子どもに甘いものはNG?甘いものと楽しくつきあうためのヒント

公開日:2022/02/14

子どもに甘いものはNG?甘いものと楽しくつきあうためのヒント

「子どもが甘いものを食べたがるけれど、親としては控えさせたい……」と考えているパパやママはいませんか?

現代の生活では、甘いものを子どもから完全にシャットアウトすることは難しいでしょう。

 

そこで、この記事では子どもが甘いものと楽しくつきあっていける方法を提案します。

 

子どもの頃から甘いものを食べ過ぎる習慣が身についていると、大人になってからそれを改善することは非常に大変です。

まだ小さいうちに、甘いものを適切に楽しめる環境を整えてあげましょう。

 

今日からすぐにできる具体的な方法をお伝えしますので、ぜひ実践してみてくださいね。

子どもに甘いものを与え過ぎるとどうなる?

「子どもに甘いものを与え過ぎるのはよくないよね?」と考えているパパやママは多いようです。

しかし、その理由まで意識したことがあるでしょうか。

 

ここでは、子どもが甘いものを食べ過ぎたときに懸念されることを3つ紹介します。

虫歯になりやすくなる

「甘いものの食べ過ぎ」と聞くと、虫歯を連想する人も多いでしょう。

 

ご存じの通り、甘いものの食べ過ぎは虫歯リスクをあげてしまいます。

虫歯の原因菌が糖から酸を作り、歯を溶かしてしまうのです。

 

しかし、虫歯の原因は、甘いものの食べ過ぎだけではありません。

たとえ糖の少ない食べ物でも、だらだら食べていると虫歯になりやすくなってしまいます。

 

もちろん、甘いものの食べ過ぎは虫歯の原因になりますが、甘いものだけが虫歯の原因となるわけではないことも頭に入れておいてくださいね。

肥満のリスクが高くなる

甘いものは糖を多く含んでいるため、カロリーが高めです。

そのため、食べ過ぎると肥満になりやすくなってしまいます。

 

子どもが肥満になる原因のほとんどは、カロリーの過剰摂取や栄養バランスの悪さや運動不足によるものです。

 

肥満は、2型糖尿病や脂質異常症、高血圧などの原因となり、将来的に脳卒中や心筋梗塞を引き起こす恐れもあります。

子どもだから大丈夫というわけではなく、少しずつ身体に悪影響を及ぼしていると考えられています。

 

子どものときから長く肥満の状態が続くと、その生活習慣が定着してしまうため、体型を戻すことが難しくなってしまうでしょう。

甘いものを食べ過ぎると、さまざまな病気のきっかけとなってしまうのです。

イライラしやすくなる

甘いものを食べることが習慣になってしまうと、甘いものがないとイライラしやすくなることがあります。

これは、砂糖に中毒性や依存性があるために起こる症状です。

 

砂糖をたくさん摂取することに身体が慣れてしまうため、砂糖を摂取しないと以下のような禁断症状が出てしまうのです。

 

  • 落ち着かない
  • 疲れやすい
  • イライラする
  • 集中できない

 

身体の栄養バランスが大切な成長期には、甘いものの摂取を常習化させないよう、特に気をつけることが大切でしょう。

子どもに甘いものを与えるときのコツ

「身体にはあまりよくない」とわかっていても、甘いものは楽しみのひとつでもありますよね。

目にする機会も多いですし、完全にシャットアウトするのは難しいでしょう。

 

そこで、ここからは子どもに甘いものを与えるときのコツをお伝えします。

「子どもの健康を守りながらも、甘いものを楽しめるようにしてあげたい!」と考えているパパやママは、ぜひ試してみてくださいね。

お皿に盛りつけて食べさせる

子どもにおやつを与えるときには、ひとり分ずつお皿に盛りつけるのがオススメです。

 

きょうだい分まとめてお皿に入れたり、袋ごと持たせたりすると、食べた量の把握が難しくなり食べ過ぎにつながることも考えられます。

 

お皿に盛りつけるときには、複数種類のおやつを盛りつけて、目にも楽しいおやつセットを作ってみてはいかがでしょうか。

 

フルーツやせんべいなどさまざまな食べ物を盛りつけると、甘いものが少なめでも楽しくおやつを食べてくれるかもしれません。

椅子にすわってダイニングで食べさせる

おやつをどこで食べるのか決めておくのも、食べ過ぎやだらだら食べを防ぐコツです。

 

お皿に盛りつけたおやつセットをテーブルにもっていき、食事のときと同じように椅子にすわって食べさせましょう。

たったこれだけでも、食べ過ぎやだらだら食べを防ぐ効果があります。ぜひやってみてくださいね。

ジュースもお菓子のひとつと考える

お菓子だけでなく、ジュースにもたくさんの砂糖が含まれています。

そこで「ジュースもお菓子のひとつ」と考えるようにしましょう。

 

ジュースを与えるときにはお菓子の量を調節するといったように、おやつの全体的なバランスを取るように内容を考えればよいのです。

子どもに甘いものを与え過ぎないために大切なこと

子どもに甘いものを与え過ぎないためには、パパやママの意識改革も必要です。

ここでは、子どもに甘いものを与え過ぎないために、どのような考え方が大切なのかを紹介します。

おやつ=お菓子ではない!

おやつというと「お菓子」「甘いもの」を連想するパパやママもいるでしょう。

しかし、子どもにとってのおやつは、3回の食事だけでは補いきれない栄養を摂取するための「第4の食事」と考えるのがベストです。

 

そのため幼児期のおやつとしては、おにぎりやパン、イモ類、フルーツといった、エネルギーと栄養を十分に補給できるものが推奨されています。

「おやつ=お菓子」という考えを捨て、補食としてのおやつを意識してみてくださいね。

甘いものは「特別なとき」に

身体のことだけを考えると、甘いものを完全にシャットアウトしても何の問題もありません。

 

しかし、お友だちの家で遊んでいるときやイベントのときなど、甘いものを周りの人と一緒に楽しむ場面は多々あります。

そんなときに自分だけ食べられないと「さみしい」と感じることもあるでしょう。

 

そこで「特別なときには甘いものを食べてもOK」と決めてみてはいかがでしょうか。

子どもにとって、お友だちと楽しみを共有する経験というのも大切だと思います。

 

「甘いものは絶対にNG!」と、かたくなになるのではなく、うまくつきあっていくのもひとつの方法です。

甘いものを買い置きしない!

「子どもに甘いものを控えさせたい」と考えるなら、買い置きをしないことが一番です。

子どもにおねだりされる場面も多いかもしれませんが、親が子どもの言いなりにならず、徹底した態度を見せることも大切でしょう。

 

自宅に甘いものが常備されていなければ、さきほどお話しした「特別なとき」がより際立ちます。

甘いものを食べる楽しさや特別さを、より感じられるかもしれません。

まとめ

甘いものは子どもにとって魅力的です。その分、繰り返し欲しがることも多いでしょう。

しかし、子どもの言いなりになって与えていると、身体的にも精神的にもよくありません。

子どもが甘いものを適切に楽しむためには、パパやママのがんばりも必要です。
まずはおやつをお皿に盛りつけ、ダイニングで食べるという習慣付けからはじめてみてはいかがでしょうか。

文/りっか

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