「語彙力」が高いとは、多くの言葉を知っている状態を連想しますが、実はそれだけではなく、知っている言葉を適切に使う力も含まれている言葉です。
よく本を読む人は語彙力が高いイメージがありますが、その他にも語彙力を高める方法はあるのでしょうか。また、語彙力が高いとどのようなメリットがあるのでしょうか。
※記事転載元:KIDSNA STYLE(株式会社ネクストビート)
「語彙力」が高いとは、多くの言葉を知っている状態を連想しますが、実はそれだけではなく、知っている言葉を適切に使う力も含まれている言葉です。
よく本を読む人は語彙力が高いイメージがありますが、その他にも語彙力を高める方法はあるのでしょうか。また、語彙力が高いとどのようなメリットがあるのでしょうか。
※記事転載元:KIDSNA STYLE(株式会社ネクストビート)
語彙力という言葉には大きく分けると2つの要素があり、「その人が持っている単語の知識」と「それを使いこなす能力」を指します。
対面だけではなく、オンラインやテキストなど、幅広いコミュニケーションが取れる時代になったいま、語彙力はますます重要なスキルのひとつになるかもしれません。対面であればボディーランゲージや擬音を使って表現することができても、それでは伝わらない場面も出てくるでしょう。
学業においてもほとんどの教科で語彙力は重要なベーススキルになります。語彙力が低いことは学習の理解度に直結し、理解ができないから勉強が嫌い、という負のサイクルが生まれてしまうことも多いです。
それでは、語彙力が高いと具体的にどのようなメリットがあり、語彙力を高めるにはどうしたらよいのでしょうか。
語彙力が高い人は具体的には以下のようなスキルを持ち、さまざまなメリットにもつながります。
豊富な語彙から最適な言葉を選ぶことができるので、うまく相手に何かを伝えることができます。また、自分の気持ちを表すときにも、語彙が多いことで細かなニュアンスも伝えることができるでしょう。
相手の言っていることが正しく理解でき、言葉のニュアンスを汲むこともできます。そのため、相手の気持ちが理解しやすく、コミュニケーションが円滑になります。
状況に合った適切な言葉を使うことで、端的な文章や表現力豊かな文章を書くことができます。
人間は頭の中で物事を考えるときにも、言葉を使っています。そのため、使える単語が多ければ多いほど、物事をより広く深くまで考えることができます。
子どもの語彙力を高めたいと思っていても、具体的な方法が分からない人も多いかもしれません。家庭ですぐにでも実践できる方法を紹介します。
本を読むことで言葉をインプットできることは、なんとなく知っている人が多いでしょう。本が苦手な子は、挿絵が多いものやマンガでもよいので、まずは読書を習慣づけるとよいです。さまざまなジャンルの本を読むことで語彙力はぐんぐんと伸びていくので、読書に慣れてきたら、できるだけ幅広いジャンルの本に挑戦してみましょう。
世代を超えたコミュニケーションは、子ども同士では出会うことのない新しい知識や語彙の獲得につながります。保護者や先生はもちろん、おじいちゃんおばあちゃん世代と会話をする機会があるとさらによいかもしれません。
子どもが自らの言葉で話すことはアウトプットの機会になるので、親は話し過ぎずに聞き役に回ることがよいでしょう。子どもの言葉がつたない場合も、全部を汲んであげるのではなく、「それはどういう意味?」「〇〇って何?」とあえて質問してみましょう。
また、親の話が長いと子どもが話すタイミングを逃してしまうことがあります。できるだけ話は簡潔にして、聞き役になるように気を付けましょう。
子どもが小学生くらいになったら、家の中で手に取りやすい場所に辞書を置いておくこともおすすめの方法です。子ども用の辞書は挿絵やコラムも多く、パラパラとめくっているだけでも面白いです。気になったことがあった時にすぐに調べられる環境にしておくとよいでしょう。
本を読みさまざまなことを疑似体験することもよいですが、身をもって体験をすることで、言葉の理解が深まり、自分の言葉として使うことができるようになります。外に出て五感をフルに使って、多くのことを吸収させましょう。
次に、ゲームを通して子どもの語彙力を高める方法を紹介します。家族で楽しみながら語彙力アップに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ルールはいたってシンプルで、カタカナ語を使わずに会話を続けるゲームです。例えば「カレーライス」と言いたいときは、「茶色で香辛料が入っていて辛くて、ご飯にかけて食べるもの」などと説明しなくてはいけません。カタカナを使わずに会話することは意外と大変で、制限のある中で言い換えをする思考も鍛えられます。
かるたは語彙力を鍛える昔ながらの遊びですが、かるたを手作りすることで、言葉をより自分のものにすることができるでしょう。かるたの内容は、家族に関することや、子どもが赤ちゃんの頃のエピソードなどを入れると、とても盛り上がります。
「〇〇といったら△△」と、連想した言葉をつなげていくゲームで、小さい子どもでも楽しめます。大人は、子どもが知っていそうな簡単な言葉だけではなく、たまに難しい言葉も入れてみることで、子どもは新しい言葉を習得することができるでしょう。用意するものがいらないので、隙間時間などにも楽しめます。
6歳の娘は、大人向けのテレビドラマが大好きです。乱暴な口調や子どもにはあまり使ってほしくない言葉も出てくるので、見せてもいいのかなと少し悩みました。
ただ、ドラマに出てくる大人の社会が面白いらしく、普通は子どもは知らないような言葉もたまに使ったりするようになったので、語彙力を鍛えるという面ではいいのかなと思っています。とはいえ親としては、テレビドラマを見るよりは本を読んで欲しいな、というのが本音ですが……
引用元: KIDSNA STYLE
4歳の息子と話してるとき、言葉に詰まっているとついアシストしてしまいますが、本当は息子が自分で話すのを待っていた方がいいのかなと思います。せっかちなのでどうしても「こういうこと?」と言ってしまうので、気を付けたいです
引用元: KIDSNA STYLE
娘は小学校に上がった途端に「やばい」などの言葉を覚え、そればかり使うようになりました。それはそれで使ってもいいとは思いますが、正しい日本語も使えるようになってほしいので、まずは自分の普段使っている言葉を見直さないといけないなと思うようになりました
引用元: KIDSNA STYLE
子どもがたくさんの言葉に出会う機会を増やし、アウトプットの回数や方法を工夫することで、語彙力はぐんぐん高められるでしょう。子どもはスポンジのように新しいことを吸収します。ゲーム感覚で、語彙力アップに取り組んでみるのもよいかもしれませんね。