【夏休みチャレンジ】子どもが主役! 夏休みの計画決めは子どもに任せて自主性を育てよう!

公開日:2022/07/19

【夏休みチャレンジ】子どもが主役! 夏休みの計画決めは子どもに任せて自主性を育てよう!

もうすぐ待ちに待った夏休みが始まりますね! 子どもたちも楽しみにしていることでしょう。しかし、毎日毎日楽しいイベントの予定があるわけではありません。

 

毎日「どっか行きたい~」「つまらな~い!」の攻撃に、頭を抱えてしまうママも多いのではないでしょうか。

 

そんなときは、いっそのことお子さんに夏休みの予定を考えてもらいませんか? 実は、この「予定を考える」という行動は子どもの自主性を育てるのにとても適しているのです。本記事を参考に楽しみながら学び、この夏休みの間に大きく成長しましょう!

自主性とは?

自主性とは、やるべきことや目的が明確で、親や周りの大人に言われなくても自ら率先してできることをいいます。

 

子どもがやりたいことや目標を自分で見つけて、実際に行動していく力を「自己実現力」といいます。自分で考え行動する力を身につけられると、自己実現力が高くなります。

 

今、子どもが一番に身に付けるべき力は「自己実現力」です。

 

自己実現力を鍛えれば何事も前向きに取り組み、例え失敗したとしてもその経験を糧に、さらに向上心を高めていくことができます。自己実現力は子育てのみならず、社会に出ても大変役立つ重要な力なのです。

自己実現力が身につくメリット

「自主性のある子ども」は、自分でやりたいことをどんどん見つけて、行動できる自己実現力を持っています。

 

自己実現力が高い子どもは、例えば「小学校の先生になりたいから!」と、なりたい職業のための資格について調べたり、「もっと色んな知識をつけたいから!」と学び続けたりと、目標を持った行動力を備えていくことができるようになります。

 

また、自己実現力が高い子どもは必然的に自己肯定感も高く、「自分ならできる!」と自分に自信が持てるのです。そのため、小さい時から身に付けた自己実現力は社会人になっても自分の行動に責任をもち、向上心の高い大人へと成長できます。

 

一方で、自己実現力を身に付けられない子どもは、いつまでたっても親や大人に言われたことしか行動が出来ず「何がしたい」「どうしたい」と重要な決定事項を自分一人の力では決められなくなってしまうのです。

 

おうちの方は、お子さんがやりたいと思ったことや興味を持ったことを受け入れ、出来る限り応援してあげましょう。

自己実現力を鍛える方法

それでは、自己実現力を鍛える具体的な方法を5つにまとめましたので、順を追って説明していきます。

1. 情報を提供する

はじめに、お子さんが自分のやりたいことを探せるよう、さまざまな情報を与えて選択肢を作ってあげましょう。小さなお子さんほど、子どもだけの力では情報収集するには限度がありますよね。まずは広い視野が持てるよう、きっかけづくりからはじめましょう。

2. 計画を立てる

大まかに「やりたいこと」「食べたいもの」「行きたいところ」の3つについて、お子さんが自分で決めたことを書き出していきます。

 

まだ字が書けないお子さんの場合は、おうちの方がお子さんの意見を代筆してあげてください。きょうだいがいる場合は、1人ずつ書き出して最後に照らし合わせていきましょう。

 

なかには、大人から見れば非現実的なことを考えるお子さんもいるかもしれません。しかし、子どもは本気で考えています! あくまでも子どもが主役ですので、あれこれ言いたい気持ちは一旦堪えましょう!

3. 意見を取り入れる

子どもが考えたことに対して、まずは意見を聞きます。

 

そして、すぐにできそうなものや、問題なく採り入れられるものがあったらすぐに採り入れてあげましょう。

 

子どもは、自分で考えた意見をおうちの方が採り入れてくれたら「聞いてくれた」「受け入れてくれた」と、喜ぶと同時に自信がつきます。

4. 自由に経験させる

ここからは実践です!

