公開日:2022/08/03

【人気夏祭り12選】夏祭りの由来にも注目!引きこもり神様が関係?起源を知ればお祭りを120%楽しめる

【人気夏祭り12選】夏祭りの由来にも注目!引きこもり神様が関係?起源を知ればお祭りを120%楽しめる

日本の夏といえば、お祭り、盆踊り、花火大会と色々な伝統行事がありますよね。

その中の1つである夏祭りは子どもも大人も夏を盛り上げるために欠かせません。

地域の小さなお祭りから全国にその名を知られるような大きなお祭りまで、その種類はさまざまです。

 

とはいえ「何のために夏祭りをするか」については、「よく分からない」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで本記事では、夏祭りの由来や出し物の意味などを分かりやすくご紹介。

夏祭りの詳細を知れば、子どもに「どうして夏にお祭りをするの?」と訪ねられたとき、答えられるようになりますよ!

いくつ知ってる?全国の有名な夏祭り

夏はお祭りの季節……ということで、全国各地で有名なお祭りが開催されます。

それぞれの地域のお祭りについて、ざっと見ていきましょう。

青森ねぶた祭り(青森県)

青森市で開催されるお祭りです。

「ねぶた」とは、灯をともした大きな灯籠のこと。

 

お祭りでは迫力満点のねぶたの周りを「ハネト」と呼ばれる踊り手が取り囲み、祭り囃子に合わせて踊ります。

 

七夕祭りに起源を持つといわれるねぶた祭りは、壮大で華やか。

東北三大祭りの1つにも数えられ、全国各地からおよそ200万人もの人が集まります。

 

  • 開催日:8/2~8/7
  • 開催場所:青森県青森市

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仙台七夕まつり(宮城県)

1600年代にはすでに伊達政宗公が和歌として詠んでいたといわれる七夕の行事。

手習・手芸や豊作を願うなど、様々な催しがあったのですが、戦争などの勃発により七夕飾りが消えることもありました。

 

しかしながら、戦後に仙台七夕まつりは復活し、今日のように観光イベントとしても人気を集めるまでになったそうです。

 

  • 開催日:8/6~8/8
  • 開催場所:宮城県仙台市

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秋田竿燈まつり(秋田県)

竿燈(かんとう)を稲穂に、提灯を米俵に見立て、額・腰・肩などにのせ、五穀豊穣などを願う行事として270年ほどの長い歴史を持っています。

 

国重要無形民俗文化財に指定され、東北三大祭りの1つにも数えられ、竿燈を用いて技を競う「竿燈妙技会」も行われているそうです。

 

  • 開催日:8/3~8/6
  • 開催場所:秋田県秋田市

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山形花笠まつり(山形県)

蔵王の観光開発とPRを目的に開催された「蔵王夏まつり」のイベントの1つとして「山形花笠まつり」が行われ、後に単独として行うことになり、現在の形になったとされています。

 

花笠を使って踊る「花笠音頭」など多彩な踊りが観光客を魅了しています。

 

自由に花笠を踊れる「自由参加コーナー」も楽しみの1つです。

※2022年は中止だそうです。

 

  • 開催日:8/5~8/7
  • 開催場所:山形県山形市

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相馬野馬追(福島県)

画像提供:相馬野馬追執行委員会

 

国の重要無形民俗文化財にも指定されている「相馬野馬追」。

 

400騎にもおよぶ騎馬武者が野原を駆け抜ける様はまさに戦国時代のよう。

「野馬懸(のまかけ)」という野馬を素手で捉えて神前に奉納したり、「甲冑競馬」のように甲冑を着た武者が兜を脱いで疾走したりと馬に関する神事やイベントが行われます。

 

なんとその歴史は1,000年以上なんだとか。

 

  • 開催日:7/23~7/25
  • 開催場所:福島県南相馬市ほか

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深川八幡祭り(東京都)

富岡八幡宮の例祭であり、江戸三大祭として知られているのが「深川八幡祭り」。

「わっしょい、わっしょい」という掛け声に加え、別名「水掛け祭」というように、観衆から担ぎ手に清めの水が浴びせられます。

 

そんな深川八幡祭りは380年以上の歴史を持ち、徳川家綱の世継ぎ祝賀を祝ったのが最初ともいわれているそうです。

 

  • 開催日:8/15周辺
  • 開催場所:東京都江東区

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おわら風の盆(富山県)

富山市の八尾地区で行われる、300年の歴史を持つ夏祭りです。

「風害の忌避と豊作を祈るため」また「踊りで風の神を鎮(しず)めるため」に行われるようになりました。

 

風の盆の特徴は、しっとりとした風情ある盆踊りだということ。

「哀愁に満ちた」と評される盆踊りは、私たちがイメージする盆踊りとは一味違います。

 

盆踊りは3日間行われ、およそ20万人の来訪者があります。

 

  • 開催日:9/1~9/3
  • 開催場所:富山県富山市

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祇園祭(京都府)

京都・八坂神社で7月に行われるお祭りです。

 

1カ月という長い期間のお祭りですが、クライマックスは17日(前祭)と24日(後祭)。

壮大な山鉾(やまぼこ:山車のようなもの)が京都の街を巡ります。

 

