ベランダガーデニングは、ベランダという限られたスペースで気軽に花や緑を楽しめるのが魅力です。
子どもと一緒に取り組めば、季節の移ろいや自然と触れ合う喜びを生活のなかで実感できます。
この記事では、ベランダガーデニングの始め方やメリット・おすすめの植物をまとめました。
集合住宅でベランダガーデニングを楽しむときの注意点もご紹介しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
ベランダガーデニングは、ベランダという限られたスペースで気軽に花や緑を楽しめるのが魅力です。
子どもと一緒に取り組めば、季節の移ろいや自然と触れ合う喜びを生活のなかで実感できます。
この記事では、ベランダガーデニングの始め方やメリット・おすすめの植物をまとめました。
集合住宅でベランダガーデニングを楽しむときの注意点もご紹介しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
ベランダガーデニングとは、文字どおりベランダでガーデニング(園芸)を楽しむこと。
鉢1つ・プランター1つで始められるため、ガーデニング未経験者も気軽に取り組めます。
「ベランダガーデニングで心地よい空間を作りたい!」と思ったとき、まずすべきことを見ていきましょう。
ベランダで育てる植物を選ぶポイントは、「ガーデニング初心者でも育てやすいこと」「ベランダの環境にマッチしていること」です。
ガーデニング初心者でも育てやすい植物とは、生育のために特別な手を掛ける必要がない植物のこと。
ガーデニング初心者だと、植物の様子を見ながら小まめにお世話する……というのはまだ難しいかもしれません。
定期的な水やりと施肥のみでしっかり育ってくれる植物が安心です。
また植物は、たっぷり日に当てることが必要なものがあれば直射日光が苦手なものもあります。
一口にベランダといっても、日当たりのよさはご家庭によってさまざま。
ベランダの向きや日照時間などを考慮して、ご家庭のベランダで育てやすい植物を選びましょう。
おしゃれなガーデニングサイトや雑誌を見ると、テラコッタのすてきな植木鉢・陶器製のおしゃれな植木鉢などに惹かれるかもしれません。
しかしテラコッタや陶器製の植木鉢は割れやすい上、重量があるものがほとんど。
植え替えの手間や破損のリスクを考えれば、軽量なプラスチック素材の植木鉢が安心です。
また小さめの植木鉢は、すぐに水切れを起こしてしまいます。
小まめに水をやらないと、すぐに枯れてしまうかもしれません。
水やりを忘れてしまうかもしれない・小まめに水やりできないかもしれないなどが不安な人は、植物を植えてもスペースが残るよう、大きめサイズを選ぶのが正解です。
近年は、植物ごとに最適化された専用土がたくさん発売されています。
専用土は肥料や栄養がバランスよく整っており、配合について悩む必要がありません。
育てたい植物を決めたら、その植物専用の土を選びましょう。
また土を選ぶとき気を付けたいのは、「使用後の処理方法」です。
植物を育て終わった後の土は、養分が失われてしまいます。
植物の終わりとともに処分するのが一般的ですが、土を回収の対象外とする自治体が少なくありません。
ベランダガーデニングの土を購入するときは、「簡単に処分できるか」「ゴミとして回収してもらえるかもしくは捨てられるか」をチェックしてみてください。
なお近年は、土の入れ替えが不要な培養土もさまざま登場しています。
土の処分が面倒な人は、土が硬くならない培養土を選ぶと捨てずに繰り返し使えますよ。
ベランダガーデニングの手間を減らすなら、以下のものもそろえておきましょう。
ガーデニング道具をそろえるときのポイントは、いきなり高価な道具を購入しないこと。
ガーデニングは根気の必要な趣味であり、向き不向きがあります。
見映えのよい道具・質の高い道具をそろえるのは、ガーデニングが楽しくなってきてからでも遅くはありません。
ベランダガーデニングを始めるなら、子どもにもお手伝いをお願いしましょう。
子どもがベランダガーデニングに勤しむメリットをご紹介します。
「植物を育てる」ということは、植物の成長や変化を自分の目で見られるということです。
植物の様子を観察することにより、子どもは自然の美しさや不思議さに気付きやすくなります。
社会のデジタル化が著しい昨今、子どもが「生きた体験」を得られるチャンスは減少しているのが実情です。
ベランダで生きた植物と触れ合うことは、子どもの情操教育においてよい効果が期待できます。
「植物を育てる」という体験は、子どもの責任感や思いやりを養う上でも有益です。
植物は水をあげたり日に当てたりしないと育ちません。
「お世話しないと枯れてしまう」という現実が、子どもに責任感を植え付けます。
また手を掛けた植物がすくすくと育ったり、きれいな花や実を付けたりするのはうれしいものです。
植物に対しても愛情を感じるようになり、命の尊さ・愛情を持って生き物と向き合うことの大切さを理解できるようになります。
親子でベランダガーデニングに取り組めば、「植物を育てる」という目的を親子で共有できるのも大きなメリットです。
育てた植物が大きくなったり花や実を付けたりすれば、達成感や喜びを親子で一緒に味わえます。
一方植物が枯れたりしおれたりしたときは、「何がいけないんだろう」と親子で考えることになるでしょう。
ベランダガーデニングを通して、親子間のコミュニケーションがより深まっていきます。
5月は春の苗の交換時期に当たり、夏の苗選びに最適といわれています。
ベランダガーデニングにチャレンジしてみたい人は、ぜひこのタイミングでチャレンジしてみてください!
