ICT教育って何?タブレットを使った幼児教育のメリット・注意点を紹介

公開日:2022/04/07

ICT教育って何?タブレットを使った幼児教育のメリット・注意点を紹介

ICT教育とは、パソコン・スマホ・タブレットなど、デジタルデバイスを使った教育を指します。小学校でのプログラミング教育が必修化されたこともあり、小学校に上がる前からタブレット学習を取り入れるご家庭も増えているようです。

 

本記事では、今、ICT教育が必要といわれる理由や、ご家庭でタブレット学習を取り入れるメリット・注意点を紹介します。

 

これからの時代を生きる子どもにとって、デジタルデバイスとの正しい付き合い方を知るのは非常に重要なこと。

「まだ早い」と敬遠し過ぎず、上手に取り入れることを目指しましょう。

ICT教育とは何?

小学校にプログラミング教育が本格導入され、「ICT教育」なる言葉を耳にする機会も増えてきました。

そもそも、ICT教育とは何を意味する言葉なのでしょうか?

 

詳細を見ていきましょう。

パソコンやタブレットを使った教育のこと

学校で行われる「ICT教育」とは、パソコンやタブレットといった、デジタルデバイスを使った教育を指すことが一般的です。

 

「ICT」とは、「Information and Communication Technology」を略したもので、「情報通信技術」と訳されます。

 

よく耳にする「IT(Information Technology)」と同じような意味ですが、ITは「情報技術そのもの」を指す言葉です。

 

現在では、「ICT」という言葉の方が、世界で広く浸透しています。

 

学校で子どもたちはアプリやソフトを使って絵を描いたり、インターネットで言葉を検索したりしています。

 

ただ遊んでいるだけのようにも見えますが、こうした活動の一つ一つが、「ICTを活用している」ということなのです。

 

ちなみに最近では「IoT」という言葉もよく聞きます。

ICTが人と人を結ぶ情報通信技術なのに対して、IoTはモノが主体となっています。

例えばスマートデバイスで家電を操作するなどです。

ご参考までに……。

日本では2021年から本格導入がスタート

全国の小・中学校でICT環境が整ったのは2021年のことです。

 

コロナ禍で登校できない日が続く中、全国の公立学校ではインターネット環境の整備や端末の準備が急ピッチで進められました。

現在日本のほとんどの公立小・中学校では、1人1台ずつデジタルデバイスが配布もしくは運用検討がなされています。

 

デジタルデバイスがあれば、電子教科書やデジタル教材・動画を使った授業を行えます。

また、もしも学校に通えない事態になっても、自宅で必要な授業を受けることが可能です。

なぜ今ICT教育が必要なの?

コロナ禍が起こる以前から、子どもの教育にはICTが必要といわれていました。

なぜ今、教育にデジタルデバイスやインターネットが求められるのでしょうか?

 

ICT教育が必要といわれる理由を見ていきましょう。

これからの時代は「情報を活用する力」が求められるため

生活や社会のデジタル化が進む中、どのような仕事に就いたとしてもデジタル技術の活用は必要となると考えられます。

 

子どもの頃からデジタルツールやアプリ・ソフトに慣れ親しんでおくことは、将来生きていく上で非常に重要なスキルとなるでしょう。

 

またインターネットの普及により、誰でも簡単にさまざまな情報にアクセスできるようになっている点も見逃せません。

 

膨大な情報の山から「本当に必要な情報」「真実の情報」を見つけ出すには、それなりの知識が必要不可欠です。

 

ICT教育でインターネットリテラシーを高めることは、子どもがインターネットと適切に付き合っていく上で、非常に重要なことといえるでしょう。

日本の将来のため

日本はIT後進国といわれており、長くIT人材不足が続いています。

 

経済産業省によると、2030年までに40~80万人ものIT人材が不足してしまうのだとか。

 

今後、日本企業が世界市場で活躍するためには、IT技術・人材の活用が必要不可欠です。

IT技術や人材不足でおくれを取った状態では、日本がますます衰退してしまうかもしれません。

 

将来を担う子どもたちにICT教育を行うことは、日本の将来への投資にもつながるのです。

 

参考:参考資料(IT人材育成の状況等について)|経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課

幼児期からタブレット学習を取り入れるメリット

小学校のプログラミング必修化に伴い、入学前からタブレット学習を始める家庭も増えています。

 

幼児期からタブレットで学ぶことには、どのようなメリットがあるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

子どもの好奇心を刺激できる

タブレットなら、動画やカラー画像が豊富です。

 

