新年度が始まり、新しく車を買おうとする人も多いのではないのでしょうか。
車を買うときにローンを組むべきなのか、それとも手持ちのキャッシュで一括購入すべきなのか、悩みますよね。
他にも頭金の必要性や、既に車を持っている方は借り換えについても考えなくてはなりません。
メガバンクでの勤務経験がある筆者(綾部まと)は、数多くの“お金の相談”に乗ってきました。
今回はそれらの経験から、賢い車の買い方をご紹介していきます。
新年度が始まり、新しく車を買おうとする人も多いのではないのでしょうか。
車を買うときにローンを組むべきなのか、それとも手持ちのキャッシュで一括購入すべきなのか、悩みますよね。
他にも頭金の必要性や、既に車を持っている方は借り換えについても考えなくてはなりません。
メガバンクでの勤務経験がある筆者(綾部まと)は、数多くの“お金の相談”に乗ってきました。
今回はそれらの経験から、賢い車の買い方をご紹介していきます。
新車を購入する際には、支払い方法として「ローン」か「手持ちのキャッシュ」かを選択します。
どちらの方法にもメリットとデメリットが存在するため、しっかりと理解しておくことが必要です。
ローンを利用するメリットは、初期費用を抑えることができる点です。
頭金を少なく抑えれば、その分、他の用途に資金を回すことが可能になります。
また、その時その時の新車に乗りたい!という方はローンで購入して短い期間で別の車に乗り換える方が、キャッシュで一括購入するよりお得になる場合があります。
しかし、ローンには利息が発生するため、最終的な支払い総額は高くなります。
できるだけ低い金利で借りたいので、複数の機関で見積もりを取ることをおすすめします。
また、ローンの種類によっては、返済中は車の所有権がディーラーや信販会社にあるため、自由な売却や改造が制限されることもあります。
車のカスタムをしたい方は特に、契約内容をよく確認しておくと良いでしょう。
車を買うためのローンには2種類あります。
ディーラーや信販会社が取り扱う「ディーラーローン」、銀行や信用金庫などが取り扱う「マイカーローン」です。
ディーラーローンには、車の割引を受けられて、審査期間が短く、書類の準備などの手間が少ないというメリットがありますが、マイカーローンに比べると金利は高い傾向にあります。
マイカーローンはディーラーローンよりも金利が低いというメリットがあります。
しかし金融機関が母体となっているだけあり、書類の準備などの手間が多く、借入時の審査は厳しめです。
車をローンで買う人の割合は全体の3~4割程度と言われており、キャッシュで買う人の方がやや多いようです。
キャッシュで全額支払う方法は、利息の支払いがないため、長期的に見れば経済的です。
「ディーラーローン」と違って車の所有権を即座に得ることができ、自由に売却や改造を行うことが可能です。
しかし、大きな金額を一度に支払うことになるため、他の財政計画に影響を与えるリスクがあります。
特に緊急時に備えた貯蓄を減らすことになるため、慎重に判断をして支払うのが良いでしょう。
「頭金」とはローンを組む際に、前払いするお金のこと。
これが多ければ多いほどローンの残高が減り、結果として月々の返済額や支払う利息が少なくなります。
頭金は車両価格の20%〜30%が推奨されています。
例えば、300万円の車を購入する場合60万円から90万円が頭金の目安となります。
しかし、これはあくまで一般的な目安であり、個人の財政状況によって適切な頭金は変わります。
頭金を多くすることでローンの金額が減り、利息負担が軽減されます。
また、ローンの返済期間を短くすることも可能になり、長期的な財政計画において余裕を持たせることができます。
さらに、頭金を多く支払うことで、ローンの承認率が上がる可能性もあります。
ただし車を買うときは、車両代金だけでなく税金や保険金、登録費用や車庫証明費用や納車費用といった、他にもかかってくるお金があります。
無理をして頭金を多くしすぎないように、気をつける必要があります。
頭金を少なくすると月々の返済額が増え、支払う利息も多くなります。
また、車の価値は時がたつに連れて減っていくため「水没ローン」となるリスクがあります。
これはローン残高が車の時価よりも高くなる状態を指し、車を売却してもローンを完済できなくなってしまいます。
子どもの人数が増えたり、転勤によって車が必要なくなったり、ライフスタイルの変化はいつでも起こりえます。
水没ローンにならないように、金融機関と話し合って、適切な返済計画を組むことをお勧めします。
今の自動車を売って新しい自動車に乗り換えたい!という人もいますよね。
自動車ローンが残っていても車の所有者が本人であるならば、車を売ってそのお金で残りのローンを支払うことも可能です。
現在ローンを借りている、金融機関に相談してみましょう。
もし売却金額よりもローン残高が高かった場合、以下の方法で完済することになります。
注意したい点は、借り換えには手数料や違約金が発生することがあるということです。
また、金利の変動などにより、新しいローン契約には新たな条件が適用される可能性もあります。
全体的なコストを計算した上で、検討するのがいいでしょう。