アンパンマンの生みの親として知られるやなせたかし氏の遺志を継いで創設された「やなせたかし文化賞」。
その第2回受賞者の作品を紹介する「やなせたかし文化賞受賞者展」が2022年9月から開催されます。
少し遅めの夏休みや9月の3連休などを活用して訪れてみてはいかがでしょうか?
今回はそんなやなせたかし文化賞受賞者展についてご紹介します。
アンパンマンの生みの親として知られるやなせたかし氏の遺志を継いで創設された「やなせたかし文化賞」。
その第2回受賞者の作品を紹介する「やなせたかし文化賞受賞者展」が2022年9月から開催されます。
少し遅めの夏休みや9月の3連休などを活用して訪れてみてはいかがでしょうか?
今回はそんなやなせたかし文化賞受賞者展についてご紹介します。
やなせたかし氏は「アンパンマン」をはじめ、漫画や絵本など数々の素晴らしい作品をこの世に生み出しました。
また、「手のひらを太陽に」の作詞も手掛けるなど、作詞・作曲家としても活躍しました。
2013年に94歳で生涯を閉じましたが、最後まで創作活動を行っていたそうです。
そして、「子どものための良心的な芸術活動に対して2年に一度、賞を贈ろう」というやなせたかし氏の遺志を継いで創設されたのが「やなせたかし文化賞」です。
第2回の今回は5組の方々が受賞しました。
その受賞者5組の展示会が特別展示、前期展示、後期展示に分けて開催されます。
展示内容は貴重な原画など、なかなか見ることができないものばかりですので、この機会に見ることをおススメします。
特別展示では、大賞を受賞したNPO法人ぷるすあるはさんの作品が展示されます。
「ぷるすあるは」は、精神科の看護師の細尾ちあきと、医師で代表の北野陽子が、オリジナル絵本など心理教育ツールの制作・普及のため2012年に立ち上げたプロジェクトチーム「プルスアルハ」を発展させる形で、2015年6月に設立したNPO法人。
精神障がいやこころの不調、発達障がいをかかえた親とその子どもや、さまざまな事情の中で頑張っている子どもたちを、絵本やウェブサイトなどの情報コンテンツを通して応援している。
イラストはすべて細尾ちあきが担当。
※「やなせたかし文化賞公式サイト」より
・『ボクのせいかも… ─お母さんがうつ病になったの─』(ゆまに書房)
・『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』(ゆまに書房)
・『生きる冒険地図』(学苑社)
ほか多数
会期:2022年9月7日(水)~2022年10月31日(月)
会場:香美市立やなせたかし記念館・別館
※やなせたかし記念館とは別館やアンパンマンミュージアム、詩とメルヘン絵本館などの施設の総称です
香美市立やなせたかし記念館の詳細はページ下部にてご紹介します。
前期展示では、ヨシタケシンスケさんと西村繁雄さんの作品が展示されます。
また、大賞を受賞したNPO法人ぷるすあるはさんの作品も展示されますので、チェックしてみてください。
1947年、高知市生まれ。中央大学商学部卒。
セツ・モードセミナー卒。
ベトナムの子供を支援する会の野外展に出品する中で絵本作家を志す。
初期の絵本に観察絵本と名付けた、町並みや行き交う人々を詳細に描いた『にちよういち』『おふろやさん』などがある。
その後『絵で見る日本の歴史』、『絵で読む広島の原爆』など、やはり詳細に描いた大型絵本を作る。
その後は『ぶらぶらばあさん』『がたごとがたごと』など取材をせずにイメージを膨らませて絵を描く絵本も作るようになる。
※「やなせたかし文化賞公式サイト」より
・『にちよういち』(童心社)
・『むしむしでんしゃ』(童心社)
・『絵で見る日本の歴史』(福音館書店)
ほか多数
1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。
日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど多岐にわたり作品を発表。
これまでにない切り口と発想で生み出す絵本は、読者を魅了しつづけている。
絵本デビュー作『りんごかもしれない』で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞、第8回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を、『もうぬげない』でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞。
