【添い寝の卒業】子どものひとり寝はいつから始める? きっかけと進め方のポイント

公開日:2022/04/04

【添い寝の卒業】子どものひとり寝はいつから始める? きっかけと進め方のポイント

寝る前に絵本を読んであげたり、1日の出来事を親子で振り返ったりしながら眠りにつくのは、多くのご家庭では子どもが幼いうちしかできない貴重な時間です。

 

しかし、お子さんが成長するにつれて「そろそろ、別々で寝たほうがいいのでは」と思うことが増えてくるかもしれません。

 

そこで気になるのが、添い寝や寝かしつけをしない「ひとり寝」はいつから始めるとよいのか、ということ。

 

今回は、ひとり寝をはじめる年齢やきっかけ、進め方のポイントについてご紹介します。個人差がありますので、お子さんに合わせて進めるようにしてくださいね!

子どもがひとり寝をするメリット・デメリット

子どもがひとり寝をすることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

また、ひとりで寝かせる前に把握しておくべきデメリットについてもご紹介します。

メリット

子どもにひとり寝をさせるメリットは、以下のとおりです。

  • 達成感を味わうことで前向きな気持ちになる

  • 親と子それぞれがぐっすり眠れるようになる

  • 夫婦の時間がつくれる

ひとり寝を始めるときの子どもは、不安や寂しさでいっぱいになるはずです。

しかし、それを乗り越えてひとり寝ができたときには、達成感で満たされることでしょう。

 

達成感を味わえば、苦手なことを克服しようとする心や、なにごとも最後までやり遂げようとする前向きな気持ちが芽生えるかもしれません。

 

また、ひとり寝であれば親子それぞれの寝床を確保できるため「親も子もぐっすり眠れること」がメリットといえます。

添い寝をしたときに、お互いの体温や寝相によって感じる「暑い」「体がぶつかって痛い」といった、睡眠を妨げる要因を回避することができるからです。

 

さらに、ママやパパにもメリットが!

 

例えば、お子さんを寝かしつけるとき、ママやパパは寝るつもりがなくても「子どもと一緒に寝てしまった」という経験もあるのではないでしょうか?

ひとりで寝られるようになれば、寝かしつけや添い寝を必要としなくなるため、子どもが寝たあと夫婦で会話を楽しんだり、映画やテレビをみたりといった、夫婦のコミュニケーションの時間を増やせるでしょう。

デメリット

子どもにひとり寝をさせるデメリットは、以下のとおりです。

  • 親子のコミュニケーションの時間が減る

  • ひとり寝を始める環境づくりにお金がかかる

子どものひとり寝は「自立を促す」のには効果的かもしれませんが「親子の就寝前のコミュニケーション時間が削られる」ことがデメリットといえます。

 

ひとり寝を始めたことがきっかけでコミュニケーションが減ってしまい、親子間の愛着形成が不十分になる可能性があるからです。

そのため、寝る以外の時間は一緒に遊んだり会話をする時間を増やしたりと、これまで以上に親子のコミュニケーションを充実させることが大切です。


また、ひとり寝を始めるときは、子どもがひとりで寝られるスペースを確保する必要があります。

子ども専用の寝具が必要になるため、お金がかかってしまうことがデメリットといえるでしょう。

ひとり寝はいつから始める?

ひとり寝を始める時期として、子どもの自立を考えるのなら「4歳を目安にひとり寝を始めるとよい」とする説があります。

※参考文献:篠田有子『子どもの将来は「寝室」で決まる』(光文社新書)

 

4歳と聞くと「一人で寝るのには、まだ早いのでは?」と感じるかもしれませんが、4歳を目安にひとり寝をさせて、ママやパパから離れる時間と距離を増やすことが自立のきっかけになるのだとか。

 

しかし実際のところ、子どもの健康状態や部屋数などの住宅事情によって、ひとり寝を始めるのに適した時期はさまざまだと思います。

 

例えば、子どもの健康状態に不安がある場合、別室でひとり寝をさせてしまうと急な体調不良に気付けないかもしれません。

また、寝室に使える部屋が1つしかなければ、おのずと家族一緒に寝ることになると思います。

 

そのため、「子どもにひとり寝をさせても問題ない」もしくは「ひとり寝を始める環境が整った」と判断できた時点で、ひとり寝を始めるのがよいでしょう。

ひとり寝を始めるきっかけは?

