犬種によってこんなに違う! 円滑なコミュニケーションのカギ “犬種ごとの性格” を知って、ワンちゃんともっと仲良くなろう!

公開日:2025/12/03

犬種によってこんなに違う! 円滑なコミュニケーションのカギ “犬種ごとの性格” を知って、ワンちゃんともっと仲良くなろう!

動物やハ虫類、魚や虫など、たくさんいるペットの中でも、犬は特に人間とコミュニケーションがとれる動物です。もしかしたら、ペットという感覚ではなく、家族の一員と考える人の方が多いかもしれません。ワンちゃんの性格やキャラクターは、暮らす家の環境や、しつけの程度などによっても変わりますが、犬種ごとにもそれぞれ特徴があったりします。その特徴を大まかにご紹介するので、これからワンちゃんを飼いたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

人気の犬種トップ20

日本における犬種の犬籍登録をおこなっているのは、一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC)です。

 

ジャパンケネルクラブは、毎年犬種別の登録数を発表しています。これは、分かりやすくいうと、その年にはじめて血統登録され、新たに飼われることになった犬の数。今回は、その上位20位までの犬種がそれぞれどのような性格なのかをご紹介します。ワンちゃんとのコミュニケーションの取り方が分からないという人はチェックしてみて。

【20位】キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

特徴や性格

甘えん坊で人懐っこい性格です。飼い主には特に深い愛情を示し、一緒にいることを好みます。コミュニケーション能力も高く社交的なので、人見知りや犬見知りをせず、慣れない場所にも動じません。順応性が高く、アクティブに過ごす飼い主とものんびりと過ごす飼い主とも相性は◎。

 

飼うときの注意点

キャバリアは心臓病になりやすい犬種です。これは、遺伝的な要因が関係しているようなのですが、血圧を上げないよう塩分の摂り過ぎには注意したり、食事の管理をして肥満を防ぐなどの工夫も大切です。

 

立派な垂れ耳なので外耳炎にも注意!

【19位】ジャック・ラッセル・テリア

特徴や性格
元々は狩猟犬のため、運動能力が高くパワフルな犬種です。色々なものに反応して、興奮しやすいという特性も持っています。興奮すると吠えたり噛みついたりすることもしばしば。気性が荒く飼いづらいと感じる人もいますが、飼い主には従順で指示を理解する聡明さもあるので、子犬の頃からの一貫したしつけが大切です。

 

飼うときの注意点
キツネ狩りのために作出された犬種のため機敏でエネルギッシュです。小型犬ながら大型犬並みの運動量を必要とするので、サクッと近所を歩くだけの散歩では満足できず、ストレスをためてしまうかもしれません。たまには大きな公園やドッグランなどへ行き、思いきり運動欲求を満たしてあげましょう。

【18位】ラブラドール・レトリーバー

特徴や性格
身体能力も学習能力も高く、献身的で優しい性格で、盲導犬や警察犬として活躍する子も多い犬種です。基本的には穏やかですが活発な面もあり、特に子犬の頃のやんちゃぶりには驚かされる人も多いようです。とはいえ、頭がよく飼い主の指示をしっかりと理解するので、成長するにつれて温厚になっていきます。

 

飼うときの注意点
温かく優しい性格ながら体を動かすことも大好きです。特に水猟犬として活躍してきたルーツを持つため、水が大好きで泳ぎが得意な子も多いです。海や川へキャンプに出掛けたり、犬も一緒にアクティブに過ごしたいという家庭にはぴったりですね。

【17位】パピヨン

特徴や性格
「パピヨン」はフランス語で蝶の意味。まるで蝶が羽を広げたような形をした大きな耳が印象的です。聡明そうな凛々しい顔立ちをしていますが、実際にとても賢く、しつけをしやすい犬としてもよく名前が挙がる犬種です。フレンドリーで人懐っこい性格で、飼い主だけでなく、はじめての人や動物とも積極的にかかわろうとする姿勢を見せます。

 

飼うときの注意点
好奇心旺盛で活発、小型犬ながら運動神経も抜群です。ジャンプ力もすごいので、飼い主は、そんなパピヨンが楽しく遊べるような運動を考えてあげると◎。反対に低すぎるサークルなどは軽快に跳び越えてしまうこともあるので注意!