『つまんない つまんない』で2019年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞に選出。
近著に(『にげてさがして』『あんなに あんなに』)などがある。
2022年4⽉より展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が全国を巡回中。
※「やなせたかし文化賞公式サイト」より
・『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)
・『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)
・『欲がでました』(新潮社)
ほか多数
会期:2022年9月7日(水)~2022年11月28日(月)
会場:詩とメルヘン絵本館
後期展示では、鈴木のりたけさんと長谷川義史さんの作品が展示されます。
前期展示同様、大賞を受賞したNPO法人ぷるすあるはさんの作品はこちらの後期展示でも紹介されますので、チェックしてみてください。
1975年、静岡県生まれ。
グラフィックデザイナーを経て、絵本作家に。
ユニークで遊び心がつまった作風で人気を博す。絵本の作品に、「しごとば」シリーズ、『たべもんどう』、『おでこはめえほん① けっこんしき』(以上、ブロンズ新社)、『ぼくのおふろ』『ぼくのトイレ』(以上、PHP研究所)、『おしりをしりたい』(小学館)、『かわ』(幻冬舎)、『とんでもない』(アリス館)などがある。
「しごとば」シリーズでは、50職業を超える現場を丹念に取材。
軽快なトークで親子を魅了する講演会も全国で開催。
※「やなせたかし文化賞公式サイト」より
・『うちゅうずし』(角川書店)
・『なんでもない』(アリス館)
・『ぼくのがっこう』(PHP研究所)
ほか多数
1961年大阪府生まれ。
グラフィックデザイナーを経て、2000年『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版)で絵本デビュー。
『いいからいいから』(絵本館)『へいわってすてきだね』(ブロンズ新社)『おならまんざい』(小学館)など、ユーモラスでおおらかな絵本が大人から子どもまで人気。
また社会派なテーマにも意欲的に取り組んでいる。
『おたまさんのおかいさん』で第34回講談社出版文化賞絵本賞、 『ぼくがラーメンたべてるとき』で第13回日本絵本賞と第57回小学館児童出版文化賞、『あめだま』で第24回日本絵本賞翻訳絵本賞など、多数受賞。
※「やなせたかし文化賞公式サイト」より
・『おかあちゃんがつくったる』(講談社)
・『だじゃれ世界一周』(理論社)
・『おにのパンツ』(フレーベル館)
ほか多数
会期:2022年12月3日(土)~2023年2月6日(月)
会場:詩とメルヘン絵本館
文化賞受賞者展が開催される香美市立やなせたかし記念館は、緑豊かなやなせたかし氏の故郷にあります。
ここでしか見られないアンパンマンの原画が展示されている「アンパンマンミュージアム」も必見!
受賞者展と一緒に是非、訪れてみましょう。
■住所:〒781-4212 高知県香美市香北町美良布1224-2
■アクセス:
【自動車】
・高知市中心部より約60分
・高知龍馬空港より約40分
・高知自動車道南国ICより約35分
【公共交通機関】
・JR土讃線「土佐山田駅」よりJRバス大栃線約25分
(バス停「美良布(アンパンマンミュージアム)」下車徒歩5分)
■受賞者展開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
■休館日:火曜(火曜が祝日の場合はその翌日)
※12月24日~1月7日は無休
■入館料:一般(450円)/中高生(200円)/小人(100円)/3歳未満(無料)
■公式WEBサイト:https://anpanman-museum.net/
アンパンマンミュージアムはサイコロのような白い箱形の建物です。
運がよければ、屋上にぴょこっと姿を現すアンパンマンを見られるかも!?
詩とメルヘン絵本館もアンパンマンミュージアムも入りたいという方は「やなせたかし記念館共通券」がお得です。
■共通券:一般(800円)/中高生(500円)/小人(300円)/3歳未満(無料)
■詩とメルヘン絵本館単独券:一般(450円)/中高生(200円)/小人(100円)/3歳未満(無料)
※香美市立やなせたかし記念館・別館にて開催の特別展は、前期展示と同チケットでご覧いただけます。
チケットは日付印を押された当日の17:00まで有効です。