動物園に行こう! 人気のネコ科におもしろ生態動物や希少種9種と会える場所をご紹介

公開日:2026/06/30

動物園に行こう! 人気のネコ科におもしろ生態動物や希少種9種と会える場所をご紹介

動物園は、ゾウやキリン、ライオンなど、日本に生息していない動物と出会える場所です。飼育されている動物は園によって異なりますが、世界的にも珍しい希少種を飼育している園もあります。

 

この記事では、日本の動物園で見られる珍しい動物やおもしろい動物を全国からピックアップしました。日本の動物園には、楽しくかわいい動物がたくさん!

動物好きの方はもちろん、動物園から足が遠ざかっている方も、ぜひ気になる動物を見つけてくださいね。

 

※各動物園の飼育情報は、現状と異なることがあります。実際に足を運ぶ前に、必ず動物園の公式サイトで情報を確認してくださいね!

【ネコ好き必見!】動物園でしか会えないネコ

ネコ好きの多い日本では、ネコ科動物の人気は絶大です。

ライオン・トラ・ヒョウなどは多くの動物園で飼育されていますが、このほかにもさまざまなネコ科の動物が飼育されています。

 

ここからは、ネコ好き必見のネコ科動物をご紹介します。

マヌルネコ|世界最古の野生ネコ

マヌルネコは、中央アジアからモンゴル、中国西部などの寒冷な高地や岩場に生息する野生ネコです。

約600万年前からほとんど姿を変えていないと考えられており、「世界最古の野生ネコ」と呼ばれることもあります。

頭胴長は45~55cm、体重は3.5~6kgと、大きさはイエネコとさほど変わりません。

 

警戒心が強く、野生では岩陰に身を潜めながら小動物を狩って暮らしています。

耳が丸く低い位置についているのは、岩場から顔をのぞかせる際に耳の先が見えないようにするためです。

メディアやSNSでは、その横に広がった顔立ちや、険しくもどこか愛嬌のある独特な表情が話題を呼びました。

なお「マヌル」は、モンゴル語で「小さい野生ネコ」という意味です。

▼マヌルネコに会える動物園

・旭川市旭山動物園(北海道旭川市)

・那須どうぶつ王国(栃木県那須町)

・埼玉県こども動物自然公園(埼玉県東松山市)

・恩賜上野動物園(東京都台東区)

・東山動植物園(愛知県名古屋市)

・神戸市立王子動物園(兵庫県神戸市)

・神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)

スナネコ|砂漠の天使

スナネコは、北アフリカや中東の砂漠地帯に生息する小型の野生ネコです。

乾燥した厳しい環境で暮らしており、日中の暑さを避けるため、夜に活動することが多い動物です。

大きな耳と丸い目、小柄な体が特徴で、その愛らしい見た目から「砂漠の天使」と呼ばれることがあります。

体重は約1.5〜3キログラム、体長は約39〜57cmと、ネコ科では世界最小クラスです。

足の裏には長い毛が生えており、熱い砂の上でも歩きやすい構造になっています。

また、大きく平たい頭と左右に張り出した耳は音の収集に優れているのが特徴。

砂に潜る獲物の動きや離れた場所の小さな物音も、しっかりと聞き取れます。

▼スナネコに会える動物園

・那須どうぶつ王国(栃木県那須町)

・東山動植物園(愛知県名古屋市)

・神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)

・長崎バイオパーク(長崎県西海市)

・ネオパークオキナワ(沖縄県名護市)

サーバルキャット|驚異の身体能力

サーバルキャットは、アフリカの草原や湿地帯に生息する野生ネコです。

細長い足と大きな耳が特徴で、ネコ科動物の中でも特に高い跳躍力を持っています。

サバンナや草原の水辺を好み、頭胴長は約60~95cm、体重は8~18㎏になります。

 

体長に対して脚が非常に長く、ジャンプして空中の鳥を捕まえることもあります。

また、優れた聴覚を活かし、草むらに隠れた小動物の気配を探し当てるのも得意です。

最大で3.6mともいわれる跳躍力と優れた能力が、狩りの成功率を高めています。

黄褐色の体に黒い斑点が入った美しい体型により、「サバンナのスーパーモデル」といわれることもあります。

▼サーバルキャットに会える動物園

・札幌市円山動物園(北海道札幌市)

・那須どうぶつ王国(栃木県那須町)

・東山動植物園(愛知県名古屋市)

・豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)

・神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)

・福山市立動物園(広島県福山市)

・愛媛県立とべ動物園(愛媛県砥部町)など

【おもしろ生態】ユニークな見た目や行動から目が離せない動物たち

動物園には、ユニークな姿形や、不思議な習性を持った動物たちもたくさん暮らしています。

SNSなどでもたびたび話題となる、動物園のおもしろい動物をご紹介します。

ハシビロコウ|動かない大型鳥

ハシビロコウは、アフリカ中部の湿地帯や沼地に生息する大型の鳥です。

英名「Shoebill(靴のようなくちばし)」と聞けばわかるとおり、巨大なくちばしがチャームポイント。

頭頂までの高さは110〜140cm、翼を広げると250cmにも達します。

 

水辺でじっと立ち続ける姿がよく知られていますが、これは獲物に気づかれないようにするための行動です。

あまり鳴き声を出せないため、くちばしをカタカタと打ち鳴らす「クラッタリング」と呼ばれる行動でコミュニケーションをとります。

IUCNのレッドリストでは絶滅危惧種(VU)に分類されており、飼育されている個体は世界でも30~50羽ほどしかいません。

日本は、貴重な飼育国の1つです。

▼ハシビロコウに会える動物園

・恩賜上野動物園(東京都台東区)

・那須どうぶつ王国(栃木県那須町)

・掛川花鳥園(静岡県掛川市)