5月の植え付けにおすすめの、花や果物・野菜をご紹介します。
サルビアは、シソ科に属する多年草です。
花の色は白・赤・紫・ピンクなどと鮮やかで、花付きも旺盛。
開花時期が長く夏の暑さにも強いため、夏のベランダガーデニングでは欠かせないといわれています。
サルビアにおすすめの栽培環境は、日当たりがよく風の通る場所です。
水切れすると生育が悪くなってしまうので、たっぷりとお水をあげてください。
「カンパニュラ:小さな鐘・釣り鐘」という名前のとおり、鐘のような形状をしている多年草です。
かわいい形状から、「フウリンソウ」という和名もあります。
5月のベランダガーデニングにおすすめなのは、2年草タイプの品種です。
5月に種まきから始めると、6~8月ごろに開花します。
カンパニュラの花色は青紫やピンク・薄紫などがあり、見た目も華やか。
暑さに強く病害虫も少ないため、ベランダガーデニング初心者には最適です。
サンク・エールは、サントリーフラワーズ株式会社が開発したクサトベラ科クサトベラ属の花です。
可憐な5つの花弁を羽に見立て、「5(cinq・サンク)」「翼・羽(ailes・エール)」と名付けられました。
サンク・エールの特徴は、夏の暑さに強いこと。
真夏に休む花が多いなか、サンク・エールは常にきれいな花を付けます。
色味はホワイトからブルー・パープル・ピンクまでと鮮やかなため、ベランダの印象をパッと華やかにしてくれますよ!
レモンも夏の暑さに強く、ベランダで育てやすい果物です。
5月中旬から下旬には、白くかわいい可憐な花も楽しめます。
ただしレモンの品種はさまざまあり、育てやすさは異なるので要注意。
育てやすさを重視するなら、オレンジとレモンの交配種「マイヤー」がおすすめです。
暑い季節の食卓に欠かせないキュウリも、ベランダガーデニング初心者でも育てやすい野菜です。
キュウリを育てるのに最適なのは、日当たりと風通しがよいベランダ。
日当たりや風通しが悪いと成長が遅い上、病気にかかりやすくなります。
5月に植え付けをすると、6~8月ごろまで収穫できますよ!
ハーブとして広く知られるローズマリーは、シソ科マンネンロウ属の常緑低木。
5月~6月が、挿し木をするのに最適な時期だといわれています。
ローズマリーは根付きもよく、特になにもしなくてもすくすくと育ってくれる木です。
日当たりがよい方が好ましいですが、半日陰の場所でも特に問題はありません。
「ベランダガーデニングにあまり手を掛けられないかも!」という方には特におすすめです。
集合住宅でベランダガーデニングに取り組むときは、隣家への配慮が必要です。
ベランダガーデニングを始めるとき、チェックしたいポイントをご紹介します。
集合住宅の場合、ベランダの使用について独自ルールが設けられている場合があります。
集合住宅の規約を確認し、理解した上でガーデニングを始めましょう。
またたくさんの植物を配置する・重量のある設備を設置するなどの場合は、ベランダの耐荷重を確認しておくことも必須です。
消防法では、万が一のときに避難の妨げとなるものをベランダに置くことは禁じられています。
お隣の家との間に設置されている避難扉の前には、植木鉢を並べないようにしてください。
また植木鉢で排水溝をふさいでしまうと、ベランダが水浸しになってしまうかもしれません。
植木鉢を設置するときは、ベランダの水の流れを妨げないことも大切です。
このほか、室外機の風が直接当たるところに植物を置くのは避けましょう。
植物の育成が悪くなり、枯れてしまいます。
ベランダガーデニングでは、虫や臭いについて近隣への配慮が必要です。
ベランダの植物を放置すると、カメムシやアブラムシなどが大量に発生する可能性があります。
虫が付きやすい植物をベランダに置くときは、予防用の薬剤をまくといった対策が必須です。
また肥料や薬剤によっては、強い臭いを発するものがあります。
ベランダガーデニングでは、なるべく臭いのしない肥料や薬剤を使うようにしましょう。