小学生になったら始めたい!中学受験にも強くなる「理系脳」を育む習い事3選

公開日:2022/04/22

小学生になったら始めたい!中学受験にも強くなる「理系脳」を育む習い事3選

皆さんはお子さんに何か習い事をさせていますか?

 

サッカー・ピアノ・ダンスなどさまざまな習い事があるなか、

STEAM教育が重要視されている今、習い事も多様な時代となり、

「理系」ジャンルの習い事の人気も高まっています。

 

そこで今回は、「理系脳」を育むと注目されている習い事をご紹介します。

小学校でも必修化の「プログラミグ」を学ぶ! プログラミング教室・ロボット教室

2020年度から小学校でのプログラミング学習が必修化されてから、

ますます人気が高まっているのが、プログラミング教室やロボット教室です。

 

ママ・パパ世代の習い事にはなかったジャンルなので、

「どんなことをするのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?

しかし、デジタルネイティブ世代の子どもたちにとって

パソコンを使うのはゲームやスマホと同じような感覚であまり抵抗感がないようです。

 

GIGAスクール構想の本格始動で、学校では一人一台の端末と

高速ネットワーク環境が整備されるようになりました。

今後ますますプログラミング学習が一般化していくことでしょう。

気になるプログラミング教室では、一体どのようなことを学ぶのでしょうか。

どんな力が身につくの?

教室によって指導方針やカリキュラムは異なりますが、多くのプログラミング教室が目指していることは「プログラミング的思考」を身につけること。

文部科学省が発行する『小学校プログラミング教育の手引(第三版)』では「プログラミング的思考」についてこのように書かれています。

 

“自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、 より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力”

【引用】『小学校プログラミング教育の手引(第三版)』/文部科学省

 

つまり、目的を達成するためにはどういった動作が必要か、

その動作をどのように組み合わせれば効率的に目的を達成できるか、を考えることが「プログラミング的思考」なのです。

 

こういった力は、デジタル界隈に限ったことではなく、日常のなかでも必要ですよね。結果を出すための動作はAIが代替できても、その方法を導くのは人間です。これからを生きる子どもたちにとって、「方法を導く力」が必要不可欠と言えます。

 

プログラミング教室では、カリキュラムを通して「プログラミング的思考」だけでなく、

「論理的思考力」や「問題解決能力」「発想力」「自主性」などさまざまな力を身につけていきます。

 

近年、中学受験や大学受験の入試問題で「プログラミング的思考」を問う問題が出題されることも増えてきました。今後ますます、注目される習い事になりそうです。

どんなことをするの?

プログラミング学習というと、「パソコン操作」や「難しいプログラミング言語を覚える」というイメージを持たれる方も少なくありません。

パソコンに慣れていないと、習うのは難しそう……。

そう感じる方も多いですが、パソコンに触れたことがないお子さんでも問題なく通える教室がほとんどです。

 

実際のレッスンでは、タブレットやパソコンなどの画面だけで進めるパターンと、

ブロックやロボットパーツなど具体物と端末の両方を使って進めるパターンがあります。

 

画面だけで進めるレッスンでは、

子どもでも簡単に操作できるプログラミング言語『Scratch』や、

子どもたちに大人気のゲーム『Minecraft』、オリジナル教材を使う教室が多いです。

 

簡単なパソコン操作から始め、ゲーム感覚でプログラムの作り方を学びます。

最終的にはオリジナルのゲームやアプリを作れるようになるお子さんもいます。

オンラインで学べる教室もあるので、日頃のゲームの代わりにプログラミングを取り入れるのもおすすめです。

 

具体物と端末を使うレッスンでは、まずブロックやロボットを組み立て、

それを自分で組み込んだプログラムを使って動かします。

思った通りに動かないことも多いので、トライアンドエラーを繰り返し白熱することも。

実際に手を使ってものづくりを行うので、「空間認識能力」も育まれるのが特徴です。

 

どちらのパターンでも、目的に向けてどのような過程をたどればいいのか考える時間がたくさんあります。

遊びの延長のような感覚で楽しみながら思考を鍛えられる習い事です。

リアルな実験が子どもの好奇心をかきたてる! サイエンス教室

小学校で理科の授業が始まるのは3年生から。

昆虫観察や科学のお話が好きなお子さんは

「実験や研究がしてみたい!」と思っているかもしれません。

 

そんなときにおすすめの習い事がサイエンス教室です。

お家や学校ではできないような実験や研究を通して理科の知識を学べるので、注目を集めています。

どんな力が身につくの?