【16位】ペキニーズ

特徴や性格
プライドが高くまわりに媚びず、気分屋なため猫のような性格といわれています。一方で、飼い主には深い愛情を持ち、甘えん坊なところもあります。といっても過度にベタベタするわけではなく、ひとり遊びも上手。のんびりとしていて運動が苦手な子も多いので、散歩や運動はそれぞれのスタイルに合わせましょう。

 

飼うときの注意点
運動量が多くないので肥満には注意が必要です。運動を嫌がっても適度に体を動かす遊びを取り入れたり、食事の管理もしっかりとおこないましょう。

 

短頭種で体温調節は苦手なので、夏場の暑い時間帯は散歩を避け、部屋でゆっくりと過ごすのがベター。

【15位】ボーダー・コリー

特徴や性格
とても頭がよく、その賢さはワンちゃんの中でもトップクラスといわれています。飼い主の指示にもすぐに従い、観察力も優れているので自分で考え、指示以上の働きを見せることも。一方で賢すぎるために、飼い主を無視したり試したりすることもあるので、一貫性のあるしつけが大切です。

 

飼うときの注意点
ボーダー・コリーは、賢いだけでなく、活発で運動能力も高いです。牧羊犬種のためスタミナもあります。運動欲求を満たしてストレスをためないように、散歩に加えフリスビーやボール遊びなどもプラスしましょう。頭のよさを利用した遊びをゲーム感覚ですれば飼い主も楽しそうですね。

【14位】ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

特徴や性格
ぽってりとした胴体と短い足が可愛らしいコーギーは、元々は牧羊犬で運動能力も高く好奇心旺盛、やんちゃで遊ぶことも大好きです。牧羊犬として働いてきた名残りで、吠えたり、噛んだりすることも多いですが、賢いため、きちんとしつけをすればとても従順。小さな頃から、愛情を持って接して信頼関係を築きましょう。

 

飼うときの注意点
ミニチュア・ダックスフンドと同じく、胴体が長く足が短いため、背中や腰に負担がかかり傷めやすいです。食欲旺盛な犬種ですが、肥満になると腰への負担がさらに増えてしまうため、飼い主がしっかりと管理しましょう。運動は、噛みたい欲求も満たすフリスビーなどがおすすめ。

【13位】柴犬

特徴や性格
飼い主に対しては、従順で深い愛情を持つ一方で、知らない人や場所に対しては警戒心が強く、誰に対しても友好的というわけではありません。そこは日本犬らしく番犬気質で硬派な性格ともいえますが、攻撃的で吠え癖や噛み癖のある子もいます。とはいえ、小さい頃からきちんとしつけていれば、飼い主の指示は忠実にきいてくれます。

 

飼うときの注意点
元々は狩猟犬として活躍してきた犬種なので、活発で運動能力もとても高いです。毎日の散歩やドッグランで思い切り走ることが大好きな子も多く、そうすることで体と心の健康を保ちます。

 

以前は“柴犬=外飼い”のイメージが強かったですが、ダブルコートの毛を持ち、暑いのは苦手。夏場の体調管理には特に気をつけてあげましょう。

【12位】パグ

特徴や性格
フレンチ・ブルドッグ同様、鼻ぺちゃな顔が特徴的ですが、こちらは逆三角形に折れた耳がポイント。性格は陽気で人懐っこく愛嬌たっぷり♪ 穏やかで無駄吠えや噛みつくこともほとんどなく、しつけもしやすい犬種です。普段は素直ですが、頑なに意思を曲げない頑固ともマイペースとも取れる一面もあり、わがままな行動を取ることもあります。

 

飼うときの注意点
パグは興奮しやすいという特徴も持っています。短頭種犬が興奮すると、呼吸がしづらくなって大きく口を開けて鼻をブーブーと鳴らしはじめ、症状が悪化すると呼吸困難になることもあるので注意して状態を観察しましょう。同じように、暑い日や運動のあとなども呼吸が荒くなる傾向があるので要注意。

【11位】ビション・フリーゼ

特徴や性格
わたあめのようなまん丸な頭が印象的ですが、その愛くるしい見た目にぴったりな陽気で人懐っこい性格をしています。無駄吠えも少なく穏やかで、人見知りもせず社交的なので、はじめて会う人や犬ともよい関係を築けます。

 

小型犬の中では筋肉量が多く運動神経もよいので、散歩や遊びも大好きです。

 

