「湿度100%」って水中じゃないのはなぜ? 今さら聞けないことを内緒でチェック!

公開日:2023/06/09

「湿度100%」って水中じゃないのはなぜ? 今さら聞けないことを内緒でチェック!

今回は「湿度」についてご紹介します!

 

湿度が高いとベタベタして不快ですよね。

そんな湿度ですが、湿度100%という状況であったとしても、もちろん水の中というわけではありません。

では、湿度100%って何なのでしょうか?

その他、湿度100%の時に洗濯物が乾くのかなどちょっとした雑学をご紹介します。

 

今さら聞けない答えを内緒でチェックしましょう!

 

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「湿度100%」って水中じゃないのはなぜ?その答えは……!?

「湿度」は「水の量」ではなく、「空気が持てる水の量」を表しているのです。

 

空気は持つことができる水の量が決まっています。

ですので、それが満杯になった時が湿度100%というわけです。

 

それでは、湿度100%の状況がどういう時なのか、洗濯物は乾くのかなどを見ていきましょう!

 

「湿度」についてもう少し

ここからは、「湿度」について、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

 

湿度というのが「空気が持てる水の量」だということは分かりました。

では、湿度100%とは実際にはどういう状況なのでしょうか。

少しだけご紹介します。

湿度100%はどういう状況?

湿度100%は空気が持てる水の量がMAXの状態をさします。

 

まずは、少し具体的に湿度100%となる状況についてお話します。

 

一般的に天気予報などで使われている湿度は「相対湿度」というものです。

これは、空気が持つことのできる水の量(正確には水蒸気量)によって表されます。

※空気が持つことのできるMAXの水蒸気量を飽和水蒸気量と言います。

 

つまり湿度は↓のような計算式になるということですね。

そして不思議なことに、空気が持つことのできる水の量は気温が上がると増え、下がると減るのです。

それを示しているのが↓の図です。

例えば、気温が0℃の時は4.9g/m3までしか水を持てませんが、20℃になると17.2g/m3まで持つことができます。

 

このように気温によって湿度100%になる条件が変わってくるのですが、いずれにしても空気が持てる最大の水の量が湿度100%ということになります。

湿度100%になることはあるの?

どういう状況が湿度100%なのかは理解し、水中ではないこともお分かりいただけたかと思います。

 

では、実際に湿度100%になることはあるのでしょうか?

 

分かりやすい例でいくと、「雲の中」は基本的に湿度100%です。

そして、雲から雨が降ってくる理由も空気が持てる水の量が関係しているのです。

 

細かいことは抜きにして、ざっくりお伝えしますね。

 

まずは雲がどのようにできるかです。

上昇気流によって持ち上げられた空気が上空で冷えることによって湿度100%に達します。

その後、さらに気温が下がると空気中に水を持てなくなり、ホコリなどとくっついて「雲粒」になります。

これが雲の正体です。

 

次にこの水や氷などを含んだ雲粒がどんどん大きくなると「雨粒」となり、重力によって落ちていきます。

これが「雨」なのです。

 

ちなみに霧も雲も同じものですよ。

お風呂の中ややかんの湯気の湿度は?

雲の中が湿度100%だということは分かりましたが、似たような状況でお風呂の中ややかんの湯気はどうなのでしょうか?

 

これらは厳密には湿度100%にはなりづらい状況です。

というのは完全な密閉状態になりづらく、室温も高めになりがちだからです。

 

どちらも湯気の中だけを計測できれば湿度100%の可能性はあります。

また、ミストサウナなどは湿度100%であることが多いようです。

 

その他、冬などに起こる窓の結露もこの湿度100%で説明ができます。

こちらも簡単に説明すると、部屋の中は暖かいため空気が水を多く持てますが、窓は外と接しており窓やその周辺の気温・温度が下がります。

 

すると、空気が持てる水の量が減り、空気に含まれていた水が溢れ、いわゆる結露という形で窓に現れるのです。

湿度100%で洗濯物は乾くのか?

湿度100%ですと理論上、洗濯物は乾きません。

 

洗濯物が乾くという現象は、洗濯物が持っている水分を空気中に出すことです。

ですが、そもそも湿度100%の場合、空気中の水分量がMAXの状態ですので、洗濯物からの水分を空気が受け取ることができないのです。

 

よって、湿度100%の場合、洗濯物は乾かないということになります。

 

逆に言えば、洗濯物を乾かすにはいかに湿度を下げるかがポイントということになりますね。

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まとめ

今回の「湿度100%」って水中じゃないのはなぜ?の答えは、「湿度とは空気が持てる水の量のことだから」ということでした。
湿度を知るだけで、いろいろな現象が説明できることが分かりましたね。

余談ですが、実は東京なども天気予報では時々、湿度100%となっているときがあります。

すると、SNSなどで「湿度100%ってどんな状態?」「なんで水の中じゃないの?」などの言葉が飛び交います。
そんな時は是非、教えてあげてくださいね。

というわけで、
次回の「今さら聞けない」もお楽しみに!


文/ASOPPA!事務局

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