・伊豆シャボテン動物公園(静岡県伊東市)

・神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)

・松江フォーゲルパーク(島根県松江市)

・高知県立のいち動物公園(高知県香南市)

コビトカバ|愛嬌たっぷりのミニサイズ

コビトカバは、西アフリカの森林や川辺に生息する動物です。

名前のとおりカバの仲間ですが、一般的なカバより小さく、体長はおよそ150〜180cm、体重は160~270kgほどです。

 

見た目はカバをそのまま小型化したようですが、カバほどの凶暴性はありません。

低地の森林や沼地を好み、基本的に夜行性で、草や木の葉、果実などを食べます。

縄張りに侵入した動物にも威嚇や攻撃を示すことはほとんどなく、温和で平和的な動物です。

ただし個体数は減少しており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧種(VU)に分類されています。

のんびり歩く様子や、ぽてぽてした動きに癒やされる人も多く、子どもから大人まで幅広い世代の人気者です。

▼コビトカバに会える動物園

・恩賜上野動物園(東京都台東区)

・神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)

・NIFREL(ニフレル)(大阪府吹田市)

・東山動植物園(愛知県名古屋市)

・いしかわ動物園(石川県能美市)

オニオオハシ|アマゾンの宝石

オニオオハシは、中南米の熱帯雨林に生息する鳥です。

鮮やかな色合いの大きなくちばしを持ち、熱帯地域の森で果実や昆虫などを食べて暮らしています。

全長は約55〜65cmほどで、オオハシ科の中では最大の種です。

 

見た目の重厚さとは裏腹に、くちばしの内部はほぼ空洞になっています。

近年、このくちばしが体内にこもった熱を逃がすエアコンのラジエーターのような役割を果たすことも明らかになり、注目を集めました。

人気の理由は、トロピカルなぬいぐるみのような愛らしい見た目と、非常に好奇心旺盛で人なつっこい性格にあります。

展示スペースで器用に果物を放り投げて食べる姿や、おもちゃで遊ぶようなコミカルな動きを見せることもあり、見飽きることがありません。

▼オニオオハシに会える動物園

・那須どうぶつ王国(栃木県)

・日本平動物園(静岡県)

・アドベンチャーワールド(和歌山県)

・千葉市動物公園(千葉県)

・のいち動物公園(高知県)

・松江フォーゲルパーク(島根県松江市)など

【日本でここだけ!】超レアな絶滅危惧種・珍獣

日本の動物園の中には、世界的に飼育数の少ない絶滅危惧種や珍獣などを飼育しているところもあります。

日本の動物園の中でも「ここでしか見られない!」という稀少な動物をご紹介します。

クオッカ|世界一幸せな動物

クオッカは、オーストラリア西部の島々に生息する小型の有袋類です。

カンガルーやワラビーの仲間で、草や葉を食べながら暮らしています。

体長はおよそ40〜50cmほどで、丸みのある体と短い耳が特徴です。

 

発達した口角筋によって常に笑顔でいるように見えることから、「世界一幸せな動物」として広く知られています。

見た目だけでなく、性格も人なつっこく、野生個体でも人間を過度に恐れない点が世界中のファンを魅了しています。

日本でクオッカを飼育しているのは、埼玉県こども動物自然公園(東松山市)だけです。

2020年に4頭を迎えて以来繁殖にも成功しており、2025年12月時点で11頭が暮らしています。

タスマニアデビル|悪魔の名を持つオーストラリアの希少種

タスマニアデビルは、オーストラリア南部のタスマニア島に生息する肉食性の有袋類です。

体長は50〜60cm、体重は6〜12㎏ほどで、子熊のような見た目をしています。

「デビル」という名前が付いたのは、迫力ある鳴き声や威嚇する姿が悪魔に例えられたためです。

しかし実際の性格は非常に臆病で神経質であり、人間に対して積極的に襲いかかることはありません。

 

かつてタスマニアデビルはオーストラリア大陸にも広く分布していましたが、現在はタスマニア島にのみ生息しています。

日本でタスマニアデビルに会えるのは、現在、多摩動物公園(東京都日野市)だけです。

オカピ|森の貴婦人

オカピは、シマウマのようなウマのような不思議な動物。

脚とおしり部分にしましま模様があり、体長は2m前後、体重は250~330㎏です。

20世紀に入るまでその存在が知られていなかったという経緯があり、現在では世界三大珍獣の1つに数えられています。

 

一見するとウマのようですが、骨格や2本の突き出た角、そして青黒く長い舌で器用に木の葉を巻き取って食べる特徴などから、キリンの直接の先祖に近いことがわかっています。

静かに歩く様子は美しく、「森の貴婦人」と呼ばれるのも納得です。

生息地はコンゴ民主共和国東部の降水量の多い熱帯雨林のみで、野生で見るのはかなり難しいといわれています。

現在では個体数も減少しており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧種(EN)に指定されている希少種です。

 

日本では、よこはま動物園ズーラシア(横浜市)と横浜市立金沢動物園(横浜市)の2施設のみで見ることができます。

まとめ

動物園は、普段の生活では出会えない珍しい動物たちを間近で観察できる場所です。
写真や動画でも動物の姿を見ることはできますが、大きさや毛並み、動きの速さなどは実際に目にしないとわかりません。

また、今回紹介した動物の多くは、絶滅の危機に直面しています。
動物園は単なる観覧施設ではなく、種の保存と繁殖を担う場でもあります。
動物園に行くことは、そのような取り組みへの支援にもつながるのです。

気になる動物がいたら、ぜひ実際に会いに行って、その魅力を体感してみてくださいね!


文/カワサキカオリ

こちらのサービスをご利用になるには無料会員登録が必要です

すでに会員の方こちら

初めてご利用の方はこちら

閉じる