ひとり寝のメリット・デメリットや、始める年齢の目安についてお伝えしました。

それでは、どのようなことがきっかけとなり、ひとり寝を始められるようになるのでしょうか。

添い寝が窮屈になってきたとき

子どもの体が大きくなり、添い寝が窮屈になってきたことがきっかけで、ひとり寝を始めるケースがあります。

 

そのタイミングで「そろそろ、別々で寝てみる?」と提案してみるのもよいでしょう。

 

最初はあまり乗り気ではない様子だったとしても、徐々に自分だけの布団やベッドで広々と寝られる快適さに気づくはずです。

案外すんなりと、ひとり寝に慣れてくれるかもしれません。

「一人で寝てみよう」という心の準備ができたとき

ひとり寝を始めるきっかけで多いのが、「ひとりで寝てみよう!」という心の準備ができたときです。

 

心の準備ができていない状態でひとり寝を始めても、不安や寂しさが先行し、うまく進まないかもしれません。

お子さん自ら「ひとり寝に挑戦してみる!」「そろそろ一人で寝てみたい」というような言葉が出たときがチャンスです。

 

このようなきっかけでひとり寝を始めた場合は、不安や寂しさよりも、ひとりで寝るわくわく感や好奇心のほうが強くなり、自然な流れでひとり寝に移行できるでしょう。

ひとり寝にチャレンジ! 進め方のポイント

ひとり寝を成功させるポイントは、子どものひとり寝に対する不安や、ママやパパと離れて眠る寂しさに打ち勝たせてあげることです。

 

「ひとり寝を始めるのは今だ」という時期が来たら、これから紹介する進め方のポイントをおさえて、ぜひ実践してみてくださいね。

子どもと話し合い、ひとり寝を始める日を決める

ひとり寝は、子どもが納得したうえで始めることが大切です。

何の予告もない状態で始めるのは、不安や寂しさをあおるだけなのでNG!

 

「いつから始める?」「どのくらいの頻度でチャレンジしてみる?」など、子どもと必ず話し合いましょう。

 

そのときには「(ひとりで寝ていて)寂しくてつらいときは、ママとパパのところにきて一緒に寝てもいいからね」と、子どもにとって安心材料となる約束ごとを決めておくこともおすすめします。

寝つくまで一緒にいてあげる

ひとり寝に慣れるまでは、子どもが寝付くまで絵本を読んだり、何気ない会話をしたりと、一緒にいてあげましょう。

 

なかには、ひとり寝をスタートさせた日から「就寝から起床まで、ひとりでさせたほうがいいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、それはあまりおすすめしません。

 

まずは「朝までひとりで眠れた」という達成感を覚えさせ、自信をつけることが優先です。

 

子どもが「昨日ひとりで寝られたから、今日も明日もチャレンジしてみよう!」と気持ちが前向きになることによって、ひとり寝に対する不安や寂しさは徐々に無くなっていくでしょう。

日中に体力を使わせる

日中に体力を使って疲れさせておくことで、子どもは眠りにつきやすくなります。

 

また、昼寝の習慣がある子でも、ひとり寝にチャレンジする日は昼寝をさせないことがポイントです。

 

疲れていたり、強い眠気があったりすると深い眠りにつきやすくなるため、不安や寂しさを感じることなく朝を迎えられるでしょう。

ひとり寝を始めるタイミングとしておすすめしないのは?

ひとり寝を始めるタイミングとして、おすすめしないのは「子どもの体調がすぐれないとき」です。

 

「風邪をひいている」「おなかの調子が悪い」などの体調不良がみられるときに別室で子どもを寝かせてしまうと、体調が悪化しても見落としてしまう可能性が高いからです。

 

子どもの体調がすぐれないときは無理をせず、体調が回復してから始めましょう。

 

また、すでにひとり寝を始めていても、体調がすぐれない場合は一緒に寝るようにして、子どもの体調を最優先に考えることが大切です。

まとめ

ひとり寝を始める年齢は、「子どもの自立」を考えるのなら「4歳」から始めるのがよいといわれています。

しかし、子どもの健康状態や住宅事情により、ひとり寝を始めるのに適した時期は、ご家庭によってさまざまだと思います。
そのため、「子どもにひとり寝をさせても問題ない」もしくは「ひとり寝を始める環境が整った」と判断できた時点で、始めるのがよいでしょう。

また、添い寝からひとり寝にスムーズに移行させるためには、きっかけや進め方も大切です。

今回紹介した内容を参考にしながら、ぜひチャレンジしてみてくださいね!


文/ちゅんまま

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