朝食やお弁当に大活躍の「ウインナー」。冷蔵庫に常備しているという家庭も多いのではないでしょうか。ところで、ウインナーってどうやって調理していますか? この記事ではウインナーを製造・販売している丸大食品株式会社に聞いた、ウインナーの旨みを最大限に引き出す調理法とおすすめ簡単アレンジレシピをご紹介します。

意外と知らない!? ウインナーはそのまま食べられる

市販のウインナーのほとんどは製造過程で加熱をしているので、加熱せずにそのまま食べても健康を損なうことはありません。袋から出してサラダのアクセントにプラスしてもOK。災害時など調理が難しい場合でも、ウインナーはそのまま食べられるため防災食としても活用できます(停電で冷蔵庫が使えない場合には痛んでしまう恐れがあるので優先的に消費しましょう)。
ただし、「無塩せき」「生ウインナー」など「必ず加熱して下さい」と表記されているウインナーはそのまま食べられないので要注意。パッケージ裏にそのまま食べられるかどうか記載されている場合がほとんどなので確認してみてくださいね。
ウインナーの脂を賢く活用しよう!
ウインナーはそのままでも食べられるように味付けが工夫されています。そのためウインナーから出る肉汁には旨み成分がギュギュっと凝縮されているのです。この肉汁を油の代わりに使えば、料理の旨みをさらにアップできちゃいますよ。
パスタはウインナーと一緒に茹でる

パスタの具材としても大活躍のウインナー。具材として調理する前にパスタと一緒に茹でれば、ウインナーから出る脂がパスタに絡み、茹で上がって時間がたってもパスタ同士がくっつきづらくなり、固まりにくくなります。茹でたあとのウインナーは料理にとりいれ、パスタのボリュームをアップさせましょう。
炒飯の油代わりに活用すれば油っぽくならない

炒飯を作るときに油を引かず、ウインナーから出る肉汁を活用して調理することで、油っぽくないのに旨みたっぷりのおいしい炒飯を作ることができます。
ウインナーの旨みを最大限に引き出す調理法とは

ウインナーを販売している大手メーカー各社は、ウインナーをおいしく食べる方法として、切り込みを入れずに焼くことを推奨しています。ウインナーに切り込みを入れると、そこから旨み成分が凝縮された肉汁が出てしまうだけでなく、噛んだ時の“パリッと食感”も損なわれてしまうというのがその理由です。
また、今回はウインナーを食べる時にぜひ試してほしい、ウインナーの旨みを最大限引き出す調理法「熟焼(じゅくやき)」をご紹介します。
メーカー推奨! 旨みを引き出す「熟焼」
ウインナーをパリッとジューシーに調理する方法のひとつ「熟焼」。調理方法はとっても簡単です。

1. 油は引かずにフライパンにウインナーと大さじ1杯の水を入れ、蓋をしてから中火にかけます。

2. 時々フライパンを揺らしながら、約2~3分蒸し焼きにします。
※蓋を洗うのが面倒な人は、アルミホイルで代用してもOK!

3. 蓋を取り、残った水分がなくなるまでウインナーを転がしながら焼きます。表面につやが出てきて、軽く焼き色が付いたら完成です!
肉汁がギュッとつまった、ウインナーの旨みを感じることができる調理方法なのでぜひ試してみてください。
ウインナーを使った簡単アレンジレシピ

単品でも十分おいしいウインナーですが、いろいろなメニューにおいしく取り入れることができますよ。「あと1品何かほしい……」という時も、ウインナーは強い味方になってくれます。
お野菜嫌いの子どもにもおすすめ!「コンソメスープ」

ウインナーと玉ねぎ・キャベツ・ジャガイモ・ブロッコリーをコンソメスープの具材として煮込んだ1品。ウインナーからあふれる旨みがスープに染みわたり、お野菜が苦手な人でも食べやすいですよ。他にもカブや人参、ピーマンやキノコ類など、冷蔵庫にある食材を使えるメニューです。味は塩コショウで好みの味に整えて召し上がれ。
お手軽一品♪「ウインナーのチーズフォンデュ」

「熟焼」したウインナーにチーズと黒コショウをトッピングするだけ! お手軽メニューの「ウインナーチーズフォンデュ」は、あと1品欲しい時にササっと調理することができちゃいます。スーパーのチーズ売り場で販売されているチーズフォンデュ用のチーズを使えば簡単に調理可能です。
市販のパイシートに包むだけ!「ウインナーパイ」

市販の冷凍パイシートを使って作る「ウインナーパイ」は、朝食やおやつにもピッタリ♪
市販の冷凍パイシート1枚を4等分にカットし、ウインナーを包みます。200度のオーブンで15分~20分ほど焼き上げればサクサクウインナーパイが完成します。チーズやチリソースをプラスすればより美味しく仕上がるので、好みのアレンジを楽しんで。
お弁当のおかずにも◎!「ウインナーカツ」

お弁当のおかずにもおすすめの「ウインナーカツ」は、ウインナーに小麦粉→溶き卵→パン粉の順で衣をつけ、油で揚げるだけで完成。
ケチャップをつけて食べるとより美味しい♪ 「ウィン(win)ナーカツ(勝つ)」というネーミングは「受験に勝つ!」という願掛けにもなるので、合格祈願・受験応援メニューにもピッタリ! お肉とは違い、ウインナーは冷めても硬くならないのもおいしいポイントです。衣をしっかりつけないと調理中に破裂してしまうので注意しましょう。
まとめ
子どもから大人まで幅広い年齢層の人に愛されているウインナーをもっともっとおいしく活用しちゃいましょう。
文/丸山寛子