子どもはたくさん遊んで、散らかすことが仕事のようなもの……。
しかし、幼稚園や保育園など集団生活を送るうえで、片付けは必要な生活習慣。
それを考えると「早いうちから、教えるべきなのでは?」と思うかもしれません。
そもそも、片付けは何歳頃からできるようになるのでしょうか?
そこで今回は、子どもに片付けを教えるタイミングと、教え方のポイントを5つご紹介します!
子どもはたくさん遊んで、散らかすことが仕事のようなもの……。
しかし、幼稚園や保育園など集団生活を送るうえで、片付けは必要な生活習慣。
それを考えると「早いうちから、教えるべきなのでは?」と思うかもしれません。
そもそも、片付けは何歳頃からできるようになるのでしょうか?
そこで今回は、子どもに片付けを教えるタイミングと、教え方のポイントを5つご紹介します!
片付けを教えるタイミングとしては、「1歳3か月」を過ぎてからであれば、スムーズに進められるかもしれません。
その理由は、1歳3か月から2歳にかけて歩けるようになり、手先が器用に使えるようになってくる時期だからです※1。
個人差はありますが、この頃になると意味のある言葉を発するようになり、パパやママなど身近な人と、コミュニケーションが取れるようになってきます。
そして、最終的に自分の意思で片付けができるようになるのは、おおむね4歳頃※2。
この時期になってやっと「上手にできるようになる」と考えておきましょう。
しかしながら、4歳になった途端に片付けが上手になるというわけではありません!
大切なのは、1歳3か月を過ぎた早い段階から、お子さんの成長に合わせて、習慣づけていくということです。
子どもにとって、「片付け=楽しい遊びの時間の終わり」を意味しているようなものです。
「お片付けをしよう!」と誘っても、なかなか言うことを聞いてくれないかもしれません。
それには、ちょっとしたコツを知っておくといいでしょう。
ここでは、子どもが片付けができるようになる、教え方のポイントを5つ紹介します♪
片付けを教える前のポイントとして、子どもが「片付けしやすい環境」を整えてあげることが重要です。
それには、お子さんの手が届くところに「収納スペース(おもちゃを入れる箱)」を配置すること!
さらに収納スペースは、「車を入れる箱」「おままごとの道具を入れる箱」「ブロック遊び用の箱」など、おもちゃの種類別に分けておくのがおすすめです。
コツとしては、箱に何が入っているかがわかるように、中身がわかる絵や写真を貼っておきましょう♪
あらかじめ、種類ごとに箱を分けておけば「どこに何を片付ければ良いか」が一目でわかるように。後々の自主的な整理整頓にもつながります!
※用意した収納スペースを使って、片付けを促す遊びもできます。
片付けを教え始めてすぐに「散らかしたおもちゃを全部きれいにしよう!」と伝えても、片付けの目処が立ちにくく、子どものやる気を無くさせることに……。
やる気やモチベーションをアップさせるには、「スモールステップ」を意識して教えることがポイントです。
スモールステップとは、目標の段階を細かくし、簡単な内容から少しずつ達成していくことをいいます。
例えば、散らかした全部のおもちゃの片付けを促すのではなく、「車のおもちゃだけ片付けてみよう!」「おままごとのお野菜だけ、おもちゃ箱に戻してあげよう!」など、小さなステップからスタート。
そうすることで、片付けの見通しがつきやすく、やる気がアップします!
また、モチベーションを上げるには、達成感を味わうことが効果的。
それだけで、お子さん自ら率先して片付けをしてくれるようになるかもしれません♪
大人でも、気分が乗らない日もありますよね。
子どもも例外ではなく、「やりたくない!」と駄々をこねる日もあるかもしれません。
そんな時でも、決して大きな声で怒らないようにしましょう!
「ちゃんとやりなさい!」と声を荒げてしまいたくなりますが、大きな声で怒る行為は子どもを萎縮させるだけです。
また、「怒られるから片付けよう」とお子さんに思われてしまうのも、本人のためになりません。
言うことを聞いてくれない日や、お子さんが「やりたくない」という日は、「明日は頑張ろうね!」の一言だけで充分だと思います。
「片付け=楽しい」というイメージをもってもらうためにも、教える際はネガティブな言動より、ポジティブな言動を心がけることが大切。
親子ともども、ストレスを感じること無く、片付けができるようになるのが理想的です♪
子どもは「楽しい!」と感じることは何だって進んで行います。片付けも「楽しい!」と思わせたら、パパとママの勝ちです。
例えば、誰が1番に片付けができるかパパやママと競争したり、タイムを競い合うのも楽しいですよ♪
1~2歳の小さなお子さんであれば、パパやママが楽しそうに「おもちゃは箱にポーイ!」と言いながら片付けをしている姿を見せるのもOK!
お子さんも真似して「ポーイ」と言いながら、片付けをするきっかけになるかもしれません。
これら以外にも、お子さんの興味関心があることを、片付けの中に積極的に取り入れてみましょう!
大切なのは、片付けは遊びの延長線であり、「遊び時間の終わりではない」というイメージを、お子さんに持ってもらうことです。
片付けが上手にできた日には、たくさん褒めてあげましょう。
その際「お部屋がきれいだと気持ちがいいね」「きちんと片付いているから、すぐにおもちゃを取り出せるね」など、片付けをしたことで起きたメリットを伝えることが大切です。
小さなお子さんだと、長い文章は理解できないかもしれないので「お部屋キレイキレイだね」と、短い単語を組み合わせて伝えるとよいでしょう。
また、「お片付けをしてくれる〇〇くんは、かっこいいね。ママは嬉しいよ」と、パパやママ目線の気持ちを伝えるのも効果的。
子どもは、親に喜んでもらえると嬉しくなりますからね。
たくさん褒めることは、片付けが上手になるきっかけになるので、どんどん伝えていきましょう♪
ここまでは、片付け上手になるコツを紹介してきました。
教えている最中、順調にできていたことが、急にできなくなることもあるかもしれません。
そんなときは、お子さんの成長に合わせて収納場所を変えたり、声かけを変えてみたりするとうまくいくこともあります。
例えば、お子さんの身長に合わせて収納場所の高さを変えるのもいいでしょう。
また、「お片付けしよう!」から「どこからお片付けしたい?」と疑問形で声かけをし、お子さんに判断を委ねてみるのもいいかもしれませんね。
このように、片付けのやり方は一度決めたら終わりではなく、常にお子さんの成長を意識しながら見直していきましょう。
そして、完璧を求めるのではなく、スピードが遅かったり、間違えた場所に片付けてしまったりしても、お子さんの「やろう」とする姿勢を伸ばしてあげることが大切です!