道路を通行していると、さまざまな道路標識を目にします。
数ある道路標識の中でも、今回注目したのが「動物注意」の道路標識。
種類が非常にたくさんあっておもしろいんです!
ぜひこの記事をきっかけに、動物注意の道路標識を探してみませんか?
そして、そのほかの道路標識に親しむきっかけにしてみてくださいね。
まずは、2022年4月に設置されたとってもかわいいカルガモの親子が描かれた道路標識から紹介します!
道路を通行していると、さまざまな道路標識を目にします。
数ある道路標識の中でも、今回注目したのが「動物注意」の道路標識。
種類が非常にたくさんあっておもしろいんです!
ぜひこの記事をきっかけに、動物注意の道路標識を探してみませんか?
そして、そのほかの道路標識に親しむきっかけにしてみてくださいね。
まずは、2022年4月に設置されたとってもかわいいカルガモの親子が描かれた道路標識から紹介します!
2022年4月、全国的にもめずらしい「カルガモ飛び出し注意」の道路標識が、神奈川県川崎市に設置されました。
このニュースは全国的にも報道されたので、知っている人も多いかもしれませんね。
もともと川崎市中原区・高津区の区境にある江川せせらぎ遊歩道の水辺では、毎年春ごろにカルガモの親子の姿が確認されていました。
この付近では遊歩道に流れる川が一部分断されており、以前からカルガモたちが道路を渡ってしまうことがあったそうです。
地域住民たちはそんなカルガモたちを見守り、カルガモが道路を横断する際は車を徐行させるなどして大切に守っていました。
しかしそんななか、2021年5月にカルガモが交通事故にあってしまいました。
地域住民から「カルガモを守るためになんとかできないか」と区に相談が寄せられ、2022年4月に道路標識を設置することになったのだそうです。
設置された「カルガモ飛び出し注意」の道路標識には、3羽の子ガモが親ガモを追いかけている様子が描かれています。
ふ化後、行動を学習するために親ガモの後ろを追いかける習性があるカルガモ。
道路標識にはそんなカルガモのかわいらしい様子が描かれています!
※画像の標識は、神奈川県川崎市に設置されたものとは異なります。
「カルガモ飛び出し注意」の道路標識は、中原街道の巌川(いわかわ)橋交差点付近の上下線に1カ所ずつ設置されています。
近くを訪れた際はぜひチェックしてみてくださいね!
動物注意の道路標識には、シカやタヌキ、サルなどの動物が描かれていることが多いです。
標識に描かれている動物が生息しているとされる道路付近に設置されていて、山間部や高速道路などに多いようです。
このエリアを通行するときには、とくに動物に気を付けましょう。
動物注意の道路標識の正式名称は「動物が飛び出すおそれあり」。
これは、道路に動物が飛び出す恐れがあることを示す警戒標識です。
ちなみに警戒標識とは、道路上の危険や注意すべきことを通行者に知らせ、注意を喚起する標識のこと。
黄色いひし形の周りを黒で縁どった標識の中に、動物がデザインされています。
しかし、実は描かれる動物に指定はありません。
地域の実情に合わせた標識を作ることが認められているのだそうですよ。
前述したように、全国的によく目にするのが、タヌキやシカ、サル、イノシシ、クマ、キツネなどの道路標識です。
これらは全国各地に生息している動物なので、見たことがある人も多いでしょう。
運転免許の学科試験問題で出題されるのも、シカがデザインされた道路標識ですよね。
実際の標識をいくつか見てみましょう!
イノシシの道路標識は、全国的にも見られますが、とくに関西や九州地方に多いようです。
これらの動物を描いた道路標識、実はデザインのバリエーションが豊富なんです!
たとえば、タヌキの標識には目や耳が微妙に異なるデザインがたくさん存在しますし、シカの標識には鹿の子模様をもつものや角の形が異なるものが描かれています。
探してみるとたくさんのバリエーションを見つけられるでしょう。
鹿児島県徳之島にもイノシシの道路標識が存在しますが、これは単に交通事故を起こさないようにといった注意喚起の目的だけで設置されているのではありません。
徳之島に生息する絶滅危惧種「リュウキュウイノシシ」を保護する目的もかねて設置されているのです。
めずらしい動物を保護するという目的で設置されているものはほかにもあります。
なかでもよく知られているのが、こちらの「イリオモテヤマネコ」の道路標識でしょう。
イリオモテヤマネコは沖縄県西表島にのみ生息している国の特別天然記念物です。
平成17〜19年度の調査では100〜109頭と推定されており、減少傾向にあるとされています。
このような希少なイリオモテヤマネコが交通事故によって減少することを守るために、西表島ではイリオモテヤマネコに注意を呼びかける道路標識が設置されているのです。
沖縄県には、イリオモテヤマネコのほかにも「ヤンバルクイナ」「リュウキュウヤマガメ」「オキナワイシカワガエル」「ヤドカリ」など、地域性が強い動物たちの道路標識が多く設置されています。
北海道には「タンチョウ」「エゾヒキガエル」「ウシ」などの道路標識が設置されています。
ウシの道路標識はほかの地域にもありますが、酪農が盛んな北海道でとくに多く、さまざまなデザインのものが見られるのが特徴です。
長野県軽井沢町では、こちらのムササビの横断注意の道路標識が見られます。
そのほかにも、父島には野生のヤギが描かれた道路標識が設置されていたり
ウマやカモシカ、リスなどの珍しい動物の道路標識が設置されている地域があったりと、地域によって描かれている動物が異なることもおもしろいですね!
おもしろい道路標識をきっかけに、そのほかの道路標識にも目を向けてみませんか?
道路標識を覚えることは、自分の安全を守ることにもつながります。
ぜひパパやママから「おもしろい道路標識があるよ♪」と声をかけてみてください!
子どもの視点が変わり、道路標識に親しめるようになるかもしれませんね。
みなさんが見つけたおもしろい標識を、以下のURLから「#ASOPPA道路標識」を付けてぜひ投稿してくださいね!