プログラミング教室と同じように、

サイエンス教室でも「論理的思考力」や「発想力」が身につきます。

 

理科の実験でも、まず目的や結果を定め、そこに至るまでに必要な過程をたどります。

「こうしたらどうなる?」「この結果を出すためには何が必要?」と、

試行錯誤しながらさまざまな実験に挑戦。そして、結果をまとめるのも大切な作業です。

 

自分が行った実験とその研究結果を、わかりやすくまとめ発表することを繰り返し、

「伝える力」も身についていくでしょう。もちろん「観察力」も必要になります。

また、実体験を通して習得する理科の知識は、

教科書だけで学ぶよりも鮮明に植え付き、生きた知識となるはずです。

 

そして、実験や研究によっては危険を伴うこともあります。

安全に進めるためにしっかりと先生の話を聞き、決まりを守って正しい手順をふむことが必要です。

このようなことから、「聞く力」や「規律性」も鍛えられます。

どんなことをするの?

「生物学」「環境学」など、特定の分野の研究や実験を行う教室もあれば、

フィールドワークを中心とした教室もあります。

 

学校の理科室のような教室を使って、薬品を使った実験を行なったり顕微鏡で微生物を観察したり、

その内容は多岐に渡ります。

 

「なぜ?どうして?」でいっぱいの子どもたち。

普段なかなかできない体験を通して、ますます知的好奇心が旺盛になるはずです。

教室によっては、年度末に研究発表の場を設けているところも。

自分でテーマを定め、研究した内容を発表するという、大学生のような経験ができ自信につながります。

 

フィールドワークをメインにした教室では、月に1回や不定期開催のところが多いです。

テーマに沿って採集や観察といった野外活動を行い、さまざまな知識を学びます。

専門家の先生と行くフィールドワークでは、

珍しい昆虫や植物に出会えたり、新しい発見があったりと貴重な経験ができるはず。

 

「わが子には多様な体験をしてほしい!」と思うママ・パパにとてもおすすめな習い事です。

数字に強くなれるだけじゃない! 算数専門塾

最後にご紹介するのは、算数専門塾です。

中学受験を視野に入れているご家庭や、

その先も必要な「思考力」を身につけてほしいと思っているママ・パパに人気の習い事です。

 

進学塾グループが事業の一環として開講している場合もあれば、

有名進学塾で長年算数を教えていた講師が独立し個人塾を開講している場合もあります。

 

難関中学合格を目指すクラスや、

パズル問題を中心とし「論理的思考力」や「空間認知能力」を伸ばすことを目的としたクラスなどがあり、

教室によって特色が異なります。

 

人気の高い教室は、小学校入学前の時期から定員になるところも。

気になる方は、まず入学説明会の情報をチェックしてみてくださいね。

どんな力が身につくの?

ずばり、算数専門塾で身につく力は「学力」や「論理的思考力」です。

特に中学受験において、鍵となる科目は算数と言われています。

 

一般的に小学校3,4年生頃から算数への苦手意識が芽生えやすくなりますが、

「算数の面白さ」を感じられると乗り越えられるかもしれません。

 

算数のプロによる指導はやはり格別。

子どもがどこでつまずきやすいのか、なぜわからないのかを把握しているので、「ひらめきの楽しさ」を教えてくれます。

 

また、算数の文章題を解くうえで必要となってくるのが「読解力」。

この読解力を身につけるために、国語の要素を取り入れている教室もあります。

どんなことをするの?

一般的な塾のように問題集やオリジナルテキストを使って進めるところがほとんど。

教室によっては、プリント教材だけなく、パズル教材なども取り入れています。

 

授業スタイルは、一斉授業のところもあれば、個々で問題を進めていくところもあり、

教室によって特色が異なるので、いくつか見学し比較してみることをおすすめします。

 

なかには、飛び級ができる教室もあるので、

受験の予定はないけれど学校の授業では物足りないというお子さんにとって、

楽しい学びの場となるかもしれません。

まとめ

今回は「理系」ジャンルにしぼっていくつかご紹介しました。
筆者は中学入学後すぐに数学で挫折し苦労したので、わが子には理系科目を楽しんでほしいなと願うばかり……。

「好きこそものの上手なれ」という言葉の通り、学びが深まる秘訣は「好き」や「楽しい」という気持ちだと思います。
「なんで?」が「わかった!!」に変わったときって、とても快感ですよね。
こういった経験が積み重なると「好き」や「楽しい」につながっていくのかなと感じています。

今回ご紹介した習い事は、「好きを伸ばしたい」「好きを見つけたい」というお子さんにおすすめですよ!

文/秋音ゆう

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