例えば動物や昆虫・花などは、リアルな姿を見せた方が子どもの興味を引きやすくなります。

映像と名前が脳内でしっかりと結び付き、子どもはたくさんの知識を蓄えられるでしょう。

 

またタブレットなら、文字が読めない子どもでも、音で学びを体験できます。

学習時に感じがちなストレスが少なく、遊び感覚で知識を増やしていけますよ。

繰り返し学習に最適

紙を使わないタブレットなら、「もう1回やりたい!」の声に応えるのも簡単です。

ひらがな・カタカナを覚えたいときなどでも、何度でも練習することができます。

 

学んだことを頭に定着させるためには、「繰り返し」が非常に重要です。

 

タブレットを使えば、同じページを何度も繰り返したり、戻ってまたやり直したりと効率的な学習を行えます。

学習の種類が豊富

タブレット一つあれば、ひらがな・カタカナから算数や英語まで、あらゆる学習をカバーできます。

論理的思考を学べるアプリや生活習慣が身に付くアプリなどもあり、「こんなことを学んでほしい!」という親のニーズに合うものが見つかるでしょう。

 

また、小さい子ども向けのアプリは、かわいいキャラクターが登場したり楽しい音がなったりといった工夫があります。

 

「お勉強」よりも「遊び」に近く、子どもが楽しく取り組めるのもメリットです。

家庭でのタブレット学習で気を付けること

ICT教育の一環としてタブレットを使うのはよいですが、注意すべきポイントもいくつかあります。

子どもをタブレットに触れさせる際、親が気を付けておきたいことを見ていきましょう。

子どもを受け身にさせない

タブレットで何もせずに「見る」「聞く」だけの学習を繰り返していると、子どもが自分で調べたり考えたりする力が弱くなってしまうかもしれません。

 

ただぼーっと座ってタブレットを見ているだけの時間はなるべく少なくしましょう。

 

ご家庭でのICT教育におすすめなのは、自分で文字を描いたり図形を動かしたりできるアプリです。

 

子どもが自分の考えをアウトプットできるアプリなら、「情報を得るだけ」「もらうだけ」にはなりません。

 

あれこれと考えながらアプリに取り組めれば、ICT教育で必要とされる「論理的思考」の獲得にもつながるでしょう。

学習の間は親がそばに付いておく

子どもがタブレット学習に取り組むときは、親が必ずそばに付くようにしましょう。

親が思うより、子どもの学習能力は高いもの。知らないうちに勝手な操作をしてしまうおそれがあります。

 

また、子どもの中には「興味があることしかしたくない」というタイプも多いものです。

気に入ったページは何度もやるけれど、分からないところは全部飛ばす……なんていうことも考えられますよね。

 

親は子どものそばで学習の様子を眺め、状況に合わせてスピードアップさせたりスローダウンさせたり、学習ペースを調整してあげることが必要です。

 

最近では、親のスマートフォンと連携して学習状況を知らせてくれる知育系アプリもありますので、どうしてもずっと見ていることが出来ない場合は、そういったアプリを活用してもよいかもしれません。

時間を決めて取り組む

ゲーム感覚で学べるため、タブレット学習に熱中してしまう子どももいます。

子どもが長時間画面を見続けることがないよう、頃合いを見計らって休憩を入れたり、「もうおしまい」とやめさせたりしてください。

 

デジタルデバイスを長時間見続けると、目に悪影響を及ぼすといわれています。

 

ドライアイになったり視力が低下したりといったおそれがあるほか、肩こりや首こりを発症することもあるのだそう。

 

子どものうちから体に負担を掛けないよう、親がしっかりと守ってあげてください。

 

こちらも、タイマー付きの知育系アプリがたくさんありますので、そういったアプリで休憩をするきっかけを作ってあげましょう。

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まとめ

ICT教育は、これからの時代に必要な、ITスキルの土台を学ぶ教育です。
小学校に入れば1人1台ずつデバイスが与えられ、インターネットを介した学習が始まります。
早めに準備をしておきたいご家庭は、幼児教育にタブレットなどを取り入れてみるのもよいでしょう。

タブレット学習は子どもの興味を引きやすいメリットがある反面、子どもが熱中し過ぎたり、子どもの目に悪影響を及ぼしたりといった心配な点もあります。

「家庭でもICT教育を」と考えるのなら、時間やルールを決めて、親の管理の元で取り組んでくださいね。


文/カワサキカオリ

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