【9月1日は防災の日】家族みんなで防災について話し合ってみよう!

公開日:2022/08/29

【9月1日は防災の日】家族みんなで防災について話し合ってみよう!

毎年9月1日は「防災の日」です。

 

みなさんは、なぜ9月1日が防災の日なのか知っていますか?

 

地震大国ともいわれる日本ですが、近年の異常気象の影響で地震に加え、風水害による被害も増えてきています。災害が起こってからでは遅い防災対策。今回は、家族での災害時の対策や、普段備蓄しておくとよいものについて詳しく説明していきます。

 

大切な命を守るためにはどうしたらよいか、一度家族で真剣に話し合ってみましょう。

そもそも「防災」ってどんな意味?

防災の日を知る上で「防災」そのものの意味を知らなければ話が進みません。

 

災害対策基本法の定義によると、防災とは

災害を未然に防止し、災害が発生した場合における被害の拡大を防ぎ、及び災害の復旧を図ることをいう。

とあります。

災害対策基本法」第2条より

 

ここでは、定義の前半部分にある、災害に対する準備を行って被害をなるべく減らすための “備え” についてスポットを当てていこうと思います。

防災の日とは?

「防災の日」である9月1日というのは、1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が発生した日です。関東一体で震度6、震央では震度7という大きな地震が1分以上も続き、それに伴い大規模な火災が発生、死者・行方不明者の推定10万5千人以上という大きな被害を出した災害です。

 

また、この時期は台風がシーズンを迎える時期でもあり、地震・風水害に対する心構えを育成するために創設されたのが防災の日です。

 

9月1日を含む一週間を「防災週間」とし、この期間には各施設で防災に関するイベントが行われたり、会社や学校では防災訓練をしたりと今一度防災について認識し、理解を深めていく週間でもあります。

防災の日は何をすればいいの?

防災の日、まずは台風や高潮、津波、地震といった災害が起こると、身の回りでどのような被害が予想されるのかを知ることが第一です。次に、その被害を最小限にとどめるためにはどうしたらよいのかということを考えます。このように、実際に災害が起きたときの心構えをしっかり作っておくようにしましょう。

 

災害がおきたら、まずは命を守ることが最優先です。出先で災害が起こったら? 家で災害が起こったら? と想定しながら家族会議を開いてみましょう!

 

非常食の作り方や味を実際に確認をしてみるのもおすすめですよ♪

家族会議を開こう!

家族会議は、実際に災害が起こった際に落ち着いて行動するためにも重要です。学校や仕事など、家族が離れ離れの時に災害が起きたことも考え、お子さんと一緒に以下について考えてみましょう。

自分の家の危険度を確認しよう

防災の日にハザードマップを家族で読んでみましょう。

 

自治体が公開・配布している「ハザードマップ」を見たことはありますか? ハザードマップは自分が住んでいる場所が、もし地震や水害などにあったとき、どのような影響を与えるのかを予測した資料です。

 

ハザードマップを元に、自宅や学校、身近な場所がどんな危険があるのか確認しましょう。

避難場所を確認しよう

ハザードマップには、あわせて避難場所が記載されている場合も多く、また、避難場所の情報が掲載された防災マップを発行している自治体も多くあります。これらは自治体のホームページから確認することができますので、ぜひ一度チェックすることをおすすめします。

 

避難場所の確認ができたら、家族が離れ離れになったときの連絡方法も決めておきましょう。そして、家族揃って避難コースを実際に下見し、途中に危ない場所(川の近くや狭い道、塀のそばなど)などがないかもチェックしておきましょう。

防災カードを作ろう

災害が起こったときに必ず家族と連絡が取れるように、また助けてくれる人が困らないように家族全員分の防災カードを作ることをおすすめします。

防災カードに書く内容

【表面】
・氏名
・性別
・年齢
・住所
・自宅電話
・血液型
・備考(病気・常備薬・アレルギーなど)

【裏面】
・緊急時の連絡先(氏名・住所・電話)
・かかりつけの医療機関
・家族の集合場所
・家族の避難場所

非常持ち出し品を確認しよう

家族全員で非常持ち出し品を確認しましょう。急に避難することになったときに備え、必要なものを家族分揃えて非常持ち出し袋に入れておきましょう。

 

毎年防災の日に中身を確認し、劣化しているものや期限切れのもの、新たに必要になったものなどの入れ替えをすることをおすすめします。

 

おうちの方は職場のデスクやロッカー、または車のなかに帰宅困難になったときのためのグッズを用意しておくとより安心ですよ。

非常食の賞味期限を確認しよう

食料と水は、最低3日間以上、できたら1週間分の用意をしましょう。1日1人当たりの水の必要量は約3L。例えば4人家族の場合、3L×4人×3日=36Lが必要になります。ペットボトルのミネラルウォーターなどを用意しておくと安心です。

 

また、非常食や保存食は保存期間・賞味期限が決められています。時々入れ替えながら保存する「ローリングストック法」を上手く活用しましょう。

非常持ち出し袋チェックリストはコチラ!

