日々成長している子どもは、洋服があっという間にサイズアウトしてしまいますよね。まだまだ着られるような状態のいい服を、サイズが合わないからといって捨てるのはなんだかもったいない……。そう感じているパパ・ママもきっと多いはず。そんな子ども服こそリサイクルやリユースを活用するのがおすすめ。リサイクル、リユースなら無料~割安で服が購入できるので、処分する側だけでなく手に入れる側にとってもうれしいですね。今回は子ども服のリサイクルやリユース活動を行っている団体・ショップをご紹介します。
リサイクル・リユースがおすすめの理由
子ども服のリサイクル・リユースをおすすめする理由は、まず何よりも価格の安さ。子ども服は、数回しか着ていない状態のいいアイテムが販売されることも少なくありません。特に、着用する機会が少ない割にお値段の張る式典用のおめかし服などは、リサイクル・リユースが断然おすすめです。
環境に優しいというのもおすすめの理由のひとつ。捨ててしまえばゴミとして燃やされてしまいますが、寄付、リサイクル、リユースなら欲しい人に服が渡り、また新たに活躍してくれます。節約にもなり、環境にも優しいリサイクル・リユースは現代の日本にもっともっと浸透するべき活動だといえるでしょう。
子ども服のリサイクル・リユース活動をしている団体・ショップ
子ども服のリサイクル・リユース活動をしている団体・ショップは年々増えている印象。どの団体・ショップも「地球環境に少しでも優しく」というポリシーを感じます。実店舗からイベント・オンラインと、さまざまな方法でリサイクル・リユース活動を行っているので、ライフスタイルに合った団体・ショップをチョイスできますよ。
無人店舗のリユース子ども服店「めぐりふく」
出典:「めぐりふく」公式HP
「めぐりふく」は、2021年5月25日に東京都練馬区栄町にある商店街 江古田ゆうゆうロードにオープンしたリユース子ども服のお店です。できるだけ低価格で商品をお客さんに提供したいという思いから、店員がいない無人店舗というスタイルを採用しています。
出典:「めぐりふく」公式HP
リユース子ども服だけでなく、靴、おもちゃ、ベビー用品、マタニティ用品などを取り揃えています。洋服は価格別にハンガーの色が分けられており、300円の商品もありますよ。無人店舗だからこそ、ゆっくりじっくり商品を選ぶことができるのがうれしいですね。Instagramで最新情報が随時更新されています。
「めぐりふく」
住所:東京都練馬区栄町44-8
公式ホームページ:https://www.megurifuku.com/
Instagram:https://www.instagram.com/megurifuku/
神奈川を中心に展開するチャリティショップ「WEショップ」
世界で起きている環境破壊・貧困の解決にむけて、気づき、考え、行動していく市民をひろげる活動に取り組んでいる認定NPO団体 WE21ジャパン。WE21ジャパンの活動のひとつがチャリティショップ「WEショップ」です。現在、計42の「WEショップ」があり、33の地域NPOが「WEショップ」を運営しています。
「WEショップ」は、地域の市民から寄付された衣類や雑貨を販売することでリユース・リサイクルを進めるチャリティショップで、東京・神奈川を中心に店舗展開されています。モノ、お金、知恵や能力、時間などを出し合い、そのほとんどがボランティア参加で運営されています。「WEショップ」では子ども服や靴・おもちゃなども販売されていて、子育て世代にも優しいチャリティショップです。
寄付された衣類から作られた軍手も販売中! いろいろな繊維を使っているのでとても丈夫でガーデニングにも向いているそう。
不要になったアイテムの寄付を希望する際は、シミや汚れのない子ども服・未使用の下着・水着、汚れや故障のないおもちゃ(赤ちゃんのおもちゃは未使用のもの)など、状態の確認をお忘れなく。
「認定NPO法人 WE21ジャパン」
■公式ホームページ: https://we21japan.org/
■WEショップ一覧: https://we21japan.org/weshop
※取材協力:WEショップ ほんもく店
不要なものを必要なものと交換できる無料イベント「おさがりひろば」
「おさがりひろば」は、不要なベビー&キッズ用品を、今必要なモノに無料で交換できるリユースイベント。各団体で開催されています。開催情報は公式ホームページやInstagramで告知されているので、こまめにチェックするのがおすすめです。
「おさがりひろば」は事前予約制で、参加したい場合は公式ホームページ内の開催日程・予約ページから予約します。持ち込み点数分持ち帰りできます(※持込点数に制限あり。持ち込むものが無くても1点50円で購入も可能です。イベントで気に入ったものがなければ、次回に繰り越しもOK)。
イベントでは、ガレージセールや抽選会付きスタンプラリー、おさがりひろば主催アップサイクルワークショップ”From kids”など、交換会以外も楽しむことができます。子連れでも気兼ねなく参加できるイベントはママのリフレッシュにもなるはず。
イベント以外にもジモティーやメルカリでの販売も行っているので、イベントに行けない人でも購入という形で「おさがりひろば」を利用できます。また、ボランティアスタッフも募集しているので、運営側としてお手伝いしたいという人も要チェックです。
「おさがりひろば」
公式ホームページ: https://h-m-d.org/
Instagram: https://www.instagram.com/handmedown0356/
運営団体: NPO法人ハンド・ミー・ダウン
オンラインで利用できる「おさがりLynks」
「おさがりLynks」は、「欲しい子ども服や靴、おもちゃや雑貨」をおさがりでもらうことができて、「着なくなった子ども服や靴、使わなくなったおもちゃや雑貨」を簡単に寄付することができるサービス。服も靴もおもちゃも全て一律料金(※手なおし料金)のみで利用できます。
寄付された子ども服や靴、おもちゃ、雑貨は、丁寧に検品・補修され、次の子どもたちに引き継がれます。「おさがりLynks」に寄付するとSDGsに貢献できるだけでなく、思い出の詰まった洋服が、他の子どもの思い出の一部としてまた活躍してくれるのは言葉では表すことができないうれしさを感じることができます。
寄付だけでなく、購入をすることも可能。オンラインで販売されているので、自宅でじっくり選ぶことができるのは忙しいパパ・ママにとって強い味方。公式ホームページで条件を選んで検索するのですが、条件は細かく項目が分かれているので、欲しいアイテムを探しやすいのもうれしいポイントです。
「おさがりLynks」はリアルイベントでも開催されています。イベントは全国各地で行われていて、着なくなった子ども服を欲しい子ども服とその場で交換できたり、アイテムがプチプライスで販売されているフリーマーケットのようなイベントだったりと、内容はさまざま。公式Instagramでイベントの告知が行われるので、気になる人はフォローをしておくのがおすすめです。
「おさがりLynks」
公式ホームページ: https://lynks.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/lynks_kids/
まとめ
地球に優しいだけでなく、お財布にも優しいリサイクル・リユース活動は、さまざまな物価が上がっている今の時代の家計の救世主になってくれること間違いなし! やりくりの上手な人ほど利用している印象です。今回ご紹介した団体・ショップ以外にも子ども服のリサイクル・リユースの活動をしている団体・ショップはたくさんあります。
作る責任・買う責任という意識をほんのちょっぴり頭の片隅に……手放すときも、購入するときも、リサイクル・リユースという選択肢もあるということを忘れないでくださいね。
文/丸山寛子