飼うときの注意点
美しい真っ白の毛は汚れが目立ちやすいという欠点もあります。ふわふわとしていて毛量も多く、汚れや皮脂が溜まりやすいので、こまめにブラッシングやシャンプーをしてあげましょう。

 

また、毛質の異なる2種類の毛で覆われた「ダブルコート」なので暑さには弱いです。夏場はエアコンを使って快適な環境を作ってあげて。

【10位】ゴールデン・レトリーバー

特徴や性格
ゆったりとした動きの通り、温厚で人懐っこく優しい性格をしています。はじめての人やほかの犬や猫にも友好的です。飼い主には特に忠実でよく懐き、人と一緒に何かをすることが大好き。介助犬や盲導犬として活躍する子が多いことからも分かるように、とても頭がよく、運動神経も抜群です。

 

飼うときの注意点
愛情深い性格のため、人が大好きで常に一緒にいることを好みます。そのため、ひとりでいることが苦手な子が多い傾向があります。普段から密にコミュニケーションを取って愛情を伝えたり、散歩や遊びの時間をたっぷり取るなど、ストレスをためさせないようにしましょう。

【9位】シー・ズー

特徴や性格
飼い主には特に従順で深い愛情を示しますが、陽気でフレンドリーな性格のため、飼い主以外とも仲良くすることができます。吠えにくく、理解力もありしつけもしやすいので、初心者にも人気が高い犬種です。プライドが高く頑固な一面もあるので、叱る、褒めるのメリハリをつけながら信頼関係を築いていきましょう。

 

飼うときの注意点
フレンチブルドッグやパグと同様に頭蓋骨の長さに比べて鼻が短い「短頭種」です。そのため体温調節が難しく、高温多湿の場所が苦手。夏場はエアコンを活用しながら部屋で過ごしましょう。とはいえ活動的で運動も好きなので、部屋の中では遊びに付き合い、涼しい時間帯には散歩にも出掛けてあげて。

【8位】ヨークシャー・テリア

特徴や性格
毛艶が美しくエレガントな印象を受けますが、テリア特有の活発で好奇心旺盛な性格をしています。飼い主への愛情が深く甘えん坊な一面もあり、常にそばにいることを好みます。抱っこや膝の上に乗るなどのスキンシップも大好きで、スキンシップが少ないとストレスを感じてしまう子もいるほど。

 

飼うときの注意点
毛は伸び続ける上、繊細で絡まりやすいので、こまめなブラッシングとトリミングはマストです。

 

頑固で自己主張が強いところもあるので、厳しくしすぎたり甘やかしすぎるとやんちゃな性格になってしまうことも! 飼い主は、一貫性のある言葉や行動を心掛けて。

【7位】フレンチ・ブルドッグ

特徴や性格
「コウモリ耳」と呼ばれる大きな立ち耳、小さなしっぽ、鼻ぺちゃな顔が特徴のフレブル。癒し効果抜群の見た目通り、性格もとても社交的で愛情深く、愛嬌があります。利口で物覚えがよいのでしつけもしやすいですが、頑固なところもあるので、飼い主は根気強く、そして褒めながらトレーニングをしましょう。

 

飼うときの注意点
筋肉質でがっちりしていますが、太りやすいので体調管理には注意が必要。

 

顔や体にはシワが多いので、擦れ合ったり汚れが溜まって皮膚トラブルを起こしやすいです。こまめに皮膚の状態をチェックして、定期的なシャンプーも怠らないようにしましょう。

【6位】マルチーズ

特徴や性格
とても人懐っこく、明るく社交的な性格。利口で学習能力も高いのでしつけもしやすく、比較的初心者でも飼いやすい犬種です。

 

活発で好奇心旺盛な一面もあるので、運動も遊びも大好き。とはいえ、小型犬でそこまで運動量を必要としないので、飼い主もストレスなく一緒に散歩や遊びを楽しめそうですね。

 

飼うときの注意点
甘えん坊でスキンシップを好みますが、依存心も強いためひとりにされると不安を感じすぎてしまう傾向があります。そうすると家のものを壊したり吠え続けたりすることも。小さいうちからしっかりと信頼関係を作り、少しずつひとりで過ごせる時間を増やしましょう。

 