 

おうちの方は、子どもが周りに迷惑をかけない範囲であれば、子どもの様子をできるだけ見守りましょう。例えば「ごはんを作りたい」とお子さんが決めた場合は、材料を揃えて下準備し、調理を終えたら片付けと、一通りの流れをお子さんにやってもらいます。

 

慣れないことを体験することで、「普段、何気なく食卓に並ぶご飯が、出来上がるまでこんなに大変だったなんて知らなかった!」という気付きに変わり、そこでお子さんはありがたみや大変さを実感して学んでいくのです。

5. 失敗してみる

子育てをしていくなかで、お子さんに「失敗して欲しくない」「かわいそうな思いをしてほしくない」と思う方もいるかと思います。

 

しかし、失敗を恐れていては、せっかくの大事なチャンスを逃してしまうこともあります。失敗した時こそ、お子さんが一回りも二回りも大きく成長出来るチャンスです!

 

お子さんが自分で考えた企画が、実際に挑戦してみて上手く行かなかった場合、おうちの方は決して「だから言ったじゃない!」「やっぱり失敗したでしょ?」などと否定してはいけません。

 

失敗して気落ちしているお子さんの心に追い打ちを掛けるような言葉がけではなく、「なんで失敗したんだと思う?」「どこがいけなかったのかな?」などと、お子さんがきちんと自分で考えて原因を見出すための時間を設けてあげましょう。

 

原因が分かったら、次回の挑戦に向けて「次は頑張ろう!」と前向きな言葉をかけてあげることでお子さんの心は十分に満たされます。

 

この5つの方法を繰り返し行っていくことで、子どもの自主性と行動力が育っていきます。

【実践】夏休みの計画を立ててみよう!

それでは、ここからはお子さんの自己実現力を育てる第一歩として、夏休みの計画をお子さん自身に決めてもらいましょう!

1. 願望をリストアップする

まず、おうちにある紙でよいので、夏休みに「食べたいもの」「やりたいこと」「行きたいところ」をお子さんに考えてもらいましょう。

 

すぐに思いつかない場合は、「去年は○○に行ったよね」「○○したよね」などと去年の夏休みを振り返るとイメージがつくかもしれません。

 

スマホから情報を見せたり、夏休みのイベント本を見ながら話を進めていくのも楽しいですよ! 小学生くらいになると、自分でパソコンやタブレットを使って調べられたりもできますね!

2. 親子でまとめる

書きあがったら、リストを見ながら意見をまとめていきましょう。

 

きょうだいがいる場合は、それぞれのリストを見ながら照らし合わせていくと、お互いに気付かなかったことも出てきてより楽しみが増えますよ。

3. 予定表に組み込む

リストから、すぐに実行できそうなものを予定表に埋めて行きます。

 

学校や幼稚園などで配布される夏休みの計画表に記入すると、より現実味が増してきてお子さんのやる気もアップします!

 

リストはまだ使いますので、破棄せずに取っておいてくださいね。

4. 実行する

食べたいものを食べに行ったり、行きたいとこに行ったり、やりたいことをやったりと、お子さんが決めたものを思い思いのままに実行しましょう。

 

お子さんは、自分が決めた予定をこなしていることをとても喜ぶはずです。

5. チェックリストを消す

終わったリストには線を引いたり、チェックマークを付けたりして完了の印を付けます。チェックリストにチェックを入れる行為が、お子さんが自分で決めた目標や予定を達成できたという証拠になり、満足度に繋がっていくのです。

 

例えば、予定は一週間ごとでもかまいません。月間や、夏休み全体を通してでも、親子やご家庭のご都合に合わせて決めていきましょう。

 

また、夏休みはご飯づくりに忙しいおうちの方のために、お子さんに「何が食べたいかリクエストリスト」を書いてもらい、その中からご飯づくりの献立を決めたり、お手伝いしてもらったりすると、ますます充実した夏休みを送れるでしょう。

まとめ

暑くて長い夏休み。おうちの方は毎日「どこ行こう」「何しよう」「何食べよう」と頭をフル回転させながら、どうやり過ごそうか考えてしまいますよね。

筆者は毎年長期休みに、このリストを子どもたちに書いてもらうようになってから、やることや献立決めに困ることがなくなり、楽しい長期休みを過ごせるようになりました!

親子でワイワイ予定を考えてみるのも楽しいですし、きょうだいそれぞれ個性の違いを楽しみながら、両者の意見を取り入れるのも楽しいです!

時には大人が考えてもいなかった意見に驚かされたり、学んだりと子どもの考えは無限です。完璧に決める必要は全くありませんので、出来る範囲でぜひ試してみて下さいね!

文/青城碧花

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