近年、何かと耳にする「SDGs」ということば。
2020年度に始まった小学校の新学習指導要領でも「子どもたちが持続可能な社会の創り手となることができるようにする」とあり、学校生活でもSDGsに関する教育が始まりました。
お子さんに「SDGsって何?」と聞かれた際、おうちの方は正しい内容をお子さんに回答できますか?
今回は、今さら人には聞けないSDGsについて基本知識を深めるとともに、ご家庭でも取り組めるSDGsの内容について紹介します!
近年、何かと耳にする「SDGs」ということば。
2020年度に始まった小学校の新学習指導要領でも「子どもたちが持続可能な社会の創り手となることができるようにする」とあり、学校生活でもSDGsに関する教育が始まりました。
お子さんに「SDGsって何?」と聞かれた際、おうちの方は正しい内容をお子さんに回答できますか?
今回は、今さら人には聞けないSDGsについて基本知識を深めるとともに、ご家庭でも取り組めるSDGsの内容について紹介します!
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ)」の略で、持続可能な開発目標という意味です。
2015年9月に国際連合サミットにおいて世界193ヵ国で採択され、2030年までの15年間で貧困・健康と衛生・エネルギー・環境・平和などの17種類の目標について世界共通で取組み、解決していこうというものです。
ここ数年、世界は貧困・紛争・気候変動・感染症など、これまでにみられなかった多くの課題に直面しています。日々の生活で当たり前のように存在している資源は永久的にあるものではなく、このままでは人類が安定した生活を維持することが困難になるという危機感から生まれた課題です。
SDGsは開始当初からメディアでも多く取り上げられました。誰でも今すぐに取り組めることばかりのSDGsは世界中で注目され、暮らしやすい未来をつくる世界共通のスローガンになりつつあります。
SDGsには、持続可能な世界の目標達成を果たすために17つの目標があります。以下に簡単に説明します。
地球上のあらゆる場所、あらゆる形態の貧困を終わらせようという目標です。
飢餓をなくして、誰もが栄養のある食料を十分に手に入れられるよう、地球の環境を守り続けながら持続可能な農業を促進するという目標です。
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進するという目標です。
すべての人が公正で質の高い教育を受けられるようにし、生涯学習の機会を促進しようという目標です。
男女平等を達成し、すべての女性及び女児の能力を引き出し、その可能性を広げようという目標です。
誰もが水道や衛生的なトイレを使えるようにし、また、その管理を続けられるようにという目標です。
すべての人々が、安くて信頼でき、持続可能な近代的なエネルギーを利用できるようにという目標です。
安定した経済成長を促進しながら、すべての人々が、働きがいがあって人間らしい仕事ができるようにしていこうという目標です。
災害にも強いインフラを構築し、持続可能な産業化を促進、また技術革新も行っていこうという目標です。
世界から不平等を無くしていこうという目標です。
安全で災害に強く、持続可能な都市づくりをおこない、安全な暮らしを実現しようという目標です。
生産と消費を、持続可能なかたちで行っていこうという目標です。
気候の変動や影響を軽減するための対策をすぐに行うという目標です。
海の豊かさを守るために、海とその資源を守り持続可能な形で利用していこうという目標です。
陸の豊かさを守るために、生態系や生物の多様性を保護し、森林の持続可能な利用、砂漠化への対処などを行っていこうという目標です。
平和で法に守られた、公正な社会を構築していこうという目標です。
目標達成のために、地球規模の協力関係を行っていこうという目標です。
17つの目標を紹介しましたが、気になるものや、自分が取り組めそうな項目はありましたか?
一見難しそうな内容に思われるかもしれませんが、今すぐにでも取りかかれるものはたくさんあるんですよ♪
参考に身近な具体例をいくつか紹介するので、ぜひお子さんと一緒に取り組んでみましょう。
使っていない部屋の電気を消す、水を出しっぱなしにしないなど、節電や節水を心がけることで資源を大切に使うことができます。
食べ残しをしないことで食材ロスを防ぐことができ、過度な生産をする必要もなくなります。買った食材を余すことなく使い切ることも大切ですよ。
ここ数年でレジ袋の有料化が進み、エコバッグを持ち歩くようになった人も増えたかもしれません。
プラスチックゴミを減らすことは、海洋汚染や地球温暖化の問題に大きく関わることができます。どこへ行くにもマイボトルを持ち歩けば飲み物代の節約もできて一石二鳥!
エコバッグとマイボトルはセットで持ち歩くことを習慣化しましょう。
使わなくなった玩具や着なくなった洋服をすぐに資源ごみに出すのではなく、使えるものは寄付したり、リサイクルすることを考えましょう。
自分にとっては不要なものだと思っていても、世界中の子どもの貧困を救えるきっかけになるものがあるかもしれませんよ!
学校で使う鉛筆や消しゴム、ノートなども最後まで使い切ることを意識すれば、SDGs目標12の「つくる責任つかう責任」につながります。