また、長い毛に覆われている上、垂れ耳なので外耳炎になりやすいです。こまめにケアをしてあげましょう。毛はよく伸びるので、定期的なトリミングも必須。

【5位】ミニチュア・シュナウザー

特徴や性格
おじいちゃんのような優しいまゆげと口ひげが印象的ですが、性格は活発。自己主張が強く頑固な面もありますが、愛嬌があり明るい性格をしています。頭もよく、飼い主に従順なのでしつけもしやすいといわれています。警戒心が強く、飼い主以外には吠えるので番犬にはぴったりですが、その警戒心から人見知りや犬見知りをしてしまうことも。

 

飼うときの注意点
ジャパンケネルクラブでは、番犬、警護、作業をする「使役犬」のグループに属している通り、人間のパートナーとして働いてきた犬種です。そのため小型犬ながら体つきはがっちりとしていて、運動量も豊富。運動不足でストレスをためないように、散歩は欠かさず、たっぷりと遊んであげましょう。

【4位】ポメラニアン

特徴や性格
フワフワとしたシルエットが可愛らしいポメラニアンは、明るく優しい性格で、飼い主への忠誠心も強い犬種です。飼い主と一緒に行動することを好み依存心も強いので、スキンシップは大切に。牧羊犬を祖先に持つことから、好奇心旺盛でアクティブな一面もあります。

 

飼うときの注意点
警戒心が強く敏感なため、知らない人に強く吠えることもありますが、学習能力が高いのでしっかりとしつけをすれば大丈夫。

 

ふんわりとした毛に覆われていますが、実は骨は細く膝関節も弱いので、滑りやすいフローリングにはマットを敷くなど、骨や関節の負担を減らすための工夫が必要です。

 

抜け毛が多いため、こまめなブラッシングも忘れずに。

【3位】ミニチュア・ダックスフンド

特徴や性格
長い胴体と短い足がトレードマーク。性格は友好的で人が大好き、飼い主への愛着も強い子が多いようです。

 

落ち着いた性格ですが元々は狩猟犬であったため、やんちゃで好奇心旺盛なところもあります。穴掘りやボール遊びなど、思いきり体を使った遊びをさせると◎♪

 

飼うときの注意点
警戒心が強く、狩猟犬であったことから少し攻撃的な一面もあります。知らない人に吠えてしまうこともよくあるため、吠え癖がつかないように子犬のうちからしっかりとしつけましょう。

 

特徴的な体型で「椎間板ヘルニア」になりやすいので、体重管理に気を付けたり、高い所からジャンプをさせないなど、日頃から気に掛けてあげる必要があります。

【2位】チワワ

特徴や性格
チワワは世界で最も小さな犬種。家の中を自由に走りまわるだけでも運動になるので、ほかの犬種のように散歩を1日に何度も、そして長時間おこなう必要はありません。

 

穏やかで愛情深く、飼い主に対しては忠実な一方で、警戒心や防衛本能が強く知らない人には果敢に吠えるので、か弱そうに見えて実は番犬としても優秀!

 

飼うときの注意点
番犬向きであるものの、強気で勇敢な性格のため知らない人に嚙みついてしまうことも。可愛がるだけでなく、しっかりとしつけをして小さなうちから社会性を身に付けさせましょう。

 

また、チワワやパグ、シー・ズーなど目が出ている犬種は、目に傷ができやすく病気にかかりやすいので、目のまわりの毛を整えるなど、こまめに状態はチェックして。

【1位】トイ・プードル

特徴や性格
見た目の可愛らしさに目がいきがちですが、甘えん坊で人懐っこい性格も人気の理由。学習能力が高く覚えも早いため、しつけもしやすいといわれています。飼いやすさから、初心者からの人気も高く、多頭飼いする人も多いのだそう。

 

明るく社交的な性格なので、人間はもちろんほかのペットとも仲良くなるのが上手です。

 

飼うときの注意点
プードルは、元々は狩猟犬として活躍してきた犬種。そのため、キュートな見た目に反して活発で、遊ぶことが大好きです。散歩や運動の時間はしっかり取りましょう。

 

抜け毛は少ないものの毛が伸びるのが早く、毛玉もできやすいので、こまめなブラッシングとトリミングが必要です。

まとめ

人気のワンちゃん、上位20種の性格をご紹介しました。もちろん個体によっても性格はさまざまで、同じ犬種でも全く性格が違う場合も多いです。あくまで参考程度に、コミュニケーションを取る際のヒントにしてワンちゃんとの生活を楽しんでくださいね!

文/渡邊倫子

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