一般的に準備しておくとよい非常用持ち出し品は以下の通りです。

これらを参考に、各家庭のライフスタイルに合わせながら準備していきましょう。

 

  • 飲料水
  • 非常食
  • 携帯ラジオ・予備電池
  • 携帯電話の充電器
  • 筆記用具・メモ帳
  • ホイッスル(笛)
  • ガムテープ・油性マジック
  • ヘッドライト・懐中電灯
  • ヘルメット・防災ずきん
  • 常備薬
  • 救急セット
  • 手袋・軍手
  • ロープ
  • ライター
  • 携帯トイレ
  • ウエットティッシュ
  • ティッシュ・トイレットペーパー
  • マスク
  • 大判ハンカチ・手ぬぐい
  • ポリ袋・レジ袋
  • タオル
  • 新聞紙
  • 万能ナイフ
  • 運動靴(靴下)
  • 雨具
  • 防寒ブランケット
  • 使い捨てカイロ
  • 貴重品(現金・保険証のコピー)
  • ミルク・哺乳瓶
  • 紙おむつ・おしりふき
  • 生理用品

非常食チェックリストはコチラ!

保存食は長期保存に優れた食品がたくさん開発されています。

小さなお子さん向けに、普段食べなれているお菓子などもストックしておきましょう!

 

  • カンパン
  • 缶詰類(缶切り)
  • レトルト食品
  • 菓子類
  • カップ麺

【取材レポート】「埼玉県防災学習センター“そなーえ”」に行ってきました!

埼玉県防災学習センターは、地震や暴風などの疑似体験を通し、災害の威力を体感できる無料施設です。自分の命の守り方や災害への備えを学び、“もしも” のときのためを考えることができる貴重な施設です。

東日本大震災のシミュレーションで震度7を体験!

東日本大震災を引き起こした「東北地方太平洋沖地震」は、マグニチュード9.0の巨大地震。最大震度7で、3分間も揺れ続けました。

 

この震度7を実際に体感しましたが、支えがないと立っていられないほどの強い揺れで、体験が終わってもまだ揺れが続いているような感覚が離れませんでした。

 

この強さの地震から自分と子どもたちの命を守るにはどうするべきか、真剣に考えてしまいました。ぜひみなさんにも一度体験してほしいです!

消火訓練で消火器の使い方を学べる!

訓練用の消火器を使って、初期消火の体験をしました!

 

ポイントは、「①ピン ②ホース ③消火!」初めての体験でしたが、消火器の取り扱い方は予想より簡単で、いざという時のためにとても勉強になりました。

備えの大切さを確認

2階の展示室では、主に備えについて実際の展示品を見て学ぶことができます。

 

非常用袋にも、子ども、高齢者、ペットなど、それぞれのライフスタイルに合わせたものを用意することや、災害が起きたらまず何をするかなど災害の基本が分かります!

埼玉県防災学習センター “そなーえ”

住所

〒369-0131 埼玉県鴻巣市袋30番地

電話

048-549-2313

営業時間

午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)

入館料

無料

休館日

月曜日(祝日の場合は翌日)

ホームページ

https://saitamabousai.jp/

まとめ

災害は予告なく突然訪れます。災害が起こってから「ああすればよかった」「こうしておくべきだった」などと後悔しても取り返しがつきません。

災害時の被害を少しでも少なく、そして慌てず行動するためには日頃の備えが大切になってきます。防災の日は家族で防災について話し合いをもつよい機会。身を守る方法、避難場所や待ち合わせの場所の確認、非常食や持ち出し用品のチェックなど、家族みんなで話し合いながら防災意識を高めましょう。

また、今回紹介した埼玉県防災学習センターをはじめ、体験型の防災学習施設は全国にあります。お子さん向けの防災学習イベントも定期的に行われていることが多いので、ぜひお近くの施設へ行ってみてくださいね!

文/青城碧花

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