「貨幣の表裏」どっちが表? 今さら聞けないことを内緒でチェック!

公開日:2022/09/21

「貨幣の表裏」どっちが表? 今さら聞けないことを内緒でチェック!

今回は「貨幣の表裏」についてご紹介します!

 

普段よく目にしている貨幣ですが、どちらが表でどちらが裏か答えられますか?

他にもなぜ、貨幣は丸いのか、5円玉と50円玉にはなぜ穴が開いているのか地味に知らない疑問にお答えします。

 

今さら聞けない答えを内緒でチェックしましょう!

 

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「貨幣の表裏」どちら表なのか?その答えは……!?

現在、日本の通常貨幣は1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉の6種類が発行されています。

そんな貨幣を使ってコイントスなどをやる時、適当に表裏を決めていませんか?

 

片面にはアラビア数字で額面が書かれており、もう片面には植物が描かれていますよね。

10円玉は一見、植物が無いように見えますが、よく見ると平等院鳳凰堂の周囲に細かい唐草文様が施されています。

 

さて、これら貨幣のどちらが表だと思いますか?

 

というわけで、まずは「貨幣の表裏」どちらが表なのか?の答えは……、

そう、「貨幣の表裏」どちらが表なのか簡単に言うと「植物の描かれている方※10円玉も唐草文様があります」です。

 

でも、いちいち「植物の描かれている方、10円玉もよく見ると唐草文様があるからね」って説明が面倒ですよね。

今は植物の絵柄が目立つのでそういう言い方をしましたが、もっと簡潔に言える表の説明の仕方は「漢数字で額面が書かれている方」です。

 

ちなみに、「貨幣の表裏」は法律で決まっているわけではありません。

 

造幣局で仕事の便宜上、「年銘(年号)のある方が裏」としたので、「その反対が表」となっているのです。

 

さて、表と裏が分かったところで、言われれば気になる「貨幣」の不思議についてもう少し見ていきませんか?

「貨幣」についてもう少し

冒頭にもありましたが、

「なぜ貨幣は丸いのか」、「なぜ5円玉と50円玉に穴が開いているのか」、「なぜ5円玉だけ裏面にアラビア数字表記がないのか」

など地味に気になる疑問について簡単にお答えしていきたいと思います。

「貨幣」はなぜ丸いのか

貨幣が円形なのは、明治政府がそのように定めたためです。

 

では、なぜ明治政府は円形としたのでしょうか?

その答えは……。

(1)四角形よりも使い勝手が良い

(2)角がないため摩損が少ない

(3)大量生産するのに好都合

ということでした。

 

海外の貨幣も円形が多いのは同じような理由かもしれませんね。

穴が開いているのには深いワケが

5円玉と50円玉に穴が開いているのはご存じかと思いますが、なぜ穴が開いているか知っていますか?

※ちなみに正確には「孔(あな)」らしいですが、ここでは「穴」と表記しますね。

 

なぜ穴が開いているのかには3つの理由が関係しています。

(1)偽造防止

(2)材料費の削減

(3)他の貨幣との識別

それぞれについて、簡単にご説明します。

■(1)偽造防止

ただ単に穴が開いているといっても、実はその穴の大きさや位置など正確に決まっています。

それを再現するのは結構大変なんだそうです。

 

大量の貨幣に正確に穴を開ける技術や人手も必要となるということは、分かりやすく言えば、偽造するのも面倒ということに繋がるのでしょう。

 

そういった意味で偽造防止になるそうです。

■(2)材料費の削減

こちらは言わずもがなですが、穴のサイズ分だけ材料が減ります。

ということは、材料費の抑制へと繋がるわけです。

 

「あんなちょっとでそんなに変わるかな?」と思うかもしれませんが、そこは塵も積もれば山となるです。

 

貨幣というのは年間で数億枚も発行されているのです。

5円玉の発行枚数は年間2,000万枚とも言われており、原価は約10.1円とのこと。

5円玉の穴の割合は約5.1%らしいので、単純計算すると、年間約1,000万円の削減に繋がるというわけですね。

 

ちなみに、1円玉の原価は約3.1円だとか……。

※原価はその時の原料価格等の変動により変化します

 

参考:なぜ5円玉と50円玉にだけ穴があるの?【造幣局に聞いてみた】

参考:【2022年正月お年玉雑学】千円札1枚の原価は17円!?じゃあ1万円札の原価は?

■(3)他の貨幣との識別

穴が開いている理由の3つ目は「他の貨幣との識別」とのことです。

 

まず、50円玉は発行当時穴が開いていませんでした。

ところが、その後発行された100円玉と大きさや色が似通っていたことから、穴を開けて区別しようということになったのです。

 

50円玉からしたら後から来た100円玉に穴を開ければいいのにって思ったかもしれませんね。

 

次に5円玉ですが、こちらは1円玉と区別するためです。

「いや、似てないでしょ」と思いますよね。

 

ところが、5円玉発行当時の1円玉は5円玉と同じ黄銅貨幣といわれるもので、色や大きさ、デザインもそっくりだったのです。

 

そのため、5円玉が発行された翌年には穴が開きました。

 

その後、1円玉は全く違う材質などに変更されたため、現在の貨幣だけみても5円玉に穴が開いている理由は分からないですね。

5円玉にアラビア数字がない理由は……。

先述したように5円玉には他の貨幣にあるアラビア数字が刻まれていません。

 

その理由は、「特になし」という意外な答えが。

 

他の貨幣にあるアラビア数字、漢数字もただのデザインであって、そこに理由はなく、どういった経緯でそのデザインになったのかも、今となっては「分からない」そうです。

 

どうしても不都合がでない限りは、今後も変更する予定はないようです。

新500円玉に隠された「500」は何個?

ところで、新500円玉が2021年11月1日より発行されたことをご存じでしょうか?

 

1982年に初の500円玉が発行され、2000年にデザイン変更されました。

この時は潜像(見た角度で文字などが浮き上がる)が施され、凝ってるな~と思いました。

 

そして、今回は3代目ということで偽造防止の観点からも、今まで以上に細工が施されています。

 

詳しくは解説!新しい500円貨(財務省)をご覧ください。

「500」が何個施されているか?

実際の画像は諸事情により出せませんが、筆者が隠れた「500」を数えてみました。

 

いくつあると思いますか?

正解は、5個です!(漢数字を除く)

ちなみに、筆者が数えただけですので、肉眼で見えないものなどあれば、ごめんなさい。

むしろ、教えてください。

 

新500円玉をゲットしましたら、是非数えてみてください。

今さら聞けないシリーズ

ASOPPA!ではいろいろな「今さら聞けない」をこれからどんどんご紹介していきます。

 

帰国子女って何で女性だけ?など知っているようでよく知らないことを内緒で知ることができますので、チェックしてみてください。

他の今さら聞けないシリーズ

まとめ

今回の「貨幣の表裏」どっちが表?の答えは、「漢数字が書かれている方」でした。

「年号が書かれている方が裏」という方が覚えやすければそちらでもOKです。
どちらかを覚えておけば良いわけですので。

これで、子どもに聞かれた時やコイントスの時、ちょっとした雑談の時などに知識を披露できますね!

次回の「今さら聞けない」もお楽しみに!


文/ASOPPA!事務局

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