、ママの都合のつく時間での見学を調整してくれる可能性もあるでしょう。
オンライン見学会やYouTubeでの紹介動画を取り入れている保育園も増えているようです。
さまざまな手段が増えているからこそ、情報は漏れずにキャッチするようにしましょう。
保活で保育園見学を体験したママからは、このような声を聞きました。
8カ所の保育園へ見学に行きました。
各園の特色を肌で感じることができたので、行ってよかったと思っています。
希望通りに入れるとは限りませんが、子どもが一日の大半を過ごす場所なので、やはり見ておいたほうが安心でしたね
引用元: KIDSNA STYLE
子どもが入園した保育園は新設園だったため、入園申込の締め切り後にようやく見学に行くことができました。
距離を最優先で選びましたが、あとから見学してみて「思っていたより小さいな……」と感じました
引用元: KIDSNA STYLE
企業主導保育園や認定子ども園も含め、自宅や会社の近くにある保育園はひと通り見学に行きました。
見学時に気をつけて見ていたのは、給食がきちんと用意されているか、園児の様子は楽しそうか、園長先生の印象が良いかの3点でした。
これに当てはまらなかった園は候補から外し、希望順位を決めていきました
引用元: KIDSNA STYLE
見学に対応してくださった園長先生の雰囲気がとても優しくておおらかだったため、安心することができました。
家の隣にも保育園があるのですが、見学した際に職員の印象がかなり暗かったので希望順位を下げました。
条件だけで選ばずに見学してみてよかったなと感じています
引用元: KIDSNA STYLE
子どもが一日の大半を過ごす保育園。
子どもが安心して過ごせること、保護者が安心して預けられることが最も大切ですよね。
多くの地域では保育園の数も増えてきているので、見学をすればするほど、どこに通わせるのがよいか悩んでしまうかもしれません。
家族にとって優先すべきポイントはどこなのか、まずは夫婦でしっかりと話し合い、優先事項を決めることが大切でしょう。
そのうえで見学の際には、重要なポイントをもれなく確認できるとよいですね。