祇園祭の起源は平安時代にさかのぼるといわれ、全国の夏祭りのベースともなりました。

京都の夏の風物詩で、京都市民には欠かせないお祭りです。

 

日本三大祭りの1つにも数えられ、毎年およそ180万人の来場者が訪れます。

 

  • 開催日:7/1~7/31
  • 開催場所:京都府京都市

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天神祭(大阪府)

祇園祭に続いて、日本三大祭りの1つである「天神祭」。

ちなみに、もう1つは東京の神田祭であるが、こちらは開催が5月のため、別の機会に……。

 

天神祭では大川に船が行き交う船渡御(船渡御)が行われるほか、奉納花火もあがるということで、多くの観光客にも人気です。

 

1,000年以上の伝統を守りつつも、時代に合った感性を取り入れていく、浪速っ子らしいエネルギーを感じることができます。

 

  • 開催日:7/24~7/25
  • 開催場所:大阪府大阪市

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阿波おどり(徳島県)

阿波おどりは、本当に多くの人が知っている日本有数のイベントですね。

イベント時には国内外からの来場者が100万人を超えるそうですよ。

 

今でこそ町おこしとして高円寺(東京)や南越谷(埼玉)でも開催されていますが、元々は400年以上も前に蜂須賀家政公が徳島城を築城した際、その落成祝賀行事として町の人々が踊ったのが始まりだといわれています。

 

  • 開催日:8/12~8/15
  • 開催場所:徳島県徳島市

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よさこい祭り(高知県)

「よさこい祭り」は約200チーム、約18,000人の踊り子が手に持った鳴子を鳴らしながら高知市内の16箇所で踊るビッグイベントです。

 

このお祭りは約70年前にできた割と若いお祭りで、元々は市民の健康と繁栄を祈るとともに、商店街振興を促すために発足したそうです。

 

そして、1992年「YOSAKOIソーラン祭り」の開催を機に全国へと知れ渡りました。

若者にはその見た目と踊りの格好良さが響いているのかもしれません。

 

  • 開催日:8/10~8/11
  • 開催場所:高知県高知市

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博多祇園山笠(福岡県)

福岡市・博多の総鎮守・櫛田神社を中心に行われるお祭りです。

地元では「山笠のあるけん博多たい」ともいわれる通り、博多を代表するお祭りとして700年以上愛されてきました。

 

お祭りのクライマックスは、七つの地域の「山(山車のようなもの)」がスピードを競い合う「追い山」です。

 

大きな山が猛スピードで駆け抜ける様子は迫力満点。

博多の夏の風物詩を見ようと、全国からおよそ300万もの人が集まります。

 

  • 開催日:7/1~7/15
  • 開催場所:福岡県福岡市

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そもそも「祭り」とは

いろいろな夏祭りを見てきましたが、夏祭りについて知る前に、そもそも「祭り」とは何なのかを考えてみましょう。

お祭りは神様に捧げるもの

「祭る」という言葉は神様に仕え祀る(まつる)や、神様に供え奉る(たてまつる)が変化したもので、「まつらふ(う)」という古い言葉からきているといわれます。

 

まつらうとは、神様に心を込めてお供えをして、感謝の気持ちを伝えること。

すなわち祭りの原型は、神様に対して行う「神事(しんじ)」です。

 

また、「祭」という文字は、「肉」「手」「お供え用の台」という三つのパーツから成り立っています。

これはその昔、台の上に手で肉を置き、神様にお供えしていたことを示しているのだとか。

 

漢字の成り立ちを見ても、お祭りが「神様にお供えをする儀式」にも由来していると分かりますね。

お祭りの歌や踊りは神様の引きこもりから生まれた?

お祭りならではの歌や踊りは、「天岩戸伝説(あまのいわとでんせつ)」に由来するといわれています。

 

ある日、太陽の光をつかさどる「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」は、弟神「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が大暴れする様子を恐れて、天岩戸(あまのいわと)に引きこもってしまいました。

 

するとたちまち世界は真っ暗になり、たくさんの厄災が発生します。

 

他の神様たちは相談して天岩戸の前に集まり、歌ったり踊ったりして楽しく過ごしました。

その様子が気になった天照大御神は、引きこもっていた岩戸からついに顔を出し、世界には再び光が戻ったのです。

 

このとき神様たちが歌ったり踊ったりしたことが、お祭りの歌や踊りの起源とされています。

季節のお祭りを行うのはなぜ?

夏は全国で大小さまざまな祭りが行われます。

なぜ、お祭りを夏に行う必要があるのでしょうか?

 

夏にお祭りを行う理由について紹介します。

夏祭りは「厄除け」や「ご先祖を迎える」ため

夏祭りの由来は祭りによってさまざま。

しかし、その由来は「厄除け」や「ご先祖を迎えるため」であるケースが多いようです。

 

気温が高い夏は物が腐りやすく、疫病も多く流行りました。

大雨や虫害などもあり、たくさんの災厄が降りかかりやすい時期だったといえるでしょう。

人々は祭りを行って神様の庇護を求め、厄払いをしていました。

 

また、お盆には極楽浄土から祖先の霊が帰ってくるといわれます。

お盆時期に行われる夏祭りは、遠くからやってくるご先祖の霊を祭るためのものが多いようです。

春祭り・秋祭りの由来

春は1年の始まりであり、農作物の種をまく季節です。

春に行われる祭りの多くは、1年の健康や無事を祈ったり、農作物の豊作を願ったりするために行われています。

 

一方、秋は稲や農作物を収穫する季節。

お祭りは、作物を与えてくれた神様に感謝するために行われます。

 

神様にお願いをしたのなら、「ありがとう」を伝えることも大切ですよね。

春や夏とは異なり、秋は感謝のためのお祭りです。

冬のお祭りは裸が多い?

気温が低く寒い時期は、農作業が完全にストップします。

収穫を祈ったり豊作に感謝したりする必要がなく、そういったものに関するお祭りはあまりありません。

 

農耕民族である日本人のお祭りは、基本的に農業のサイクルと深く関わっていると考えてよいでしょう。

 

しかしながら、冬の寒さに挑戦するかのようなお祭りもあります。

例えば、「裸まつり」の代表的な1つとして西大寺会陽(さいだいじえよう)があります。

パッと見ただけでも冬の「裸まつり」は15個程度はありました。

 

その他にも、層雲峡 氷瀑(ひょうばく)まつりや秩父夜祭などありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

夏祭りによく見る道具や出し物にはどんな意味がある?

夏祭りに欠かせないものといえば、山車(だし)やお神輿(みこし)などです。

また、盆踊りも夏の風物詩といえますね。

 

これらの道具や出し物には、どのような意味があるのでしょうか?

 

それぞれの特徴や由来を見ていきましょう。

山車(だし)

山車は、車が付いたお神輿のようなもの。地方によっては、「山傘(やまかさ)」「だんじり」「屋台」などともよばれます。

 

サイズはかなり大きめなものが多く、荒々しいお祭りではたくさんの男性が力を合わせて引き回していますね。

 

お祭りでの山車の役割は、神様が地上に降りてくるための依り代(よりしろ)です。

お祭りの間、神様は山車の上部分に宿ってお祭りの様子を見ているのだとか。

 

神様は高いところに宿ると考えられることから、縦に長い山車を引く地域もたくさんあります。

お神輿(みこし)

お神輿には、山車のような車輪はありません。

人々が肩に担いでその地域を練り歩くのが一般的です。

 

お神輿は、神様を乗せるための乗り物です。

普段は神社の中にいる神様が、お祭りのときはお神輿に乗って地域を回ってくれます。

≪山車?お神輿?迷ったときはここをチェック≫

お祭りを見ていても「山車?お神輿?」と違いが分からない人もいるかもしれません。

そんなときは「中に人が乗っているか」で判断しましょう。

 

お神輿は神様専用の乗り物で、中に人が乗ることは許されません。

神様に失礼がないよう、みんなで担いで移動させるのが一般的です。

 

一方、山車は神様が降りてくる物。

人が乗っても問題はなく、地面を引き回して移動します。

 

どちらも神様のための乗り物ではありますが、微妙な違いがあるんですね。

祭り囃子(まつりばやし)

祭り囃子は、お祭りで演奏される音楽のこと。

山車の上で演奏されるのが一般的です。

 

元々は神様へのおもてなしのような意味がありましたが、後に「お祭りを盛り上げるため」という意味も持つように変わっていきました。

 

楽器の種類や演奏リズムは、地域によって異なるようです。

元々は京都祇園祭りで行われていた祭り囃子が全国に広がり、地方によって異なる発展を遂げたのだそうですよ。

 

例えば関東だけ見ても、葛西囃子(かさいばやし)、神田囃子(かんだばやし)、目黒囃子(めぐろばやし)などと、さまざまな祭り囃子があります。

盆踊り

盆踊りはその昔の「念仏踊り」から派生したといわれる踊り。

 

ご先祖の霊を迎え、送り出すのが目的です。

8月15日から16日かけて踊るのが習わしですが、現代では1日で終わらせたり、日にちを変えたりするところも少なくありません。

 

また、盆踊りは昔の人にとっては大きな娯楽イベントの1つでした。

今でいうフェスやライブみたいなものと考えるとよいかもしれませんね。

まとめ

夏祭りは、昔から日本人の暮らしに深く根付いてきたものです。今は娯楽・行事的な意味合いが強くなっていますが、その昔は神様や農業と密接に関係するものでした。夏祭りに参加するときは、日本の昔の暮らしにも思いを馳せてみるとよいですね。

今年は数年ぶりに夏祭りを再開するところも多いようですが、2022年7月末現在、再びの新型コロナウィルス感染拡大により、急遽取りやめる例も増えています。

夏祭りに行きたい場合は、事前に公式サイト等で開催の有無や日程などを確認することをおススメします。

もちろん、まだまだ感染対策も必要です。
「ちょっと無理かな」と思ったら、外出を控えテレビや動画で夏祭りの雰囲気を楽しみましょう。


文/カワサキカオリ

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